デスチャはとん挫、スパイス・ガールズも未定！　再結成できない理由とは？

　そんなt．A．T．uが昨年末、いきなり2人そろってステージに立った。ルーマニア版オーディション番組『ザ・ヴォイス』で、世界的ヒット曲「All The Things She Said」を披露したのだ。2人はアルバム『200km／h in the Wrong Lane』の発売10周年を記念して一時的に再結成したとのことで、「All About Us」も熱唱。ユーリャは声帯の手術を受けたばかりだったが、見事な歌声で世界中のファンを大喜びさせた。しかし、その後、t．A．T．uとしての活動は行っておらず、2人とも「別々の国に住んでいるし、違う世界に住んでいるし、普段は連絡も取り合わない」とコメント。「会う時は会うけど、それだけ。ケンカしているわけじゃないけど」「再結成？　まぁ、将来的にはあるかもね。お楽しみに」と、そっけなく語っている。

■オール・セインツ

　90年代に欧米のミュージックシーンを華やかに飾ったイギリスのガールズグループ「オール・セインツ」。シャズネ・ルイス、メラニー・ブラット、 ニコール＆ナタリー・アップルトン姉妹の4人がメンバーで、華やかな恋愛でも注目の的となった。特にアップルトン姉妹はタブロイドをにぎわせることが多く、妹のニコールは元オアシスのリアム・ギャラガーと、姉のナタリーはプロディジーのリアム・ハウレットと結婚している。

　主演映画『Honest』まで製作され、映画祭にも堂々と登場していた彼女たちだが、アメリカでの人気が波に乗ってきた01年に突然「自分たちの時間がほしい」と解散を発表。理由は、98年にメルが元ジャミロクワイのスチュワート･ゼンダーの子を出産したことでほかのメンバーから総スカンをくらったこと、アップルトン姉妹がほかの2人と対立するようになったこと、金銭面でもめたという3つの説が有力だ。

　その後、ファンたちの強い要望に応えて、焦らしに焦らした挙げ句、06年にメンバー全員で再結成を果たし、アルバム『Studio 1』をリリース。しかし、売り上げは散々で大コケしてしまい、すぐに解散してしまった。そんな経緯があるものの、ファンは今なお再結成してほしいと強く願っている。しかし、09年にメラニーは「オール・セインツは二度と再結成しない。私はもう絶対に歌わない。歌いたくない」と断言。4人全員がそろい歌う姿は、もう見られないだろうといわれている。

■スパイス・ガールズ

　昨年ロンドンで開催された夏季オリンピックの閉会式セレモニーで、ファン待望の再結成を果たしたスパイス・ガールズ。ジェリ・ハリウェル、エマ・バントン、メラニー・ブラウン、メラニー・チズム、ヴィクトリア・ベッカムの5人全員が顔をそろえ、会場を大いに盛り上げた。妊娠、出産を経て一時期は激太りしていたメンバーもいたが、皆、全盛期さながらのベストコンディションで登場し、ァンは大感激。最後の最後まで出るかどうか微妙だったヴィクトリアは、参加したことで疎遠気味だったメンバーとの交流を復活。リーダー格のジェリを中心に、「この勢いに乗って本格的に再結成し、ワールドツアーに出る！　新作アルバムも出す！」と動きだした。そして、今年に入ると、メンバーたちが14年にオーストラリア・ツアーを開催する交渉に入ったと具体的に報じられるようになった。

　一方でヴィクトリアが難色を示しているという報道も、断続的に流れていた。今やファッションデザイナーが本職の彼女は、ポップアイドルから完全に卒業したと思っており、子育てにも追われている。再結成に首を縦に振らないヴィクトリアにジェリがぶち切れ、絶交したというウワサも流れるようになった。返り咲きマネジャーのサイモン・フラーも「ヴィクトリアなしのスパイス・ガールズ再結成は、リスキーすぎる」と外れたがっており、そんなサイモンに対してもジェリは激怒。

　そして、先日。とうとう、ヴィクトリアの広報が「彼女は、14年のスパイス・ガールズ・ツアーには参加しない」と発表。しかし、ほかのメンバーたちはツアーに出る交渉を続けているとも伝えられており、ヴィクトリアなしで再結成する可能性は高い。ヴィクトリアの代わりにアトミック・キトゥンのオリジナルメンバーで、シュガーベイブスのハイディ・レンジを入れるという案が出ているともウワサされており、今後、再結成に向けた新たな展開を見せそうである。

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