バックで誰かが指南したんだろうね

ダウンタウン・松本人志がオヤジの聖地・新橋に所有するナゾの不動産

2013/08/06 08:00
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子どもに残すなら不動産は手堅いもんね

 ダウンタウン・松本人志が新橋で土地を買い上げている――そんな怪情報が飛び込んできたのは、今から約2年前、連日のように報道されていた島田紳助の引退騒動が、まだまだ炎上していた時期だった。

情報筋いわく、そこは新橋・烏森通りに面した一角。その界隈の目抜き通りでもあった。「酔っぱらいサラリーマン」「オヤジばかり」という印象のある新橋だが、都内の繁華街の規模としては広い方で、交通アクセスも充実している。新橋の中心地といえば、あくまでも「東京・港区一等地」なのだ。

 入手した登記簿を調べたところ、所有権者の欄には、紛れもなく松本個人の名義があった。しかも、前の所有権者に設定されていた、いくつもの抵当権を抹消させている。残債ゼロのまっさらな状態にした上での地上げといっていい。

 件の土地へと赴いてみると、そこは奇妙な形をしていた。角地の一角に、ぽっかりと木造の小さな古い家屋が建っている。一階はお婆ちゃんが慎ましく営むタバコ屋で、おそらく二階を自宅として使っている、そんなところだろう。

 タバコ屋の周辺はコインパーキングの「タイムス」だった。タイムスはタバコ屋をL字型に囲んでおり、このタイムスの敷地が、どうやら松本の所有する土地のようだ。塩漬けで建物が建たない土地をコインパーキングに賃貸することで、固定資産税程度の収入を得る――都心部のアチコチで見かける光景だ。

 かつて、地元の老舗不動産業者は「烏森通りに面した角地なら、坪1,000万円は軽く超える。だけど、上物(=建物)が建たない虫食い状態なら、実勢で1,000万円を上回るかどうか微妙なところ」と語っていたが、それなら今はどうか。別の不動産業者が語る。

「アベノミクスが『地価上昇』にまで影響したように思われているけれど、それよりも今後の金利上昇などを懸念して、今のうちに新しいビルを建てる地主や企業の方が多いんじゃないか。現状では土地の需要が高まって地価が上昇しているということは考えにくい」

 では、松本が所有する土地には、一体どのような需要があるのだろうか。ある地上げ屋筋に「新橋の一等地」という前提で話を聞いてみると、こんな見解を示した。

「その辺りなら、たぶんビジネスホテルなんじゃないか。テナントビルが建つことも考えられるが、繁華街でのビジネスホテルの需要は高いと聞いている。ましてや新橋なんていう街は、客の年齢層が高いでしょう。泊まるとなるとカプセルホテルじゃつらいから。酔って手軽に泊まれるとなると、出張のサラリーマンたちにもニーズがある」

 昔と違って手荒な地上げ交渉ができなくなった昨今、この地上げ屋筋は不動産投資で儲けることの難しさについても語ってくれた。

「地上げブームの頃から、よくあったことだけど、都心の繁華街の角地なんかに一戸建ての持ち家を持って住んでいるお年寄りなんていうのは、もうお金じゃ動かないような人たちばかり。そういう人たちを立ち退かしてきたわけだけど、今の時代なら、やんわりと忍耐強く時間をかけるしかないだろうね。例えば、いい物権があるなら、その土地が『化ける(=値上がりする)』のを狙って、ご子息の家族構成や孫の台所事情まで調べ上げるわけ。長男がちょっと問題を抱えていて、親が亡くなった時に相続しきれなくて転ぶんじゃないか、といった予測をして畳み掛けるとかね。周辺の土地の買い上げに数十億の投資をするからには、それくらいする世界ですよ」

 だが、松本がビジネス・ホテルのオーナーになるために購入したとは考えにくい。まして、テナントからの家賃収入を得て安泰な老後生活を送る人生設計なんて描いていないだろう。ならばなぜ、莫大な私財を投げ打ってまで地上げに及んだのか。
 
「土地を松っちゃんが購入したのは3年前、芸能生活で初めての『休養宣言』を発表した時期と重なっている。当時、引退説やら休業説やらがうわさされたが、本当に引退を考えて、老後の生活設計を立てていたのかもしれない」(芸能ライター)

 現在はパーキングになっているただの土地だが、今後の松本の芸能界の動向によっては建物が建設されることもあるかもしれない。

最終更新:2013/08/06 08:00
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