絶賛の声もある一方で……

U2・ボノの寄付金を募る路上生歌パフォーマンスに、「税金払え!」の声

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「やらない」より「やった偽善」だからね!

 音楽界きっての博愛主義者で、慈善活動家としても知られているU2のボノ。24日に、地元アイルランド・ダブリンのホームレスを助けるチャリティー団体「サイモン・コミュニティー」への寄付金を募る、クリスマス・イヴのストリートパフォーマンスに参加した。ボノは夕方5時半頃にダブリン一の目抜き通りグラフトンストリートに置かれた巨大なクリスマスツリーの下に現れ、アイルランドで人気のミュージシャン、グレン・ハンサードやリアム・オ・メンリィらと共にクリスマスソングを熱唱した。

 ボノが歌ったのは、英国バンド・スレイドの「Here it is Merry Christmas」と、讃美歌の「神の御子は今宵しも」。通りは、クリスマスショッピングをする客で賑わっていたため、1,000人を超える人々に囲まれたとのこと。観客がボノと一緒にクリスマスソングを歌い、大合唱になったと英大手タブロイド紙「デイリー・メール」は報じている。

 敬虔なクリスチャンであるボノは、5年前から毎年恒例となっているこのチャリティーパフォーマンスに参加し、クリスマスだからこそ困っている人たちに救いの手を与えよう、と呼びかけているのだ。2011年にはボノだと気が付かなかった警官から、「こんなところでパフォーマンスしちゃだめだ」と止められたこともあるが、ひるむことなく、毎年ラフな格好でダブリンの街中でのパフォーマンスに出ているのである。

 ストリートパフォーマンスの様子は多くの人が撮影しており、「YouTube」にも掲載されている。1人でも多くの人に歌声を聞いてもらおうと、シャウトするボノの姿に感動するコメントがたくさん寄せられているが、中には、「こういうことは税金払ってからやれよ」「祖国アイルランドのためには何もしないくせに」と非難するアイルランド人ネットユーザーの声も記されている。

 ボノがアイルランド人から「税金を払っていない」と非難されているのは、7年前にU2に関する事業をオランダに移転したからである。アイルランドは06年までアーティストに対して税金を免除していたのだが、その後は課税するようになり、U2は全ての事業を税率が低いオランダへと移したのだ。これがアイルランド人の怒りに触れ、「自分は税金逃れしてるくせに、財政難に陥ったアイルランド政府に海外への経済的支援を要請するとは何様だ」と非難の的になっているのである。

 今年6月、ボノは、アイルランドの公共テレビ放送RTEテレビのインタビュー番組『ザ・ミーニング・オブ・ライフ』に出演し、税金逃れ疑惑について、「あくまでビジネスだからね」と説明。「大して安くなってるわけじゃないけど、税金対策しているだけ。アイルランドだってほかの国より税金の面で優遇されてる業種があるだろ。だから、GoogleやFacebookがアイルランドに拠点を置いているわけであって。ちなみに、彼らを誘致したのは、この私なんだけど」と、何も悪いことをしていないと主張した。しかし、納得する人は少なく、アイルランド人の多くが彼のことを「祖国だって問題は山積み。助けてほしい人は山ほどいるのに、世界規模の方が注目されるから、彼は祖国を助けない」と嫌っているのだという。「偽善者」認定されているボノが、年に1回、たった十数分自国のホームレスのために歌ったとしても、アイルランドでは冷ややかに見られてしまうのかもしれない。

 「YouTube」に掲載された動画を見ると、ボノは体中でリズムをとって声を振り絞って熱唱しており、とても偽善者には見えない。彼に対して複雑な気持を持つ人々が多いのは事実だが、注目度が低かった5年前からこのストリート・チャリティーパフォーマンスに参加してるボノのチャリティー精神は本物だという声も多い。非難の声も大きいが、何も行動していない人がボノを責めるには説得力が足りないだろう。

一般人もチャリティーとビジネスを分けて考えないとね~

しぃちゃん

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