今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

不安要素しか浮かばない『進撃の巨人』実写化で、唯一安心できる点

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『進撃の巨人』(講談社)公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎ハリウッドなんて目じゃない
 実写化のニュースで盛り上がる『進撃の巨人』(講談社)。だが、あんな名前も外見もほとんど外国人の登場人物たちを、日本人がやって違和感は出ないのか。エレンとかクリスタとか呼び合って金髪のヅラつけるのか。それじゃディラン&キャサリンと大差ないのではないか。ハリウッド待ちした方がよかったんじゃないか。それより、巨人役の方が楽しみだ。こっちはストック豊富で、実写化にあたって何の心配もない。超大型巨人は嶋田久作かな、獣の巨人は時任三郎かな、幻の巨人は阿部寛かな、松嶋菜々子も捨てがたいな。小藪一豊もいるし、荒川良々もいるし、しずちゃんもサトエリもいる。最終兵器には大林素子も用意してある。本当に何の心配もない。ハリウッドでやるとしても、巨人は全部日本勢で。町山智浩には、脚本だけでなく、その辺のプロデュースの方こそ、ぜひお願いしたい。

◎ショーとして楽しむ「TBS亀田戦」
 対戦相手の「計量失敗!」「でも試合には出られる!」「判定負け!」からの「負けても防衛~!!」の一連の流れ。「ラウンドガール・亀田姫月」も含め、「TBS亀田戦」はプロレスなのか。対戦相手が計量後逆ギレしてコーラがぶ飲みするところなど、すべての見どころがカメラの前で展開されるあたり、全盛期のプロレスをも凌ぐ親切さを感じる。昔は東スポの前でのみ行われてたもんですわ。

 「間もなく」と銘打っておきながら一向に試合が始まらず抗議殺到など、すでにさまざまな「お約束」も確立されている模様。「抗議電話は5万件」なんていう情報を公表するあたり、TBSPの方からも「どんどん約束を取り付けて行こう!」というアグレッシブな姿勢が感じられる。

 「TBS亀田戦」はプロレスなのだな。それもレベルとしては、日本のそれを超えてもはやWWEの域。そういうことなら、応援してこう。

◎壇蜜が音痴によって勝ち得たモノ
 今回も実り多かった『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)。前回はちょい発破力に欠けた印象だったが、今回はなかなかどうして。火薬多すぎてうれしい悲鳴だ。

 『あまちゃん』(NHK)からの80年代ムーブメントで、ポンコツ年増アイドルたちを反芻するというカテゴリー(できれば男性アイドルもやって。太川陽介とか)も定着したし、フューチャリング薬師丸ひろ子で、結果、玉置浩二は1回休み。何を歌っても「演歌」にしてしまう氷川きよし、誰と歌っても1ミリもブレない八代亜紀。そんな八代亜紀への毎回の乗っかり方、今回は「デスメタル舟歌(withデーモン閣下)」という「そのテがあったか!」ぶり。三谷幸喜のクドカンへの秘めたる闘志。とんねるずへの継続される気遣い。嵐のアウェイ感。河村隆一と西川貴教のキーと靴のヒールの高さのタイマン勝負。キムタクとエレカシの無造作ヘア対決。トモちゃんのコムロさんからの卒業。そして壇蜜の最終兵器「音痴」。これはちょっと度肝を抜かれたな。聞いた瞬間、おろし金で指擦っちゃったもの。何というか、スナックのデュエットの最終形を見せてもらったというか。今まで、スナックデュエットって、歌のうまいママとノリノリで、ってな友近的な形が様式美だと思っていたが。ものすごく音痴なのに、そこに恥じ入りもせず、妙に堂々と「あなたのためだけに」って感じで歌い上げるのは、すごい親密感が増すな。「そういえば、ママが歌ってるとこ初めて見たよ」くらいに思わせられればなかなか。音痴さえも武器とするとは。本当に、鯨と壇蜜は捨てるところがないな。

 対して、マイク忘れ時ながら、出演者たちのツッコミを完全無視で、アドリブ力、エンターティンメント性ゼロとつまんない女っぷり全開だった滝川クリステル。五輪フィーバーのせいで皆忘れてたけど、この娘さん、元々こういうつまんない気質だったわ。思い出せてよかったよかった。

 いろんな意味で、ありがとう歌謡祭。次はどんな化学反応を起こしてくれるのか。歌謡番組界のマッドサイエンストとして、次回も大いに期待を寄せたい。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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