[TVツッコミ道場]

現在のヒット曲批判? AKB48の居場所がなかった『火曜曲!』特集

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撮影:後藤秀二

 4月16日に放送された『火曜曲!』(TBS系)。この日は、「国民的名曲1970年代特集」ということで、70年代のヒット曲を振り返る内容だった。尾崎紀世彦や小柳ルミ子など、名曲のVTRがいろいろ流れた後、71年ヒット曲「知床慕情」をスタジオゲストの加藤登紀子が生披露した。歌い終わってからMC陣とのトークが始まったのだが、その時の加藤のコメントが、なかなかのパンチ力だった。

「あの頃の歌って、全部歌えるんですよね」
「街中の人が歌えたんじゃないかっていう感じがありますね」

 など、捉えようによっては「今のヒット曲は誰も歌えない」みたいな、現在のJ-POP批判に聞こえなくもない辛口発言を連発。言うまでもなく、この番組のメインMCは現代のヒットチャート常連のSMAP・中居正広とAKB48(そして江角マキコ)。とりあえず中居が、

「歌う側の人も、ずっと聞いてるんですよね、周りの方々も」

 と、なんとなく加藤に合わせたコメントをしていたが、なんだか見てる方が気まずくなってしまう。その一方で、

「やっぱり今にない歌詞というか、ね、メロディももちろんですけれども」

 と、「昔の歌謡曲はよかった」という流れを広げてしまったり。さらに加藤の発言は続き、

「家族がみんなでテレビを見ていて」

 と、現代のテレビ視聴スタイルにも斬り込んできた。少し前に最終回を迎えた『HEY! ×3』(フジテレビ系)を始め、多くの番組で懐かしいヒット曲のVTRを流しているが、大体80~90年代の楽曲がメインで、ゲストのタレントたちが思い入れを語るという切り口がほとんど。ゲストや視聴者もその世代が多いと思うが、その点、『火曜曲!』は菅原洋一「今日でお別れ」、渚ゆう子「京都の恋」、フランク永井「おまえに」と、かなり渋い曲が次々に流れてくる。

 さらに、加藤に続いて登場したゲストが、中条きよし。この空気感は完全に、安住紳一郎司会で放送される懐メロ特番の香りだ。AKBやSMAPファンであろうメイン視聴者層は、「わー懐かしい!」と思えるのだろうか。そもそも、ひな壇に座るAKBメンバーの置いてけぼり感がハンパない。

 かろうじてリアル体験をもつ江角マキコが、1人「懐かしい」担当をするような形になっていて、中条きよしが名曲「うそ」を歌った後に、

「子どもの時から見ていて。今私、コーラスがしたかったです」

 と言ったり、VTR中に登場した梓みちよを引き合いに出し、

「こたつの上で梓みちよさん、私、歌ってましたもん。3歳、4歳の時」

 とか言ったりしていたのだが、このコメントを聞いた大島優子が、

「カッコいいですよねえ」

 と、3歳の江角に対して「カッコいい」と謎のことを言う。そして、3組目のゲストとして、

「斉藤さんにはこちらのステージにスタンバイしていただいてます」(大島)

 と、唐突に紹介され登場したのが、斉藤和義。加藤登紀子、中条きよしときての、斉藤和義。なんだかすごいラインナップだ。70年代前半からいきなり2013年4月の世界に。不思議すぎるぞ、『火曜曲!』。

 そんなわけで斉藤が新曲を熱唱し、番組はエンディングに向かった。でも、70年代の名曲VTRは74年までしかやってない。とか思ってたら、次週予告。……次回、後編としてまたこの企画をやるらしい……。

 とはいえ、この70年代特集は少し前までの80~90年代あたりのアイドル黄金期、バンドブーム、カラオケバブル世代とは違う層のハートを掴んで、意外と好評かもしれない。しかし、次回もAKBの所在なさ加減を見て、いたたまれない気持ちになってしまうことは間違いなさそうでもある。その一方で、「登紀子・中条からの斉藤」的な、「いきなり最新曲」のギャップを次回もやってくれるのか、そのゲストは誰なのか、ちょっと気になる。結局楽しみなのだ。
(太田サトル)

自称「神曲」して満足のお山の大将★

しぃちゃん



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