[英語でつぶやかナイト!]

【セレブに学ぶネットスラング】リル・ウェイン「dope azz:ヤバいほどすごい」

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まず、リルのタトゥーがdope azzだわ!

■「Dope azz」

(オリジナル)dope ass
(日本語訳)ヤバいほどすごい

【使用例】

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 「dope azz(ドープ・アズ)」は、「dope」と「ass」を組み合わせたもの。

 「dope」は、もともと「まぬけ」として使われていた単語。これが、ギャングがはびこるストリートで、「麻薬」として使われるようになり(N.W.A.の「Compton’s In The House」など)、今では「すごい」「中毒的にヤバい」というクールな意味で使われるようになった(The D.O.C.の「Mind Blowin’」など) 。「ass」は、「ケツ(尻)」という意味で使われる俗語で、人をバカにする時や女性を性的な目で見る時に使用されてきたが、ラッパーたちの間では「イカす」「すごいイケる」というポジティブな意味で使われている(JT Moneyの「Rap Ass Nigga」)。2つの「すごい」という意味の単語を合わせた、「dope azz」は、「ヤバいほどすごい」「すげぇ、ヤバイ」という意味で、2パックらカリスマ的ギャングスタ・ラッパーたちが好んで使い、広めていった。

 「dope azz」が理解できたとしても何が言いたいのか理解できないほど、ネットスラングがてんこ盛りの、例のリル・ウェインのツイートだが、これはスケートボードについて語られたものである。


 実は、リル・ウェインはHipHop界きってのスケボー狂。8歳からラップをし、11歳でレコード会社と契約した彼にとって、スケボーは純粋に夢中になれるスポーツ。プロのボーダーからレッスンを受けたり、ラッパーの活動を休んでスケボーに熱中するほどの入れ込みようなのだ。スケボー練習中に鎖骨を折ったり、9針縫う大ケガもしているが、ニカッと笑いながら「ケガするのもすげぇ楽しい」と明言し、今年2月には初の「ストリートセッション」動画を公開。彼をバカにしていた白人ボーダーたちも脱帽するほどの腕前を披露した。そんな彼が、アメリカを代表するトップ・スケートボーダー、カイル・ベラードの最新セッションを見て、大興奮して書き込んだのがこのつぶやきなのだ。

 「sesh」は、「session(セッション)」のことで、ラッパーの間では飲酒や喫煙の時などに「セッションしてくる」と使われることが多いが、このツイートではスケボーのセッションのことを指している。「wit da」は、「それ、それから」という意味の「with that」。「homies」は前回ご紹介した「同郷のダチ」。「Skatepark of Tampa」は、フロリダにあるスケートボーダーたちのメッカ 「スケートパーク・オブ・タンパ」のこと。「Dey kilt it」は、「仕留めた、完璧に制覇した」という意味のスラング「They kill it」のこと。「Chk out」は、「見てみろよ」という意味での「check out」。「sik」とスペルされることが多い、「Sikkkkk」は「sick」のことで、「病むくらいかっこいい」という意味。最高の褒め言葉として使われる。ということで、今回のリル・ウェインのツイートは、

「スケートパーク・オブ・タンパのダチが、すんげぇヤバいセッションしてんぜ!! 完璧、制覇してるし。カイル・ベラードの新しい技、見てみろよ!!! 超絶かっけー!」

 という意味。ちなみにこのツイートは、アメリカ人には不評で、Facebookなどで「ひどい英語。人気のあるラッパーがこんなツイートをするから、若いアメリカ人たちの英語はひどくなるんだ」という論議が巻き起こったほどだった。しかし、リル・ウェインがエキサイトしている様子が手に取るようにわかる、生き生きとしたつぶやきだと擁護する声も多く、本人もまったく気に留めてない様子。リル・ウェインはこれからも、スラングまみれのツイートを発信し続けていくだろう。

憲法もカジュアルになってみたいよ!

しぃちゃん

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