ゆかしな所長のふろくわんだぁ~らんど☆

かつての「ちゃおっ子」、注目! 彼チャマに告るならバレンタインふろくだ!

2013/02/13 16:00

 全国の恋する乙女のみんな、こんにちは☆ シャラララ、素敵にキ~ッス♪ どゎ~い好きな彼チャマに告白する、年に一度のチャンス、「バレンタイン」がやって来たよ~!! チョコレートはもう用意したかな?

 今年の「りぼん」(集英社)のふろくには、手作りチョコ用のシリコン型やラッピングバッグが付いてたりして、「スゲー進んでる、実用的!!!!」と驚愕したが、「昭和枯れすすき女」ゆかしな所長の少女時代だって、超絶胸キュンのバレンタイン系ふろくが付いてたんだもんね(ドヤ顔)!! 長い渡り廊下であの人とすれ違うたび心臓が止まった、あの頃のピュアな気持ちを思い出しながらご覧ください!

☆「ちゃお」(小学館)1977年2月号 「バレンタインカード」

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 オシャレさはないよ、確かに。それが昭和の「ちゃお」。だが、そこがいいのだ!! むしろ今こそ、こんな汚れのない少女ちっくなカードで、彼チャマに告ってみたい! 「青い鳥をみつけに行かない?」というメッセージに赤面しながら……。イラストは、上から佐香厚子先生、河野やす子先生、刀根夕子先生という、昭和の「ちゃおっ子」からすすり泣きが聞こえてきそうな「いぶし銀」メンツ。

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 同じ号で、プレゼントに付ける乙女なタグも用意されていた。こちらのイラストも、刀根夕子先生だろうか。「ほんとうはあなたが好き…いえ、大好きなんです。」この切実な「好き、大好き」の畳み掛けテク、彼チャマの心にきっと響いたはず!!!

☆「なかよし」(講談社)1980年2月号 ちるる(高橋千鶴先生)の「星の子バレンタインギフトバッグ」

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 「なかよし」の看板作家、俺たちの「ちるる」こと高橋千鶴先生の、ファンシー&ドリーミーなプチバッグ!! フタにはちゃんと差し込み口が付いてて便利。柄違いで2枚付いてます。3人のおしゃまな星の子さんがかわゆす~☆ さすが、安定の「なかよし」クオリティ。

☆「ちゃお」1984年2月号 バレンタインハートシール&ハッピーバラエティーシール

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 これは、レアすぎて、知ってる人おらんやろ……。しかし、「ちゃおっ子」ゆかしながリアルに覚えてるふろくだから、の、載せさせてもらうゼ(震え声)! イラストは、つるま里子先生、瑞原芽理先生、とべまなび先生。彼チャマへの手紙に貼るのを思わずためらってしまう、ストレートすぎるメッセージシールだが、大好きな「ちゃお」作家陣のイラストが付いているだけで、小学生のゆかしなちゃんはうれしかったんだよ~(絶叫)!

☆「りぼん」1984年2月号 冬美タン(小椋冬美先生)の「バレンタインカード」

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 昭和期「りぼん」のふろくの美術的価値を高めているのは、ほかでもない冬美タンなのではないかと思うほど、小椋てんてーのふろくは可愛い! こちらは、ベージュとピンクの、あえて色数をおさえたオトナなバレンタインカード。プレゼントに付けるタグも、田舎者の小学生・ゆかしなにはまぶしすぎるくらい、オサレでカッコよかったんだ~☆ 「キッスあげちゃう便」、使った人いる??

☆「なかよし」1986年2月号 「ハッピーバレンタインレターセット」(竹田真理子先生)

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 竹田真理子先生の『いつかグリーンパラダイス』の連載がスタートした号のふろく。このレターセットについては、ゆかしなの鬼姉が実際に持っていたのが羨ましくて仕方なかった。なぜならば、便箋の裏側に、「真理子のラブレター教室」と題して、おてまみの折り方がレクチャーしてあったの!! 片思いの子には、思いが通じるように「ハート型」、両思いの子には、2人をしっかりと結ぶ「リボン型」という完璧すぎるセレクト☆ 乙女心をくすぐりまくる「なかよし」に、ゆかしなの憧れは募る一方だった……。

☆「りぼん」(集英社)1987年2月号 めぐタン(水沢めぐみ先生)の「ミスター・バレンタインカードセット」

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 1980~90年代の「りぼん」に「カワイイ」の魔法をかけてくれた、めぐタン☆ 見ているだけで心が浄化されるような、清潔感のあるキュートな絵が好きだった~! このふろくの発売当時は、代表作の1つ『ポニーテール白書』を連載中だった。「頭がよくてたよれる彼へ」「やさしくてあったかい彼へ」「力持ちで頼もしい彼へ」「明るくてひょうきんな彼へ」と4タイプあって、「男の子のタイプに合わせて贈りましょう」という説明が。この眼鏡をかけた男の子は、郡司くんなの??

☆「ちゃお」1989年2月号

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 こちらは昭和から平成にちょうど代わった年の、バレンタインのふろく。ゆかしなが尊敬してやまない聖鈴子先生による「ニーナのHAPPY VALENTINE バレンタインブック」、河内実加先生ほかの「ちゃおっ娘たちよ!! ガンバレーカード」、あらいきよこ先生の「バレンタインボックス」、「バレンタインバッグ」、「バレンタインシール」etc……と、当時の人気作家の総力を結集した告白応援胸アツふろくセットになっている。やるじゃねーか、「ちゃお」!! あらい先生の3点は当時連載中だった『GENKIでファイト!!』の千晶ちゃんと犬のキン太がモチーフ。

 こんなにも強力なバレンタインふろくを手にしていながら、学生時代、告白はおろか、まるで恋愛の花を咲かせることができなかったゆかしなは、本当にダメ少女だった。でも、こうして振り返ってみると、少女まんが雑誌が、いつの時代も恋する女の子を全力で応援し、味方でいつづけてくれてたってことを再認識して、なんだか感動して涙出そう☆ 女の子に生まれてよかった~! 「なかよし」「りぼん」「ちゃお」、そのほかの少女まんが雑誌があるかぎり、あたしたちは無敵だ!!! みんな、どうか勇気を出して、大好きな彼チャマに想いを伝えてネ(はぁと)!

ゆかしなもん
主に70~80年代の昭和ガーリーカルチャーを懐古&発信する「昭和的ガーリー文化研究所」所長。小学30年生でもある。2010年より、同名の武露愚(ブログ)をスタート。2012年5月、初のイベント『ゆかしなEXPO』を東京・東中野にて開催し、伝説の(?)ガーリー博覧会となる。

最終更新:2019/05/17 21:02
『りぼん 2013年 03月号』
妄想彼ちゃまにも届け~☆
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