"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第184回】

土下座&100万円要求! 姉妹の恩讐と確執が絡み合う、仁科克基の後継者騒動

2013/07/31 21:00

 お次も渋くて複雑な家族をめぐるお話だ。主人公は昨年逝去した俳優の荒木しげる(享年63)だ。60年代フォークグループでヒット曲を出し、1975年には『仮面ライダーストロンガー』(TBS系)で主役を務めたヒーローである。その後も役者として活躍した荒木だったが、晩年はがんのため体調を崩すことが多かったという。そんな荒木の家庭人生は複雑だ。先に登場人物を紹介しておくと、元妻とその長女、前妻Aとその娘、そして晩年の7年間を支えた女性Iである。前妻とは長い別居の末に離婚が成立したのが2年前で、Iとは未入籍らしいが入院した荒木を介護していたのはこのIと長女だったという。2人は血のつながりはないが、仲良しだったのね。

 ところが荒木が危篤状態になると前妻Aが病室に乗り込んできた。なぜか意識のない荒木に平手打ちし、咄嗟に止めに入ったIの髪を掴み病室を引きずり回した。それだけでなく、荒木が危篤となったこの日、前妻Aは役所に荒木との婚姻届を出していたというのだ。だから荒木の死亡する3日前、前妻は荒木と戸籍上は再婚し、荒木の現妻になったわけだ。3 日後、荒木は息を引き取るが、戸籍は強い。現妻となったAの意向で、Iと長女は臨終にも、葬儀にも立ち会えなかった。

 「週女」はこの一件でAを直撃したが、Aによれば2年前の離婚は荒木が稼げなくなり、預金も使い果たしたため、母子家庭となれば公的機関から優遇措置を受けられる。いわば緊急措置であり、よって復縁は最初から折り込み済み。また荒木には生命保険金を掛けていて、保険金をもらう際に支障が出るので再婚した。荒木もそれを了承しているというのだ。まさにドロドロであり、保険金に関する疑惑さえ浮上するような話ではないか。

 記事を読むと、前妻が出した婚姻届が本当に荒木の意志だったかどうかはかなり怪しい。しかしもし裁判で争ったとしても、荒木が亡くなった現在、それを立証するのは困難を極めるだろう。遺言の類は現時点では見つかっていないらしい。よって本来保険金は2人の娘に半分ずつ分けられるはずだったが、Aの再入籍により、半分はAで娘たちは4分の1ずつだ。A母子にとってこれはデカイ。あーあ。

 だがこういっては何だが、結局の原因は荒木本人にあるだろう。2人の女性と結婚、離婚し、内縁の妻Iもいた。娘も2人存在する。晩年いくらお金がなかったとしても、生命保険を掛けていたなら遺言くらい残さなきゃ。モメるのは火を見るより明らかだ。モテ男の無責任さが、こうした事態を招いてしまったのだ。気の毒ではあるがそれが事実だろう。

 渋いダンディ男がもたらした災禍だが、なんとも老舗女性週刊誌「自身」らしい渋い内幕レポートであった。(追記 今後、現妻Aに保険金が本当に降りるのかどうか、「自身」には是非とも続報を望んでいます)

 高嶋政伸が話題である。ドラマ『DOCTERS 2最強の名医』(テレビ朝日系)に出演中の高嶋だが、主役の沢村一樹を完全に食ってしまったと評判なのだ。かなりキモい、オーバーアクションの敵役。視聴率も好調らしい。離婚して吹っ切れたのか。新境地開拓、めでたい、めでたい。さらに現在10キロダイエットのため断酒もしているらしい。前妻・美元はかつて高嶋の酒癖の悪さを訴えていたが、これも問題なし! さらに、痩せた暁には婚活をすると宣言したらしい。いやはや、高嶋政伸、見事な復帰。元気である。

最終更新:2013/07/31 21:00
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