[女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」2月号

事件! 「CLASSY.」の着まわし企画にボランティア女子が登場

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「CLASSY.」2014年2月号(光文社)

 ほかの女性誌が自意識でがんじがらめになる中、1人「モテたい! イイ男と結婚したい!!」と欲求をストレートに表現する正直者「CLASSY.」(光文社)。この雑誌においては、男にウケないオシャレなどオシャレとは呼びません。それは裏を返せば、「迷走しがちなアラサーのファッションセンスに、わかりやすい指標を与えてくれる」とも言い換えられます。果たして2014年も、その道を貫くのか。

 今月号の特集は「いま知りたいのは“明日着られる”ベーシック」。「CLASSY.」が三度の飯より好きなベーシック。なんだかんだ言って男は肉じゃが、唐揚げ、ナポリタンが好き。冒険を嫌う男の特性を考えれば、おのずとファッションも、こういった可もなく不可もない路線にたどり着くわけですね。ダウンをおしゃれに見せる方法、デニムとブーツの着回し術など王道の企画が並ぶ中、特に興味深かったのは「冬のオシャレは黒・紺・グレーのタイツにかかってる!」。“シアータイプとムートンブーツはギャルっぽい”とか“毛玉が目立つタイツを平気で履いてる女が信じられない”とか“変にテカってる安物タイツどうなの”とか、読者のタイツ座談会で“残念タイツエピソード”が出るわ出るわ……。他人のタイツをこきおろす彼女たちに、「CLASSY.」という横並び至上主義の静かな闇を見ました。

<トピックス>
◎特集 いま知りたいのは“明日着られる”ベーシック
◎冬もボーイズカジュアルで行こう!
◎オシャレ読者のコートSNAP!

■今こそ問いたい、ボランティアとはなんだろう?

 今月号は大好きな着まわし企画からチェックしたいと思います。今月号の主人公は「広告代理店勤務30歳。仕事をずっとがんばってきたけれど、結婚もしたいと夢見る女のコ」と、ここまでは「CLASSY.」既定路線。しかし、ここからが問題です。「ボランティア活動に興味があり、ワークショップなどにもよく参加してる」……え、ええ!? ボランティア? ワークショップ? それはもしかして「CLASSY.」から一番遠いと思っていた、“自分探し&自分磨き”っつうやつですかい!? と思わず江戸っ子になってしまいました。だって先月号の着まわし企画の主人公・編集女子なんて、年末はクソ忙しいハズなのに、スノボのために雪山に行ってケガしたという通信社勤務の彼のため、校了をぶっちぎってお迎えに行っちゃうフリースタイルっぷりでした。

 さて、今月号の着まわし企画をを見てみますと「年明けを彼氏と海外で過ごすはずだったのに、ケンカして帰国し、仕方ないから実家へ帰ったら偶然小学校時代の幼なじみと再会し、偶然彼はIT会社を経営していて、偶然彼の会社担当になりキャッキャする……」という、『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系)レベルにできすぎたストーリー。ボランティアのくだりが全然ないなぁと思っていたら、ありました。「せっかくの週末だけどデートの予定ないしボランティアへ。気も紛らわせられます」「今日も会社帰りにボランティアへ。キレイなお花まで習えてなんだか得した気分♪」

 これを読み、筆者は胸を撫で下ろしました。もし、万が一、「CLASSY.」が世界平和とか恵まれない子どものためにとか藤原紀香みたいなことを言い出したらどうしようかとドキドキしながら読みましたが、どうでしょう、この脱力具合は。どうやらこちらの女子は、参加費の一部が寄付されるフラワーアレンジメントのワークショップを「ボランティア」と呼んでいるようです。いやいや、間違いじゃないですけどね! てっきり汗水垂らす系のご奉仕かと思いきや、まさかのフラワーアレンジメント。一般人が抱きがちなボランティアの必死なイメージをさらりと変える「CLASSY.」。“善か偽善か”という逡巡もなく、元気に「デートの予定もないからボランティア!」と言えちゃう彼女たちこそ、この閉塞感がまん延する世の中を救うのかもしれません……。

ボランティアは自意識過剰の最たる分野だからね!

しぃちゃん

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