Hage田ゲス子セレクト「渡る世間は鬼女ばかり」

育休を悪印象にする、「権利だけを主張する」労働者たち

2013/04/10 15:30
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「カラスの女房」(中澤裕子/ZETIMA)

――玉石混交のネットの海で、下衆なエピソードだけを収集・観察する奇跡のヲチャーHagex。彼がセレクトした、某橋田壽賀子ドラマよろしく、読むとゲッソリする……いや人生のトラブルシューティングとしてためになるエピソードを紹介。

 元モーニング娘。の中澤裕子(39歳)が2012年4月に結婚を発表し、11月に女の子を出産。仕事を休んでいた中澤姐さんが4月3日からラジオの仕事に復帰するニュースが流れました。仕事先では、花束をもらい祝福されたようで、「お仕事を再開出来る環境を作ってくださったスタッフの皆さんや事務所のスタッフ 家族の理解 娘の成長 そして待ってくれていたファンの皆さんに感謝します」と、ブログで綴っています。

 産休明けに花束をもらうなんて、素晴らしい!  多くの職場ではそんなお祝いはないのが現実です。日本の企業は、まだまだ「出産・育児休暇」をネガティブにとらえているところが少なくありません。その原因の1つに「権利だけを主張する」労働者の問題があるのではないでしょうか? この手の問題は、同僚が一番の被害を受け、上司に相談する前に、まずはネットで意見を聞くパターンがよくあります。

 インターネットのゲスな投稿を見つけてはニヤニヤしている私ですが、この「出産・育児休暇」ネタは質問者が切実なものが多く笑えません……。
 
さて、2ちゃんねるに投稿されたモンスター育休労働者のお話です。ハンカチのご用意を。

<6.5年の期間中に6年間育児休暇をとる同僚>
その神経がわからん!Part185
http://life8.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1171020469/768-

 育児休暇を3年とって、半年ほど働いて、また育児休暇を3年とり始めた同僚。彼女は仕事のスキルも低く、ワープロレベルで止まっており、PCを使うことはできない。さらに致命的なのがコミュニケーション能力が劣っている点。妊娠をした時も、直属の上司をすっ飛ばして、人事にだけ妊娠報告と出産・育児休暇を申請。相談者が以前本人に「直属の上司にちゃんと報告すること」とアドバイスをしたにもかかわらず、それを無視した形に。この一連の動きに上司は激怒。人事に対して「彼女は人事預かりにして、違う人間を送ってくれ」と頼むが、なんと人事は「そんな要望は受け入れることができない。そのかわり出産適齢期の女子をリストアップして、所属によって偏りがないように異動させる」と通知。彼女のため、20~30代の女性が意味もなく異動させられる可能性も!! せっかく充実した「出産・育児休暇」制度が、図々しい同僚のため、職場の混乱になってると投稿者はお怒り。

 いやー、こんな女性がいたら職場は大混乱ですね。しっかりとした制度がある会社ほど、社員を簡単にクビにできないものです。「出産・育児休暇」は労働者の権利ですが、きちんと周りに配慮しないと単なるワガママと思われる可能性が高いですね。

 多くの人は実社会ではなかなか本音が言えませんが、ネットでは本当の気持ちをぶつけてきます。「育児休暇中のママ」vs.「働く女性」という対立はもちろん、「出産・育児休暇がとれる会社」vs.「産休なんて存在しない会社」といったユーザーのバトルで大変熱いです。また「私はこうだった」と、自分の経験を前面に出してコメントするので、意見は噛み合わないし罵詈雑言の嵐。それだけ皆さん追い詰められている証拠なのでしょう。

 ぜひ、中澤姐さんは「カラスの女房」として、産休問題で「悔し涙 ぽろり」の女性たちを「元気のない日の子守唄」で励ましてもらいたいもんです。中澤姐さんの曲でまとめてみましたが、読者の皆さんがどれだけ知っているか不安です……。

Hagex
ネットに投稿された人間関係のトラブルを集めたブログ「Hagex-day.info」を運営。「ネットウォッチャー四天王」の1人……というウワサ。

最終更新:2019/05/21 15:58
「カラスの女房」
堀内孝雄セルフカバーVer.もおススメ
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