しいちゃんの芸能解説講座【裏】

『おしん』の監督に声を荒げ、転倒して入院した泉ピン子のちょっとイイ話

2013/04/10 21:00
『みんな悩んでる ピン子のツンデレ
人生相談』/光文社

編集S 上戸彩が出演する映画『おしん』が(10月公開)が3月31日にクランクアップしたんだって。『おしん』っていったら、1983~84年まで放映されたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)で、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録したドラマでしょ。だからって2013年に映画化しなくても……若い人は誰も見ないから、スクリーンがお線香の匂いで充満しちゃうよ!

しいちゃん こら、失礼なこと言わないの。私たちの間ではしらーっとしている映画版だけど、ドラマ版でおしんの母役を演じた泉ピン子が、映画版でおしんが奉公する米問屋・加賀屋の大奥様役を演じていることが話題になっているのよ。でも、そこで問題発生! 「女性自身」4月23日号(光文社)によると、現場ではピン子が大声でスタッフや共演者に檄を飛ばし、冨樫森監督に対しても、「それ全然違うんじゃないの!」「あんた全然、橋田先生の脚本を理解してないね!」と声を荒らげていたんだって。ちなみに、原作の橋田壽賀子は、ドラマ版では脚本も担当したものの、映画版は担当してないんだけどね。

編集S だから公式Facebookにアップされている集合写真で、監督の顔が引きつっているのね! そんな中で、かつてピン子が演じた役を演じなきゃいけない上戸、さぞやりにくいだろうねえ。

しいちゃん それだけじゃないの。記事によると、ピン子の撮影最終日である3月21日、いつも以上に激しく監督と言い合い、激高して現場を立ち去っちゃったんだって。でもって、怒りで我を失ったのか、建物の玄関の段差でつまずき、顔面を床に強打。撮影現場近くの病院で治療を受けた後、東京に戻って数日間入院したとか……。ネットでは、「ドラマとは別物だと悟れ」「監督に対する口のききかたには限度があるだろ」「監督もやりにくいだろうな」と監督に同情する声があっても、ピン子に同情する声は一切なし。

編集S 転んだときに手が出ないなんて……ピン子も年取ったわね!

しいちゃん ピン子のちょっとイイ話もあるのよ。2012年10月上旬、ピン子が上戸とEXILEのHIROを高級料亭に呼び出し、その前月に結婚したふたりを祝う会を開いたの。上戸とはかつて『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で共演し、2005年にはスペシャルドラマ『美空ひばり誕生物語~おでことおでこがぶつかって~』(同)で親子役を演じて以来、実の母娘のような間柄になったとか。料亭でごちそうしただけでなく、「ピンちゃんママが選んだ宝石」をプレゼントしたんだってよ。ピン子はなんでもズバズバ言う性格だけど、目上の人には忠誠心を貫くから、『渡鬼』プロデューサーの石井ふく子や脚本の橋田には娘のようにかわいがられてるし、自分を慕ってくる後輩、例えば上戸やえなりかずきには家族のように接する人なの。小雪のことも「こゆ」と呼ぶほど仲がいいんだから!

編集S 「ピンちゃんママが選んだ宝石」はいいから、往年のシャネルコレクションをあげた方が喜ばれたんじゃない?

しいちゃん さすがのピン子もそれはあげないわよ~。それで話のつづきなんだけど、スタッフにもピン子なりに気を遣ってるんだって。「東京スポーツ」(2012年11月29日付)によれば、ドラマの制作スタッフが楽屋へあいさつに行くと、ピン子はテレビを見るなどして一切目をくれず、万札を投げつけるんだって。「それが“今回よろしくね”の意味で、受け取らないと収録中は完璧に無視されるんですよ。スタッフの階級などによって額は違いますが、相場はだいたい1~5万円です」だってさ。これも、「なんとでもなると思い込んでる嫌な女優」と批判する人もいるけど、薄給の下請けスタッフへのピン子なりの心配りだと言う人も。イイ話でしょ。

編集S 心配りなら、目を見てあげてもよくない? なにその不自然なほどのピン子アゲは!? まさか、しいちゃんまで万札バラまかれたんじゃないでしょうね!!

しいちゃん あたちはそんなはした金で動くオンナじゃないわよっ! でもピン子には昔から共演者いじめのウワサがあるのも事実。94~5年のNHK連続テレビ小説『春よ、来い』では、主演を務めていた安田成美が「肉体的、精神的な疲労による体調不良」を理由に異例の途中降板。「橋田寿賀子が書いた長ぜりふに耐えられなかったのでは」「太平洋戦争の描き方に抵抗感があったのでは」といろいろな憶測を呼んだんだけど、ひとつには「共演のピン子のいじめのせいでは」というウワサもあった。2011年7月21日に放送された『なるほど!ハイスクール』(日本テレビ系)のゲストに出演したときは、AKB48・渡辺麻友に対して「辞めたら、もう」「いらないあんなもん。キライ」「空気読めない女」と発言して、「まゆゆをいじめている!」とファンから非難殺到。2012年4月6日に放送した『ペケ×ポン』(フジテレビ系)のゲスト出演したときは、上田晋也の兄で熊本を中心に活動しているローカルタレントの上田啓介に「つまんない」「熊本引っ込んでろ」「お前の年収を1日で稼ぐよ」と罵倒して、ピン子のブログのコメント欄が炎上。「不快」「おもしろくない」「子どもに悪影響」と批判された。

編集S 自分でも本気なのか、イジリなのかわかってないのよ。要は性格が……。

しいちゃん おっと、ピン子の悪口はそこまでよ。気になるのは、映画版「おしん」の父親役。SMAP・稲垣吾郎が出演するそうなんだけど、いまだ正式に発表になっていないのよね。報道によると、「本格俳優をめざす稲垣が、『おしんの父親役は不釣り合いだ』とバッシングされることを恐れているから」という話なんだけどどうなのかしら。吾郎ちゃんはピン子とうまくやっていけたのかしら。気になるわー。

編集S 吾郎ちゃん、ピン子の操縦法はカッちゃん(植草克秀)に教えてもらえばOKよ!

最終更新:2013/04/10 21:00
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