言わんこっちゃない!

38冊で頓挫!? 忘れ去られた「吉本芸人100冊出版プロジェクト」の裏事情

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吉本興業公式サイトより

 昨年、大手芸能事務所・吉本興業創業100周年を記念して行われた事業の1つ「笑いと平和の百冊シリーズ」。「笑いと平和」をテーマに、各出版社が吉本芸人・吉本興業にまつわる100冊の本を出版していくという企画内容で、6代目桂文枝の『六代桂文枝ヂカラ~「桂三枝」のその先へ~』(マガジンハウス)から、カラテカ・入江慎也の『後輩力』(アスコム)まで、超ベテランから若手まで、さまざまな本が世に出された。

 しかし、今年4月で100周年事業に終止符が打たれたにもかかわらず、出版されたのはたった38冊。「1年で100冊出版する」という壮大な企画は、案の定、暗礁に乗り上げてしまったようだ。

「そもそもこの企画は、社長の大崎洋氏が大の本好きということから、かなり無理矢理に企画が立ち上がりました。現場の社員は『どうすればいいんだろう……』と頭を抱えることが多かったようです」(お笑い業界関係者)

 そんな中で、「なんとか38冊の出版にこぎ着けた模様」(同)というが、4月以降、「笑いと平和の百冊シリーズ」の出版はストップしているようだ。

「版元は、幻冬舎など大手出版社を始め、中堅、小規模まであらゆる出版社から本を出しています。出版社以外の紙媒体にも、『本を出しませんか?』という売り込みもあったんだとか。しかし、企画のスケールはでかい割に、企画の詳細やスケジュールが全然固まっておらず、出版権利はしっかり吉本がガッチリ握っていますから、出版社側は『どこにうま味があるのかわからない』と戸惑っていたようです。一番かわいそうなのは、吉本社員ですよ。トップからの社令で、どんな形であれプロジェクトを成功させないといけないので、困惑する出版社に対して『とにかく受けてください!』とやみくもに言い続かなければならなかった。周囲は苦笑いしていましたね」(芸能関係者)

 そもそも、思い返せばこの100周年事業は、出版以外にも『吉本100年物語』なる舞台を展開していた。こちらは、「1年で吉本100年の歩みを振り返る」という内容で、毎月芸人と名の知れた女優が真面目なお芝居を上演するというもの。テレビでは、吉本100年の歩みの背景である『大阪100年まち物語』(毎日放送)という番組まで放送されたが……

「客席はガラガラ。だって、笑いのない吉本の舞台なんて誰が見るんですか? って感じですよ。『笑いと平和の百冊シリーズ』同様、この舞台の企画もかなり見切り発車だったようです。テレビ番組に関しても、テレビ局関係者は『お付き合いでやるにも、限界があるわ……』と嘆いていましたね」(在阪テレビ局関係者)

 結局、100周年のメンツにこだわったばかりに、吉本には「負の遺産」だけが残ってしまったようだ。

仁鶴の嫁ってニッチすぎっしょ!

しぃちゃん

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