サブカルオヤジの前時代的な価値観から、女の子の表現欲を守る会

2013/08/21 20:00

【messyより】

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逃げるか討つか。(イラスト/別珍嘆)

表現したい女の子たち

 最近、10代から20代の【表現したい女の子】と話す機会が増えた。39歳の私が、生んでいてもおかしくはない年齢の娘たちは、みな、才色兼備で可愛らしく、自分と社会と膝を突き詰めて芸の道を追求する姿勢が逞しい。一緒に遊んでいると、とても楽しいし、精神が老けないので重宝するものの、「ナガコさん、お酒、飲みすぎです」「酔いすぎです」と叱られる度に、「本当に申し訳ありませんでした」と平謝りを繰り返す己が不甲斐ない。来世は頑張る。

 さて。かつて【表現】は、特定の文化圏や産業の都合によって【選ばれた者】のみに許される特権的な活動だった。表現・承認欲自体は人間の持つ普遍的な欲望だから、芸術家として生きなくとも、プロとして金を稼がなくとも、趣味として堪能すれば事欠かないという線引きもあった。インターネットの発展以降は、線引きするまでもなく、誰もが自由に参加することに意義がある【開放的な表現の受け皿】が数多く開設された。先日、イラスト・漫画・小説のコミュニティサイト「pixiv」のユーザー数が800万人を越えた(8月14日現在)という公式発表があったが、この報道だけでも、いかに多くの人が表現活動を楽しんでいるか、実状が良く分かる。

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最終更新:2013/08/21 20:00
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