国歌アレンジに激怒する人も

ガガのLGBTに向けた感動的なスピーチが、同性愛嫌悪者から激しい非難に遭う!

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 LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の文化と彼らへの尊厳を世界各地で啓蒙する一大イベント「プライド・パレード」が28日、ニューヨークできらびやかに開幕し、手術休養していたレディー・ガガが式典に登場。「変わり者すぎて社会から疎外されていた学生時代、唯一、あなたたちだけはありのままのアタシを受け入れてくれた」と感謝の気持ちを述べ、アレンジしたアメリカ国歌を斉唱し、大きなニュースとなった。ネット上では、「天使のようだ」と絶賛する声、「アメリカ国歌を勝手に変えるのはよくない」と批難する声が飛び交い、炎上状態となっている。

 今年2月、慢性的な関節の痛みのため歩行困難となり、公演をキャンセルするようドクターストップがかかったガガ。臀部の手術を受け、純金車椅子やルイ・ヴィトンのモノグラム車椅子での療養・リハビリ生活を経て、順調に回復していると報じられていたが、なかなか公の場に現れないために心配する声が上がっていた。だが、先月、親友の結婚式に出席するため訪れたメキシコで、激太りしていた頃から10キロはやせたというスッキリしたボディで、ビールを飲みながら普通に歩く姿がパパラッチされ、近いうちに復帰するのではないかとファンの間では期待が高まっていた。

 そんなガガが、6月28日、ニューヨークで開催されたプライド・パレード開幕式に出席。休養後、公の場に初めて現れた彼女は、26日に米連邦最高裁判所が婚姻を男女の関係に限った連邦法「結婚防衛法」を違憲とする判決を下したことを祝福し、「ゲイに繰り返し助けられた」こと、「神を信じるようになったのもゲイのおかげ」だと述べ、アカペラで国歌斉唱をし、拍手喝采を浴びた。

 “あくまで主役はLGBT”と敬意を払ったのか、プラチナブロンドのワンレンボブに控えめなメイク、黒のストラップレス・ボディスーツ姿で式典のステージに登場したガガ。「高校生の頃、小学生の頃、幼少の頃。アタシは自分の居場所を見つけることができない、追放者のような存在だった。“アタシにぴったりの場所は、どこにあるの?”と思っていた。アタシはみんなとは違う型で作られた人間なんだと感じていた」と、社会から疎外されつらかった時代を振り返り、「でもね、そんなアタシを受け入れてくれた人たちがいたの。アタシに、“こっちにおいでよ”と席を作ってくれるような人たちがいたの。もうダメだと思った時、アタシを支えてくれた人たち。ありのままのアタシを好きでいてくれた人たち。その人たちとは……あなたたちのこと。そして、今夜、アタシは、あなたたちと同等の立場の人間として、ここに立つことができた」と述べ、会場を沸かせた。

 ガガは続けて、「アタシと神の関係は、ずっと奇妙なものだった。神は本当に存在するのか、神とはなんなのか、どんな意味があるのか、アタシには理解できなかったの。アメリカにとって、神はなんなのかもわからなかった。アタシに対する同級生たちの態度、自分自身の心理的な葛藤に傷つけられ、破壊され、堕落していたから。有名人であり続けよう、困難にめげずに進もうとするアタシに、業界の男たちが求めたのはセックスやお金だけだったから」と明かし、「でも、あなたたちがアタシを助けてくれた。LGBTコミュニティーの我が友よ、あなたたちはアタシを、何度も何度も救ってくれたのです。そんなあなたたちの中に、アタシは神を見つけました。あなたたち一人ひとりの中に、アタシは生まれて初めてリアルな神を感じたの」「あなたたちは、アタシにとって守ってくれる、救ってくれる、天使のような存在。ウィッグやサングラス、魅惑的な美や奇抜な衣装に隠れたいと感じるアタシの気持ちを、あなたたちは理解してくれた。あなたたちと一緒にいると、アタシは神を見ることができる。そう、毎日ね」と感謝の気持ちを述べ、会場からは「(こちらこそ)ありがとう!」という声が飛び交った。

 「アタシたちはつながってる。静脈のようにね。アタシはいつでもあなたたちのものよ。あなたたちも、ずっとアタシのものだわ……」とLGBTコミュニティーとの深い絆を語ったガガは、お互いよき理解者であることを強調。「LGBTの友達やファンは、レディー・ガガの不遇の時代を知ってる。ねぇ、今日、不遇の時代を経て、スターになったのは誰かしら?」と会場に右手を差し出し、「今ならアタシは言える。あなたたちが、いつ苦しんだのか、不公平だと感じたのか、希望など何もないと感じたのか。あなたたちの不遇の時代をアタシは知っていると。アタシは、いつだってあなたたちのことを知っていると断言できるけど、今が一番、あなたたちを理解していると感じているわ」とはっきりとした口調で述べ、会場をフィーバーさせた。

 スピーチを終えたガガは、握り締めていたゲイのシンボルであるレインボーフラッグを胸に当て、左手でマイクを握り締めながらアカペラでアメリカ国歌を斉唱。「我等の星条旗は翻り続けていた(Oh, say does that star-spangled banner yet wave)」を、「我等、プライドの星条旗は翻り続けていた(Oh, say does that star-spangled flag of pride yet wave)」に、「自由の地 勇者の故郷の上に(O’er the land of the free and the home of the brave)」を、「自由の地 ゲイの故郷の上に(O’er the land of the free and the home for the gay)」に変え、レインボーフラッグを握り締めたこぶしを突き上げ、熱唱し、法的に同性婚を認められたLGBTコミュニティーを祝福した。

 世界的な歌姫という強い味方を持つLGBTコミュニティーだが、彼らに対する同性愛嫌悪からの攻撃は、日に日にエスカレートしており、世界的な問題となっている。ガガはこのことにも触れ、「許せない」と怒りをあらわにしたが、宗教的な理由で同性愛を嫌う人も多いため、全ての人を説得するのはなかなか難しいのが現状だ。

 ネット上では、今回のガガのスピーチや国歌斉唱について賛否両論で、動画を掲載したYouTubeのコメント欄では、同性愛支持者と同性愛嫌悪者が激しくバトルを繰り広げる展開に。「国歌を侮辱したガガは死ねばいい。壮絶な死を迎えることを祈る」「多くの人たちが、道徳的に異常なフリークショーを支持していることに悲しみを感じる」という声や、「国歌を変えたことが問題じゃない。問題なのは、あなたたちの偏見と嫌悪だわ」「こんなんだから、アメリカは退廃したんだ」という意見が飛び交い、炎上状態となっている。

 敬虔なキリスト教信者が多いアメリカにおいて、本当の意味で同性愛者たちが受け入れられることは、容易ではない。しかし、デビュー以来、ぶれることなくLGBTコミュニティーを支持し続けてきたガガは、これからも彼らのために、共に戦っていくことだろう。

すべてのマイノリティーへの差別がなくなりますように

しぃちゃん

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