噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第203回】

大沢樹生、父性確率0%の息子との「父子の絆」アピールに拭えぬ疑問

2013/12/25 19:00
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「週刊女性」1月7・14日合併号(主婦と生活社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

第203回(12/24~25発売号より)

 メリークリスマス! 2013年もいよいよ終わりを迎えつつある今日このごろ、女性週刊誌も年内発売が最後となった。今年も芸能ニュース、いろいろありました! 矢口真里の浮気離婚劇、みのもんたの次男逮捕に始まる大騒動、女性週刊誌は触れないけどAKB48のスキャンダルも実は多かった。そして来年気になるのは、朋ちゃんと竹田クンの恋愛の行方、そして矢口真里が間男・梅田とゴールインなるか!? といったところか。なんだかんだ、女性週刊誌ネタは尽きない。来年もきっと私たちを楽しませてくれることを期待したい。

1位「大沢樹生 元妻喜多嶋舞とのひとり息子が『自分の子どもではなかった…』(「週刊女性」1月7・14日合併号)
2位「安藤美姫 『本当のパパは別人だけど…』“娘のために”と南里康晴と決めた『契約結婚』」(「女性自身」1月14日号)
3位「安達祐実 住民票移して愛車購入も埋まらぬままの母子の“溝”」(「週刊女性」1月1日号)

 今週の女性週刊誌は衝撃の親子関連ネタ3連チャンである。しかもオドロオドロしいことこの上ない。

 まずは元・光GENJIの大沢樹生だ。長年シングルファザーとして育ててきた一人息子だが、実は血のつながりのない子どもだったという、衝撃の事実が発覚したという。それもDNA鑑定でだ。

 この息子は現在17歳。かつて「週刊文春」(文藝春秋)に「父親と母親(喜多嶋舞)に虐待を受けていた」と、これまた衝撃の告発したこともある息子だ。この際大沢は「息子は虚言癖がある」と説明していたが、その後明らかになったのは、息子の複雑な生育環境だった。長男は生まれてすぐの手術の後遺症で感音性難聴という障害があり、8歳の時に両親は離婚。ここまでならそれほど複雑ではないが、その後の経緯は気の毒であり疑問だらけだ。

 離婚後、親権は母親の喜多嶋が持ったが、一緒に住むのは父親の大沢という変則的な生活だったという。ここからして変だ。小学生だった息子を転校させないための配慮だったというが、喜多嶋も“近所”に部屋を借りたというのだから、転居先に母子が一緒に住めば良い話であり、不自然である。その後、喜多嶋が再婚し出産した。すると、息子の親権は大沢に。再婚したからって親権を移す必要はないのに、なぜだ? また、息子が「週刊文春」で告発した際、大沢は息子の所在を知らなかった。当時15歳の息子の居場所を知らない親。さらに大沢も再婚し、妻が妊娠するも死産してしまう。そこで大沢は何をしたか。死産と息子の病気の原因は、自分のDNAに問題があるかを検査しようと思ったという。男性不妊症などでは遺伝子検査をする場合もあるので、正しい判断だ。しかし、なぜ一緒に息子のDNAを調べるのか。記事には、「息子と自分の気質や性格、体格の違いも引っかかっていた」のだという。先日発覚した子ども取り違え問題と似た展開だが、大沢は最初から疑って調べたというわけだ。そして息子と一緒に病院に行き、その結果父性確率は0。ひどい話である。

 しかもそれを喜多嶋に告げると、検査ミスだと言って信用しないばかりか、再検査するという大沢に対し、喜多嶋はそれを拒否。喜多嶋も最初からわかっていたということだ。だがさらに事態は酷い方向に。今度は家庭裁判所で、息子の親権は喜多嶋に渡った。だが、喜多嶋は息子を引き取ることはせずにロサンゼルスに行かせた。ロスには喜多嶋の母親である内藤洋子が住んでいて、さらに息子の親権を内藤に移したのだという。あまりにひどい。誰がって、喜多嶋も大沢も、だ。

 さらに最大の問題と疑問は、未成年である息子のこんな重大でデリケートな出生の秘密が、有名人を両親に持つとはいえマスコミに漏れたことだろう。記事には「大沢の話を知人から相談されたという男性」となっている。つまり大沢がある友人に相談し、その友人がさらに別の友人に相談したということだ。この人物は、大沢とは直接話をしていないというから、又聞きだ。こんな重大な話を伝言ゲームのようにする大人たちにも呆れるが、それは「大沢の話を知人から相談されたという男性」が本当に実在した場合である。 

『ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年』
この状態こそが精神的虐待だよ
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