[女性誌速攻レビュー]「日経ウーマン」4月号

「先輩の女子力のなさ」を告げ口、学級会と化す「日経ウーマン」投書コーナー

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「日経ウーマン」2013年4月号/日経
BP社

 花粉のような黄砂のような色の表紙の「日経ウーマン」4月号(日経BP社)を開けば、ファッションブランド・LOUNIE企画の巻頭特集が新しく始まっていました。「原色を着られない女」と題された小説と真っ黄色のコートを着た女性の写真が裏表紙を飾っています。この小説、「男に振られた日に買った似合わない原色のコートに、一年後初めて袖を通すことができました」というだけのストーリーなんですが、地味な「日経ウーマン」読者は原色の服なんて買わない・着ないが鉄則ですよね……。

 ちなみに、この企画の連載小説を担当しているのは、なんと芥川賞作家の川上未映子! あの髪型と顔なら原色似合いそう! ミュージシャンであり詩人であり、最近では同じ芥川賞作家の阿部和重と“サブカリ婚”(サブカル層にウケる有名人カップルによる“授かり婚”のこと)もしちゃった自由奔放な未映子嬢、今後も「日経ウーマン」の方向性を無視した巻頭小説を届けてくれることを期待しています!!

<トピックス>
◎人づき合いがラクになる! 聞く力&話す技術
◎バッグの中身、ぜ~んぶ見せます!
◎特別付録 一生役立つ!!「資格&学び」ガイド

■いっそキャバ嬢に学べばいいのに……

 今回の大特集「聞く力&話す技術」、見出しには「プロフェッショナルの『聞く&話す』ルール」、「雑談力」、「敬語検定」といった見出しが並んでおり、いつも通り、とにかくその特集テーマをルールや型に押し込めて読者に提示してくる誌面構成と言えます。

 例えば「相手の話を引き出す『相づち』の極意」という記事では、「相づちのバリエーションを広げるキーワードは『さしすせそ』」ということで、さしすせそから始まる相づちルールを並べてきます。上司への相づちルールは「さ・さすが○○さんですね!」「し・自分にはない視点でした」「す・すごいですね」「せ・(背筋を伸ばしてはっきりと)はい」「そ・そうなんですね」だそう。前半3つからわかることは、とりあえず相手が気分よく話せるように、ゴマすっておけよってことですね。上司への相づちのみならず、同僚や取引先に対する相づちルールでも、とにかく相手を持ち上げて持ち上げて持ち上げまくっています。

 しかし「せ」で始まる相づちは見当たらなかったらしく、「(背筋を伸ばしてはっきりと)はい」、「(誠意を込めて)はい」など苦肉の策に走っています。これ、一文字目はどう考えても「は」でしょう? 「はい」とか、わざわざ紹介されなくても誰でも使えますよ。調味料のさしすせそになぞらえるのはいいけれど、型に振り回されて肝心の内容に有用性が感じられませんでした。

 そして、散々ビジネスシーンにおける会話術を伝授してきた本特集の末尾を飾るのは、なぜか「男ゴコロをわしづかみ☆愛されメール術」のコーナーです。しかしメール例として挙げられている「○○くんが夢に出てきた」「○○くんとメールしているとすごく落ち着く」「そんなこと言われたら好きになっちゃうよ」という文面はベタすぎて、キャバ嬢と客のやり取りにしか思えません。婚活と仕事に勤しむウーマン読者が、これらの営業メールテクで「男ゴコロ」とやらをわしづかめるよう祈っています……。

学級会で意気揚々と告げ口してたあの子を思い出す

しぃちゃん

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