某エリカ様みたいな動画あり!

ブルース・ウィリス、映画プロモーションでやる気ナシの逆ギレな言動を続ける!

2013/07/26 16:00
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途中、死んだような目をしているブルースの動画はこちら

 あと2年で還暦を迎える、ハリウッド俳優ブルース・ウィリス。アクションだけでなく、中年男性の悲哀と滑稽さを演じさせたら右に出る者はいないと高い評価を得ている。代表作『ダイ・ハード』シリーズのジョン・マクレーン刑事のように、崖っぷちの中年男、もがき戦う中年男のキャラクターを得意とする彼は、2010年に『RED/レッド』で“引退した超危険エージェント”役を熱演。好評につき続編『RED/レッド2』が製作され、今月19日から全米公開されている(日本では11月29日から公開)。批評家の反応はイマイチではあるが、ブルースは共演者らと世界中を飛び回り、映画のプロモーションに精を出している。

 先日は、イギリス・ロンドンのラジオ局「Mgic105.4」のインタビューに、共演女優のメアリー=ルイーズ・パーカーと出演。同局は、このインタビューの様子を収めた動画を公開しているのだが、5分弱の短いインタビューであるにもかかわらず、ブルースのテンションは最初から最後までどん底。質問への答えもめちゃくちゃで、ネット上では、インタビュアーに同情が寄せられている。

 動画は、満面の笑みを浮かべたインタビュアーの、「ようこそ! ロンドンに戻ってきてくださり、とてもうれしいです。『RED/レッド2』の撮影も、ここロンドンで行ったんですよね」という言葉でスタート。ニコニコ笑うインタビュアーを、ブルースは魂が抜けたような表情で見つめており、最初から激しい温度差を感じさせる。この質問にはメアリーが、「そうですね。ほとんどの撮影はロンドンで行ったんですよ」と答え、インタビュアーはハイテンションのまま、「お2人とも、撮影で数多くの都市に滞在されてらっしゃるわけですが、この映画の撮影で滞在した都市の中で、一番のお気に入りの場所はどこですか?」と質問。この問いに、ブルースは少し間を置いた後、「イスタンブール」と疲れきった声で回答。真横に座っているメアリーは呆然とブルースを見つめ、「やっちゃった~」というふうに目を閉じ、ふっと笑った。この映画の撮影はイスタンブールでは行っていないからだ。

 インタビュアーは、「えっ? イスタンブール?」と突っ込み、ブルースは「あ~、オレの好きな都市はどこかって聞いたのかと勘違いしちまったよ」とうつろに言い、「でも、おかげでボクがちゃんと映画を見ているって証明しちゃいましたよね!」とポジティブにフォローするインタビュアーに対して、「あのさぁ、これって演技じゃないんだよね。お前さんにとってはそうかもしれないけど、自分にとっては違う。オレたちは映画を売り込みに来てるんだ。営業してんだ。一番楽しい、映画製作はもう終わっちまったんだ」と哀愁を漂わせながら、毒を吐いた。

 ひるまないインタビュアーは、「じゃ、どうやって売り込むのか、披露してください!」と盛り上げようとするのだが、ブルースは「いや、やんないね。殺人ものだしね」と答え、もはや何しに来ているのだという空気に。インタビュアーは、「ノ~ウ! ボクはこの映画、大好きですよ」と大げさに言うのだが、ブルースは「はい、はい、マジで?」と挑発的。隣のメアリーはやばいと思ったのか、「ロマンスやコメディ、さまざまな要素がちょっとずつ入った映画ですよ~」と映画の宣伝を開始。

 パリの撮影話で盛り上がり、この波に乗ろうと思ったのか、インタビュアーは「ボクが映画で一番気に入ったセリフは、“『ダーティ・ダンシング』をレンタルして、この映画が好きなんだって言えば、女はイチコロだ”、なんです。実際も、こんな感じなんですか?」とニコニコ顔でブルースに振るのだが、ブルースはしばし考え、「ノー」とバッサリ。「そりゃ、映画のセリフだろ? 大事な人を幸せにするには、大切に接する。これに尽きるぜ。ナイスでいることだよ。ナイス……」と言い、「撮影現場で行った一番ナイスなことを教えてください」というインタビュアーに、メアリーが「いつもナイスなんですよ。私たちのことを気にかけてくれて」とベラベラとフォロー。ブルースも言葉を発しているのだが、これ以上、彼に話させたらヤバいと思ったのか、メアリーは畳みかけるようにブルースがいかに“ナイス”だったかを説明した。

 インタビュアーは最後に、迫力あふれるカーアクションのシーンについて質問。「いつか、国道66号線を一気に走りたいなんて思いませんか?」と聞いたのだが、ブルースは「今、この瞬間、車で走りたいって考えてるよ。このインタビューに、ちっとも集中できないからさ」と爆弾を投下。同時に、外でサイレンが鳴り響き、ブルースは顔をしかめ「聞こえる?」と言う。インタビュアーは「サイレンですよ。ボクを連れに来たのかも」と自虐的に笑うと、ブルースは「いんや。お前さんは、いい質問をしてくれたよ」「いい会話だった」と目を閉じながら、心にもない言葉を発した。

 このインタビューを行った、ちょっと小太りのジェイミー・エドワードは、Twitterで「絶対に忘れないインタビューになったよ」とツイート。フォロワーたちから、よくやったとリツイートされていた。

 実はブルース、今年2月に英BBC Oneのトーク番組『The One Show』に『ダイ・ハード/ラスト・デイ』のプロモーションで出演した際も、終始むっつりとつれない態度でいたため、バッシングされている。司会者の2人も「ぐったりした」と嘆いており、これに対してブルースは「申し訳なかったと思ってる。時差がひどくてね。『The One Show』のお子ちゃんたちに謝らんとならんな」「あの時のオレはつまらなかったよな。まぁ、一時的にダウンしてたっていうか」と、一応の謝罪コメントを出していた。

 デミ・ムーアと離婚後、しばらく一人身を貫いていたブルースだが、09年に24歳年下のエマ・ヘミングと再婚。昨年は18年ぶりに、4女に当たる娘が誕生。私生活は順調だが、58歳という年齢は疲労がたまりやすく、無理の利かない年齢なのだろう。とはいえ、ブルースに勇気をもらい、希望を感じる中年ファンは多い。無理にプロモーションを重ねるより、休暇をとって、長くハリウッドで活躍してもらいたいものである。

最終更新:2019/05/08 16:12
『RED/レッド』
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