大久保ニューの【美のぬか床】 第10回

私の汚爪が「初々しい初脱ぎ女優」に☆ オネェネイリストの神業でドブス爪再建も!?

2014/02/01 18:00

 キレイに爪の形を整えていただき、甘皮(爪の根元にある皮)を処理してもらう。足湯のように、指先をお湯に浸して、皮をやわらかくした後、メタルプッシャーで甘皮を整えてゆく。思わずGENKIさんが「頑丈!」というくらい、放置しまくった私の甘皮は硬いらしい。そしてニッパーで少しずつ丁寧に整えてもらう。本来、甘皮も「爪と皮膚の間に異物が入るのを防ぐ」役割があるらしいのだが、あえて整えた方が爪が長くなり、美しく見えるらしい。「美しさ重視でいってください!」とお願いした。なんとなく爪の根元が「人前で脱いだの初めて……」と恥じらっている感覚がするが、完成した爪の形の美しさったら! 「こんなに美しく撮っていただけて、思い切って脱いで良かったです☆」と、私の指先が女優気分になっていた。「たくさんの人に見ていただきたいです ☆」って気分。

 だが、感動するのはまだ早い。ここから爪の表面を磨いていただく。荒めのスポンジでまずは大まかに。この時、圧をかけすぎてはいけないそうな。私の爪は縦筋が多く、ボコボコしているのだが、それは「乾燥しているから」らしい。すかさずみーちゃんが、「爪の正しいケアを教えてください」と優等生質問。よくネイル用のオイルを見かけるが、オイルとはあくまで、化粧水でしっとりさせた上で“蓋”をするものだという。「化粧水を塗ってから、ハンドクリームを塗って、2日に1回くらいオイルを塗る」のがベストらしい。ほとんどスキンケアと一緒。なのに放置しまくってたよ……。40年手をかけなかった肌なんて、イジワル魔女のようなシワシワ肌だろう。ボコボコな爪でも仕方なかったんだね……。

 目の細かいスポンジで表面を磨いた状態で、かなりの美爪に仕上がったが、「もっとツルツルにできますよ」と言われ、即座にお願いする。今度は皮のヤスリで磨き、仕上げに目の細かいやすりで仕上げてもらうと……うそっ、これが私の爪!? キラキラのツルツルな爪が私の指先で輝いているではないか。「爪の中にも光が届いて、キレイなピンク色になるんですよ」との言葉通り、まるでフレンチネイルに仕上げてもらったかのような美しい色。ついさっきまで黄ばんだボコボコな爪だったのに! 爪の形を整えただけでも、キョンキョン気分になれたというのに、光り輝く爪になった今、気分はもう能年☆ 爪だけ若返ったような、不思議な魔法をかけられた感じだわ☆

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これぞまさしく、朝ドラヒロイン能年爪☆

 その後、爪の裏側にネイル用の消毒液を垂らしていただく。爪は一番雑菌があるのだとか。そりゃそうだ。そして最後にアロマオイル配合のクリームでマッサージ。気持ちいい! しかも揉まれる私の指先には、輝く爪。なんて優雅な気分☆中学生の頃からサロンに通っていたというみーちゃんが「爪がキレイだと、コンビニでおつりをもらうのも楽しい☆」というのも、今ならわかる。私も今、自分の指が動くのが楽しい。みんなでキャイキャイしていたが、1人だけ浮かない顔の女がいた。お待たせしました、本日の主役、J子の登場だ。

  有能女子みーちゃんが「これからどんなネイルがはやりますか?」とか有益な質問をしている中(ちなみに流行は「タイプの違う白×白」だそうな)、「嫌いな芸能人って誰ですか?」とサイ女らしいが場違いな質問をしていたJ子。私の爪がキラキラになったので、「J子もやってもらったら?」と勧めてみたが、「私は爪が汚いから……」と及び腰。「こんなチャンスないんだし」と強引に指を出させてみて、J子の爪を見た途端、全員が絶句してしまった。うそ。絶叫だった。「何この爪!!!???」

『ネイルUP(アップ)! 2014年 03月号 [雑誌]』
いろんな意味で、食える爪を目指そ☆
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