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「Marching J」支援金で被災地に遊具を寄贈、一方パンダ計画の現状は?

2013/03/16 08:00
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ファンの声がマッチを動かしたよね

 ジャニーズ事務所が福島県南相馬市の鹿島小校庭に寄贈した、新しい複合遊具「ネイチャービルダー」の披露式が3月1日に行われた。この遊具は、ジャニーズの東日本大震災の復興支援プロジェクト「Marching J」を通して集められた支援金を基に建設されたもので、子どもたちは早速、贈られた複合遊具ではしゃぎ回り、記念撮影を行うなど大喜びだったという。

 「Marching J」といえば、ジャニーズの大御所タレント・近藤真彦が打ち出した、仙台市・八木山動物公園への「パンダ招致計画」が物議を醸したことは、すでに伝えられている通り(既報)。パンダの借り受け費用などを同プロジェクトが負担し、ジャニーズが全面的にバックアップすることが発表されたのだが、支援金の使い道については賛否両論が飛び交った。ジャニーズ事務所や仙台市には、ファンからの苦情の電話やメールでの問い合わせが殺到したという。

「昨年2~4月の間に行われていたKinKi Kids・堂本光一主演の『Endless SHOCK』の会場・帝国劇場には、ロビーにパンダ招致についてのメッセージボードが設置されていました。その中には、『パンダ応援してます』という応援メッセージのほか、『なんでパンダなんですか?』『本当に必要な支援を!』などの懐疑的な意見や、ハッキリと『パンダ反対!』と書かれていたものもありました」(ジャニーズファン)

 それらの声を受けてか、昨年3月11日に東京ドームで行われた同プロジェクトの募金イベントでは、近藤が「皆さんからの募金は、パンダ関係には一切使いません」と説明。同事務所と関連会社十数社で全額負担することになったと報告し、同3月末にはタッキー&翼、Hey! Say! JUMP、TOKIOのメンバーが岩手、宮城、福島の3県を訪れ、集めた募金の一部を各県知事に手渡している。

「当時は、パンダを招致することが今すぐに必要なことなのか、もっとほかに使い道があるのではないかと感じてしまいました。その後、中国側との交渉はあまり進展していないようで、具体的な時期などはまだ正式に決まっていないそうです。実現した暁には、パンダをきっかけに観光客が増えて、経済効果があればいいのですが」(同)

 今回、ジャニーズが遊具を寄贈した南相馬市の鹿島小には、これまでにも木製の遊具があったが、原発事故による放射能が木に染み込んでいるため除染できず、使用禁止になっていたそうだ。3月12日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)によれば、南相馬市役所が、遊具を買い替えるための助成金が国から下りずに困っていたところ、昨年5月に近藤名義で「Marching J」から寄付を申し出る手紙が送付され、9月には6,900万円の寄付金が届いたという。

 今回完成したのは、滑り台やジャングルジムなどがある「ネイチャービルダー」という遊具で、長さ約15.6メートル、幅約7.8メートルもあるビッグサイズ。工事費込みで約2,200万円に相当し、木製のものに比べて放射性物質がたまりにくい材質で作られているという。また、「ネイチャービルダー」以外にも、2月には同市の原町第一小学校に「バーチカルタワー」(1,490万円相当)、上町児童センターに「プレイビルダー」(420万円相当)なる複合遊具を贈っている。

 今回のニュースを受けて、ジャニーズファンは「Marching Jがやっと形になった」「子どもたちが元気になれるし、パンダよりよっぽど良い」「こういう支援を続けていってほしい」などと、好反応を見せている。

 紆余曲折はあったものの、「Marching J」の活動を通じて集められた支援金は、実際に被災地の子どもたちのために使われ、形として残ることとなった。「週刊女性」によれば、寄贈された遊具に貼りつけるプレートには、ジャニーズ側の指定で「全国の皆様から寄せられた募金を基に建設された」という文言が記される予定だという。

 今後、より多くの子どもたちが遊具で元気に遊んでくれることを、ジャニーズタレントだけでなく、プロジェクトに協力した全国のファンが望んでいるだろう。

最終更新:2013/03/16 08:00

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