[ジャニーズツッコミ道場]

TOKIO・国分太一、『ベストアーティスト』でグイグイ映り込む“ウザぢから”を発揮

2013/11/29 15:00
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村上と国分の映り込み芸一騎打ち

 今回ツッコませていただくのは、11月27日放送の『ベストアーティスト2013』(日本テレビ系)。

 嵐・櫻井翔が司会を務め、嵐、TOKIO、V6、KAT-TUN、関ジャニ∞、NEWS、Hey!Say!JUMPと、いわゆる「ジュリー班」と言われるグループが揃って出演することから、ジャニーズファン必見の番組だと期待されていた。というのも、複数のグループが出演することにより、「全員でV6の『バリバリBUDDY!』を踊ってほしい!」「カレーの曲(Hey!Say!JUMPの『Come On A My House』)をTOKIOが踊るのが見られる?」「カモナマイハウス神戸牛~♪と大野が歌うかも?(※ジャニーズ映画『ジャニーズフィルムフェスタ』内で実際に大野が歌ったもの)」などといった、グループの枠を超えたコラボに期待が高まっていたからだ。

 ところが、実際には新曲披露などのほか、「メドレー」という名のもとに、それぞれが自分たちの持ち歌を順番にダイジェストで歌っただけ。トークのないグループは、司会の嵐・櫻井翔とすら一言も交わすことなく、絡みがまったく見られなかった。もちろん嵐など、超多忙なグループの場合は、事前にコラボの打ち合わせ・準備等をする時間などないかもしれない。でも、例えば嵐が歌う後ろで、後輩が踊ったり、TOKIOのバンドの脇で、後輩がタンバリンでもシンバルでもなんでもいいから、加わったりすることはできたんじゃないだろうか。

 おまけに『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)では「恒例行事」になっているような、TOKIOが客席で尋常でなくノリノリになる様子は見られない。そんな中、輝いていたのは、アイドルとは思えない安定した歌唱力のV6。坂本昌行、イノッチ(井ノ原快彦)を中心としたハモリはやけに美しく、ゴスペラーズのようですらあった。また、例年に比べ、たくさんしゃべるわけでもないのに、画面にグイグイ映り込むTOKIO・国分太一の「ウザぢから」はさすがの貫録だ。こういうグイグイパワーは、実はどのグループにとっても、いま最も欲しいものの1つかもしれない。

 そして、思わずドキッとさせられたのは、新曲を披露したHey!Say!JUMP・山田涼介の衣装である。ジャケットの下に着たタンクトップに書かれた文字は「New York City」。山田がJUMPと掛け持ちで活動してきて、現在仕事がなく「解散」とうわさされている「NYC」を思わせるものだ。これは単なる偶然なのか、意図的なものなのかわからないが、一部ファンの間では注目され、「泣けた」と言われている。

 惜しかったが、キラリと光るところはあった『ベストアーティスト2013』。いろいろ考えさせられる番組でもあった。
(田幸和歌子)

最終更新:2014/04/23 19:13

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