【ジャニーズ・ワールド】

『DREAM BOYS』では決して描かれない、近藤真彦の女関係とバリバリ伝説

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『もう一杯ぶん話そうか』(集英社)

「もう一杯ぶん話そうか」

 こんなことをスマートかつ、てらいもなく言えるジャニーズタレントは、この本の著者、近藤真彦/マッチさん以外いないかと思う。

 マッチさん1992年の著書、『もう一杯ぶん話そうか』は雑誌『週刊明星』(現在は休刊)に掲載されていた連載エッセイをまとめたもの。タイトル通り、「酒ならバーボン」「飲んだら、とことん」など、お酒に関するサブタイトルも多い。本の前書き部分からいきなり、「酒が好きです」と始まっているし。

「調子が良ければウイスキーのボトル1本はいけるね」「僕が飲むのはたいていバーボン」「なぜかジンとは相性が悪いみたいなんだ」などなど、酒と自分について語るマッチ。今、こんなに正面きってお酒のことを語るジャニーズタレントはあまりいない気がするから(未成年タレントの飲酒事件などの影響もあるかもしれないが)、これだけでちょっと珍しい。

 若い頃から「やんちゃ」でならしたマッチさんに、酒という武器が加わったら、そりゃすごいに決まってる。連載時のマッチさん、27歳。2013年のジャニーズでいえば、KAT-TUN・亀梨和也や田中聖、Kis-My-Ft2・北山光宏あたりと同世代。本書では、「27歳のイイ年した男が“バリバリだゼ”はないよね。結局、いつでも近藤真彦=バリバリだゼの男っぽさ、っていうふうになっちゃってて……」と自身のイメージへ悩みをにじませるが、マッチさん最大の魅力は、歌でもダンスでも演技でもなく、結局その“いつまでもバリバリだゼ”な「オーラ」なのかと思う。お仕事は「オーラを出すこと」。大みそかのカウントダウンコンサートなんかで、後輩を率いて熱唱する姿なんかを見ていると、バリバリオーラがすごいことになっている。

■最高の「ギャップ萌え」アイドル

 そんなマッチさんのやんちゃエピソードをちょっとご紹介。小学6年生の時、中学生の不良の先輩に勧められ、タバコを吸ったマッチさん。

「僕、吸ったよ。何か中学2年生ぐらいのヤツに負けたくなかったし」

「僕、吸ったよ」と、ちょっとカワイイ感じを出してるのはなぜだ。また、暴走族に憧れて、「僕も集会とかへ行ってみたかったんだ」と、結構なことをカワイく言う。大人になってからは、ホテルの部屋にビリヤード台を設置させたり(セッティングに8時間もかかったとか)、六本木のハンバーガーショップの看板を酔った勢いで蹴とばし、そこに足がめり込むという事件を巻き起こしている。「うーん……何かいたずらしたくなったのかもしれないけれど……」と、またまたカワイく振り返る。

 こういうカワイさの出し方がうまいところに、マッチさんが昔から大物たちに可愛がられてきた理由があるのかもしれない。ツッパってるイメージだけど、「虫は苦手だし」だの「注射もしなくちゃいけないでしょ」だの、「ホラ、家の中って何かと音がするじゃない。そういう時、シラフだとドキッとしてさ」だの、ヘタレな部分を絶妙な感じに入れてくる。今でいう“ギャップ萌え”みたいなもんでしょう。

 しかし、マッチさんの仕事は“バリバリだゼオーラ”を出すこと。本業の“バリバリ”エピソードは、まだまだ続く。

 バンドのメンバーをテレビ局の控え室に並ばせて、一斉に美容師さんに髪を切らせたことがある。理由は、「やっぱり男の髪はサッパリと短いのがいいよね」とのことだ。マネジャーがマッチさんのペットの大トカゲに噛まれたら、「そのトカゲ、毒もあるんだよ」とジョークを飛ばし、大慌てさせる。「こういうのは昔の話で、今は、あり得ないことだから。くれぐれも誤解のないようにヨロシク!」と、27歳マッチさんは言ってるが、この連載時も、温泉での宴会の際に、女性スタッフにビールや日本酒を一気させ、最後には、浴衣のまま温泉に放り投げてしまったという。やりすぎだ。

■ジャニーズ史上、最悪の女トラブル

 女性についての話題も、マッチさんクラスになると、フランクに語ってくれる。「どっかの店の女の子をゾロゾロ連れて飲み歩いてたりするんだよね」とか、合宿所時代には、夜にトシちゃん(田原俊彦)、ヨッちゃん(野村義男)と一緒に抜け出し、同級生の女子と公園で遊んでいたという。そんな中、かつての恋人であった中森明菜についても、きっちり語るところは、マッチさんの「ケジメ」であり、さすが「男・近藤真彦」という感じだ。彼女がマッチさんの家で起こした自殺未遂騒動を、「過去、最も怖い思いをした」と振り返る。

「ただ僕は彼女に元の元気な姿に戻って欲しいと思っただけなんだ」
「彼女は本当に精神的にも肉体的にも弱り切っていたし、その頃は頼るところって僕しかなかっただろうと思うしね」

 と、明菜への思いを綴るマッチさん。そして、事件は起こった。

「救急車を呼んだ時は、これでマスコミに騒がれるなってことは判断できたよ」

 事態を冷静に見つめる自分もいたという。そして、世間で騒動がある程度落ち着いた頃には、

「僕はこの子を白紙の状態……何事もなかったように、元のままの状態に戻してあげなきゃと」

 そんなふうにマッチさんは思っていたそうだ。

「これを最後に、この話はもうほかでもいっさいしないと思う。僕以上に、早く事件を忘れたいと思っている人がいるのに、男の僕が今さら過去を掘り返すことは、もうイヤだから……」

 マッチさんはこう結んでいる。

 2013年夏、帝国劇場でKis-My-Ft2・玉森裕太主演で上演される舞台『DREAM BOYS JET』。主人公はレーサーで、マッチさんの半生を描くとも言われている。そしてマッチさんも特別出演する。

 観劇の副読本として、このマッチさんのやんちゃ伝説を一読すると、より楽しめるだろう。マッチさんの半生を追う舞台といわれてはいるものの、こんなやんちゃエピソードや、中森明菜のことなんかは、もちろん出てこないと思いますが。
(太田サトル)

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