[連載]みかのはらミキ presents ご長寿番組潜入記

『新堂本兄弟』観覧で体感、KinKiファンを凌駕するアルフィーファンの熱狂ぶり

2013/04/20 14:00
sindoumoto.jpg
(C)みかのはらみき

 今回は『新堂本兄弟』(フジテレビ系)の観覧である。ハガキで応募したのがだいぶ前なので、すっかり落選したと思っていたのに、まさかの当選。非通知でフジテレビから電話がかかってきた時は一瞬、「騙されているんじゃないか? フジテレビを装った詐欺じゃないのか?」 と思ってしまったほどである。

 この番組は、説明するまでもなくKinKi KidsがMCの人気音楽番組。この連載で見るジャニーズタレントは、『世界まる見えテレビ特捜部』(日本テレビ系)の時の少年隊・植草カッちゃん以来だ。リニューアル前の『堂本兄弟』から数えると13年目、前身番組『LOVE LOVEあいしてる』から数えると17年目のこの番組。ほかのご長寿番組のMCを考えると、KinKi Kidsの年齢(34歳)ですでに17年目とはすごい記録だ。

 収録はお台場・フジテレビ湾岸スタジオ。新しいスタジオだけに、外観は国立新美術館にも似た近未来的なデザインでカッコいい。気合いを入れて早く着いてしまったため、スタジオ付近の公園でブラブラしていると、ドラマの撮影現場に遭遇。某人気女優の姿が。「おお、東京ってすげぇ!」なんて修学旅行の中学生気分でいると、スタジオ近辺ではほかにもブラブラしている女性たちがちらほらと。スタジオ前やキャラクターのラフくんの像の前で記念写真を撮っている。どうやら同じ観覧の人らしい。集合時間が近づき、「新堂本兄弟観覧集合場所」という看板が置かれると、その看板を撮影する人も多い。明らかにこれまでの観覧と違う雰囲気。みなウキウキモードだ。

 時間になると、観覧客の仕分けが始まった。ジャニーズFC枠、アルフィー枠、西川貴教枠、高橋みなみ枠、携帯サイト応募枠、ハガキ応募枠でそれぞれ列が作られる。さすがに『新堂本兄弟』、レギュラー陣だけでも豪華なので観覧客の幅も広い。全て女性だが、何となく服装や年齢層で「枠」の違いがわかる。特にアルフィー枠は個性的な人が多い印象だ。そういえば槇原敬之枠はないんだろうか?

 番組スタジオに入る前に、「今日は演出で花を持ってもらいますので今から配ります」 とのことで、男性スタッフが造花を配り始めた。花の色をランダムにするはずが、うまく配れなかったようで回収して配り直していた。ワタワタして先輩らしきスタッフに叱られている。おいおい、大丈夫かスタッフよ。先ほどはトイレも間違った場所を教えられたし、 こんなところにも「混乱のフジテレビ」が垣間見える。しっかりしたまえ。

 いよいよスタジオへ。入り口のセット裏には、これまで出演したタレントたちのサインがたくさん書かれていた。観覧席は、背もたれなしの丸いパイプ椅子で、それが1センチの隙間もなくびっしり置かれていた。観覧客は約250人。ぎゅうぎゅうである。トーク収録用のセットとライブ用のセットが対面して作られているため、観覧客は丸い椅子であっち向いたりこっち向いたりと座る方向を変える仕組みになっている。

 それにしても観覧客が多いので、椅子に座ると背筋と首を伸ばさねば出演者がよく見えない。ライブ会場でステージを見ている感じだ。そして、スタッフからの説明で、今回はリニューアル第1回目の収録で、出演者が一部変わったことを知る。あれ、なんだかイヤな予感……。

■ネタ食い気味のアルフィーファン

 前説はお笑いトリオ・ポカスカジャン。音楽番組だからか、ポカスカジャンの歌ネタで場が盛り上がる。アルフィーネタをやる時は、メンバーがサングラスをかけただけで 「桜井さん!」と黄色い声が上がっていた。まだ前説なのにアルフィーファンのテンションも高い。ポカスカジャンの前説はクオリティが高いが、「まだ本番始まらないの?」 と思っているであろう、ぎゅうぎゅうの客の熱気がすごい。

『Noriyuki Makihara 20th Anniversary Best LOVE』
マッキーファンが加わると魔境に近づく
アクセスランキング