角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第41回

待機児童がいても潰れる時代、スパルタでも個性的な保育園が生き残る!?

2013/05/05 19:00

 スポーツに対しスパルタで行き過ぎということからアンチも多いですが、信者が多いことでも有名で、通わせている親は「B(=保育園名)教信者」とも言われているぐらいです。正直うらやましいですよ。事故が起きたことは許されることではありませんが、銭ゲバと中傷された代表を擁護する保護者も多数存在し、何事もなかったように営業しているのですから。早く駒沢の森こども園もブランドとして確立したいですよ。あえて認可外という道を選んでいる経営方針も同じですし。

 何かに特化した保育園は認可外しか道はないのが実情です。当園にも目黒区から「認可を希望しますか」というお尋ねがきましたが、「希望しません」と返答しました。もし認可になったら区から補助が出て財政面は安定はしますが、受験教育や毎日各界の講師を呼んでのアクティビティはなくなり、フルタイムの子どもしか預かることができなくなります。何より在園児を裏切ることになるし、なんの特色もない保育園なら私は経営したくありません。そんな保育園に自分の子どもを預けたくないのだから、仕方ありません。私の経営方針は、安定より“自分が楽しいかどうか”です。慈善事業のフリなんかして、保育園はやりたくないですよ。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では5歳の愛娘の子育てに奮闘中。

最終更新:2013/05/05 19:00
『「便利な」保育園が奪う本当はもっと大切なもの』
親が何を望むか、だわね
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