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ラッセル・クロウを狙ったのはアルカイダ!? セレブを襲う誘拐未遂事件

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「オレ、アメリカ人じゃねんだよ! ちゃんと調べた
のかよ、あぁん!?」と憤慨するラッセル

 昨年末、歌手ジャスティン・ビーバーを誘拐し、絞殺した後に睾丸を抜き取ろうと計画していた男たちが逮捕された。計画はひょんなことから頓挫してしまったのだが、警察は「危なかった」とコメントしており、誘拐される確率は高かったと伝えられている。

 強靭なボディガードを雇い、厳重な警備体制を敷いているセレブスターたち。安全のために、警備に大金を払う彼らだが、ジャスティンの身に起こったような誘拐未遂事件は後を絶たない。今回は、「セレブが巻き込まれた誘拐事件・誘拐未遂事件」を紹介したい。

■スティーヴン・スピルバーグ

 今から16年前の1997年、世界的知名度を誇る名監督のスティーヴン・スピルバーグの豪邸敷地内に、1人の男が忍び込む事件が発生した。常勤している警備員にすぐに取り押さえられた男の名はジョナサン・ノーマン、31歳。ダクトテープ、カーテンを吊る棒、手錠、カッターナイフ、そしてスティーヴンと彼の家族の写真を持っており、警察の調べに対して、「スティーヴンを強姦するのが目的だった」と自白した。彼はスティーヴンの熱狂的なファンで「拉致、誘拐して強姦しろ」という声が聞こえたんだ、と主張した。裁判で、弁護士はジョナサンが精神的な病を抱えていたとして無罪を主張。しかし、検察官は「この事件が起こってからというものスピルバーグ氏は恐怖心に苛まれている。身体的にはレイプされなかったが、精神的にレイプされた」と反論し、ジョナサンは禁錮25年の判決を受けた。

■マドンナ

 2006年にアフリカ、マラウイ共和国の孤児院から養子を迎え入れた時、国が定めている養子縁組の条件を守らなかったことから「マラウイの子を誘拐した!」と批難されたマドンナ。実は、この2年前、彼女はわが子を誘拐されるかもしれないという恐怖心を味わっている。

 04年、マドンナはコンサートツアー『Re-Invention World Tour』を行ったのだが、過激派として知られるパレスチナ人グループから脅迫状が送りつけられてきたとのこと。セレブが脅迫状を受け取ることは珍しくないが、この時マドンナが受け取った脅迫状には、96年に出産した長女ルルド、00年に出産した長男ロッコのことが事細かく書かれており、「子どもたちを誘拐するつもりだ」と確信。予定していたイスラエルでのコンサートを3つともすべて土壇場でキャンセルした。

■フランク・シナトラ

 生涯を通じてプレイボーイとして名をはせたフランク・シナトラは、マフィアとも交流があったと伝えられている。悪事に手を染めたというウワサもあるが、わが子を誘拐されるという被害者になったことも。誘拐されたのは、長男のフランク・シナトラ・Jr.である。

 事件が起こったのは、Jr.が父親と同じく歌手の道を進みだした63年のこと。ネバダ州のホテルに滞在していたところを、何者かにより拉致されたのだ。犯人は、Jr.に目隠しをし、車のトランクに入れロサンゼルスまで運び、その間、父親のシナトラに身代金24万ドルを要求。手塩にかけて育てた長男のために、シナトラは現在でいうと1億6,000万円を超える価値のあるこの身代金を即用意し、指定されるがままに犯人に渡し、Jr.は無傷で解放された。

 Jr.が解放されたその日に、3人の誘拐犯はあっさりと逮捕された。そして、裁判にかけられ、懲役75年の有罪判決を受けたのだが、服役中になぜか「犯行当時は精神的に不安定だった」と認められ、たった4年で釈放されてしまった。犯人が短期間で刑務所を出てきたこと、フランクが「身代金を要求された時100万ドル払うと申し出た」などと太っ腹なことを明かしたため、「この誘拐は、19歳のJr.の歌手としてのキャリアを宣伝する仕込みでは?」というウワサが流れるように。Jr.は、怖いを思いをし無事に生還下したにもかかわらず、よくないイメージがついてしまい、気の毒がる声も多くあがった。

■ヴィクトリア・ベッカム

 スパイス・ガールズのメンバーとして活躍した後に、プロサッカー選手のデビッド・ベッカムと結婚し、子どもを次々と産みながらもデザイナーとして成功を収めるなど、スーパーウーマンぶりを発揮しているヴィクトリア・ベッカム。彼女だけでなく夫も大金を稼ぐためか、これまでに二度、誘拐の標的になったことがある。

 最初にターゲットになったのは、2000年1月。ロンドン警視庁スコットランドヤードは、ヴィクトリアと当時1歳の長男ブルックリンを誘拐する計画が進んでいることが発覚したとして、デビッドを含む一家3人を、警察が用意した警備つきの隠れ家に移動させた。この誘拐を企てた犯人は捕まらなかったが、ヴィクトリアは同年3月に開催されたブリット・アワードのリハーサル中、何者かにより、銃の狙いを定めるレーザーポインターが胸部に当てられてしまい、大騒ぎに。実は直前に、殺人を予告する脅迫状が届いており、ヴィクトリアはひどく取り乱したと伝えられている。なお、この犯人も捕まっておらず、誘拐犯と同一だったかどうかは定かではない。

 この事件から2年後の02年、ヴィクトリアは再び標的となった。犯罪組織に潜入取材をした英タブロイド紙『News of the World』の記者が警察に通報したことで発覚したもので、犯人も逮捕されたのだが、裁判では「信用できる証拠が十分ではない」として無罪となっている。次男ロメオが誕生したばかりということもあり、デビッドはこのことを深刻に捉え、一家の安全を強化するためにレンジローバーの防弾装甲仕様車を購入。元英特殊空てい部隊員(SAS)の警備員らを1日15万円で雇ったと伝えられた。

■ラッセル・クロウ

 2001年3月、アメリカ連邦捜査局(FBI)はラッセルが誘拐犯のターゲットになったことを発表。『グラディエーター』(00)でアカデミー賞主演男優賞を獲得した授賞式での警護を、FBI捜査官や地元警察官が行っていたことを明らかにした。しかし、誰が誘拐を企てているかなどは「現在も捜査中」だとして公表しなかった。

 それから4年後の05年、ラッセルは男性誌「GQ」オーストラリア版のインタビューで「アルカイダという名を初めて聞いたのは01年の初め。FBIから、オレが奴らのターゲットになったと聞かされた時だった」と述べ、彼を狙っていたのは911事件を起こしたアルカイダだったことを告白。「皮肉なことにね……アメリカ国民を不安に陥れるために、アメリカを象徴するような人間をターゲットにしたんだ」とも明かした。

 ラッセルはニュージーランド生まれのオーストラリア育ち。世界的なスターになったのはハリウッドでだが、アメリカ人にとって象徴的なスターだというわけでもない。「今でもよくわかんねぇんだよ」とラッセルはため息混じりでコメントしている。

■マイケル・ダグラス

 01年公開の『サウンド・オブ・サイレンス』で、誘拐された1人娘を探す父親役を演じたマイケル・ダグラス。実は彼自身、6歳の時に誘拐の標的になったことがある。

 マイケルは「6歳の時、ニューヨークに住んでいてね。数人の男たちがオレを捕まえようとしたんだ。住んでいたマンションのすぐ外でのことだよ」と回想。彼は7歳の時に両親の離婚を経験しているが、6歳の時にはすでに別居しており、父で大御所俳優のカーク・ダグラスに引き取られていた。「どうしたかって? 逃げたのさ。マンションの建物の外側から回り込んできてね。オレはとっさにマンションの地下に逃げた。そしてボイラー室に逃げ込んで、その下に隠れたんだ」「狭い通路を歩く、奴らの足が見えてね。うろうろ歩き回って、それから、待ち始めたんだ。奴らは長い長い間、待っていた。オレが出てくるのをね。あの時のことは、死ぬまで忘れないよ。本当に映画みたいだった」と回想している。

 「地下にはエレベーターがあった。オレはボイラーの下から這い出て、そのエレベーターに向かってダッシュで走った。そのエレベーターには丸い窓のようなドアがあってね。エレベーターに飛び込んでUPのボタンを押した瞬間、窓に男の顔がボン! と現れたんだ。正直言って、トラウマになったね。このことを伝えたとき、母親はひどく取り乱していたよ」とも明かし、『サウンド・オブ・サイレンス』の撮影中にフラッシュバックのような感覚に陥ったことも告白。

 マイケルは最初の妻と現妻で女優のキャサリン・ゼタ=ジョーンズとの間に2男1女をもうけているが、子どもたちも自分と同じ目に遭うのではないかと懸念しており、元特殊部隊に所属していたボディガードを雇い、警護につけている。

 どんなに不景気でも、セレブたちは大金を稼ぎ出す。神は不公平だとため息をつく人も多いだろう。しかし、彼らにとって安全は金のかかるもの。デビッド・ベッカムは「アディダス」と、1億6,000万ドル(約144億円)で一生涯契約を結んでいることで知られているが、家族の警備費用、有名税を払うためには、それくらい必要なのかもしれない。

マイケルの実話の方がよっぽど怖いよ

しぃちゃん

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