自己肯定が過ぎるわ!

『アクターズ・スタジオ・インタビュー』のJ・リプトンがポン引きだった過去を告白

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『Inside Inside』

 名門俳優養成所「アクターズ・スタジオ」の副学長を務める、米ショウビズ界の重鎮ジェームズ・リプトンが、大昔にパリでポン引きをしていた過去を赤裸々に語った。大きな売春宿を代表するやり手だった頃を、懐かしそうに振り返りつつも、「セックスは金で買うものじゃない」という強い信念を見せ、彼のこれまでのイメージとのギャップに世間は大きな関心を集めている。

 1926年に、貧困と犯罪がはびこるミシガン州デトロイトで生まれ育ったジェームズは、父親が家庭を捨てた13歳の時から、がむしゃらに働き続けてきた努力家である。地元紙「デトロイト・タイムズ」の雑用係として働く傍ら、カトリック・シアターの舞台で子役として働いた彼にとって、演劇は金を稼ぐ手段の1つだった。44年に高校を卒業し、最初に得た仕事はラジオ放送ドラマに脇役として出演することだったが、父親のようないい加減な男にはなりたくないと、真面目なイメージの弁護士を目指した。

 第二次世界大戦が終わり、アメリカ空軍の任務を終えたジェームズは「弁護士になるには演技力が必要だろう」と思い、演劇指導者ステラ・アドラーのもとで学んだ。次第に演劇の魅力の虜となった彼は、俳優業を極める決心をし、その後、脚本家、演出家を務めるなど多才な才能を発揮。演劇指導者としても名高く、アル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、ブラッドレイ・クーパーら数多くの人気俳優を育てた俳優養成所「アクターズ・スタジオ」で指導を行うようになり、94年から、同校の授業の一環として、著名な俳優を招くインタビュープログラム『アクターズ・スタジオ・インタビュー』の司会者を務めるように。このプログラムは、人気番組として100カ国を超える国々で放送。「俳優の本音や、意外な一面が見られる」として、高い人気を誇ると共に、ジェームズのインタビュアーとしての絶妙なテクニックも絶賛されている。

 そんな、ジェームズが過去を語ったのは、『アクターズ・スタジオ・インタビュー』第250話放送を記念して受けた、「ニューヨーク·ポスト」「ワシントン・ポスト」など新聞の日曜版に付いてくる人気誌「Parade」のインタビューだった。

 インタビュアーから、「ポン引きをしたことがあるというのは、本当ですか?」と質問されたジェームズは、「あぁ。戦後間もない頃にね。今と違ってパリは貧しい街で、男は仕事にありつけなかった。パリは当事、男性優越主義者だったから、女の方が苦労した。女が仕事につける可能性は限りなくゼロだったんだ。そんな彼女たちが、ルミリュー(売春)をすることは、世間に認められた立派な仕事だったんだ」と滑らかな口調で回答。

 「売春、ですか……」と言うインタビュアーに、「若い女性たちはさまざまな理由から、金が必要だったんだ。みな、美しく、若く、並外れて素晴らしかった。恥辱的なことではなかったんだよ、きちんと規制されていたからね。彼女たちは毎週メディカル・チェックを受けていたし。当事は、いくつもの素晴らしい売春宿が栄えていたんだ。パリ警察や反対する女性たちにより、閉店に追い込まれる前の話だからね」と、語った。

 次に、「ポン引きになった経緯は? 売春婦と仲がよかったのですか?」と、聞かれたジェームズは、「あぁ、とても仲良しになったのさ。お金が底をつき、“国に帰らなきゃ”と言った時、彼女がこう言ったんだ。“帰る必要なんてないわよ。私がなんとかしてあげる”とね。そして、なんとかしてくれたのさ。まず、闇社会から了解を得なければならなくてね。でなきゃ、セーヌ川に浮かぶことになってしまう」と述べ、パリの犯罪者会と繋がりを持っていたことを明かした。

 また、ジェームズはポン引きのことを「ピンプ」ではなく、「メック」と表現。「メック」とは、男性を意味するラフなフランス語のことで、彼は「メック」の仕事は、立派なプロフェッショナルな職だったと主張。「売春宿、まるまる1つを担当したんだよ。宿で働く女性、全員を代表していたのさ。もちろん、“なんとかしてくれた”彼女を優先的にプッシュしたけどね。ビジネスは好調で、1年間生活することができた。フランス人のメックは、女性を食いものにはしなかった。女性たちを代表するエージェント、芸能事務所のような存在だったんだ。上前をはねるのではなく、分け前をもらうのさ。そうして生活してたんだ」と詳しく語った。そして、「あれは自分にとって、1つの通過儀礼だったんだ。間違いなくね。人生において、素晴らしい年だったよ」と懐かしそうに語った。

 なお、インタビュアーから、「セックスは金を払ってするものだと思いますか?」と言う質問には、「いや、そうは思わない。まったく思わないね。自分の力で手に入れられないものは、手にする資格なんてない、と思うからね」とピシャリと答えた。

 ジェームズが、過去について語るのは、実はこれが初めてではない。2007年にリリースした自叙伝『Inside Inside』の中で、ポン引きしていたことにサラリと触れているし、俳優デイヴ・チャペルをゲストに招いた、『アクターズ・スタジオ・インタビュー』第200話目でも、「私はピンプだった」と語っている。そして、その時も「女性に金を払わなければセックスできない人は、セックスする価値などないということだ」「巧妙な誘惑、いたわり、寛容さ、そして愛がなければ、セックスする価値はない。それが、私の信念だ」と、売春には反対だという意見を述べていた。

 ジェームズは今回のインタビューでも、セックスに金を払うことには反対しているものの、「当時の売春宿はよかった、売春婦は粒ぞろいのプロだった」と明言。ネット上では、「矛盾してないか」「懐かしんでいるようで、キモイ」「イメージが悪くなった」という批判的な声が飛び交っている。

 一般的には卑下されているポン引きだが、一部の人からは素晴らしい職業だと崇められている。アメリカのラッパーたちはポン引きが立派な職業だと信じている者が多く、アイス・Tはラッパーとして活躍する前にポン引きだったことを、スヌープ・ライオン(旧ドッグ)はツアーに娼婦たちを同行させ、同業者やプロスポーツ選手相手に彼女たちを斡旋する「憧れのポン引き」だった時期があったことを、先日告白したばかりだ。「PLAYBOY」創刊者のヒュー・ヘフナーもある意味、雑誌を通して裸の女性たちを売るポン引きだと見る者が多い。ポン引きは、男のロマンだという声もあり、今回のジェームズの「メック」告白も、「いいじゃないか。それも経験だ」と擁護する意見も、一部から出ている。

 86歳とは思えぬほど肌艶のよく、しっかりしているジェームズに、「Parade」が投げかけた最後の質問は、「もし、天国が存在するとしたら、あなたが行ったとき、神に何と言ってもらいたいですか」。「“ジム、お前は間違っていたようだね。私は存在するんだよ。まぁ、いいから、お入りなさい”と言ってほしいな」と、ジェームズは回答している。波乱万丈ながらも、人生を謳歌してきた、なんともジェームズらしい言葉である。

誰か、彼をインタビューして!

しぃちゃん



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