初回視聴率を検証!

ベスト17.0%、ワースト8.8%、今期ドラマ初回の命運を分けた日曜午後9時

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『とんび』(TBS系)公式サイトより

 今年1~3月期のドラマが、それぞれ初回放送を迎えた。前クールは米倉涼子主演の『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)、SMAP・木村拓哉主演の月9ドラマ『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』(フジテレビ系)など注目作が目白押しだったが、今クールは突出した作品がないのが特徴の1つだ。

 そこで今回は、民放ドラマ(午後8~10時台)の初回視聴率を元に、ベスト3位&ワースト3位をご紹介する。なお、昨秋から2クール連続で放送中の『相棒』(テレビ朝日系)は対象外とする。

■スキャンダルは影響なし!? 内野聖陽主演『とんび』が17.0%と好スタート

 初回視聴率トップを記録したのは、1月13日からスタートした『とんび』(TBS系)。初回は2時間スペシャルとして放送され、平均視聴率は17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。ドラマは直木賞作家・重松清氏の小説が原作で、妻に先立たれた不器用な父親(内野)が、男手ひとつで息子(佐藤健)を育てる過程を描いた、親子の絆がテーマの物語だ。

 同作では、高視聴率で話題を呼んだ『JIN-仁-』(同)を手がけた石丸彰彦プロデューサー、平川雄一朗監督、脚本家の森下佳子氏の3人が再結集。スタート前には、内野も坂本龍馬として出演していた『JIN』を再放送していたことも『とんび』の高視聴率につながったようだ。主演の内野は、2010年に愛人との不倫&飲酒運転疑惑を報じられ、一路真輝と離婚するに至るなど、プライベートではお騒がせな俳優だが、数字を見る限りスキャンダルのイメージはドラマにあまり悪い影響がないとみてよさそうだ。

 続いて2位は、初回14.6%を獲得した剛力彩芽主演の月9ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系)。三上延氏の同名ライトノベルが原作で、鎌倉にある古書店を舞台に、剛力演じる店主・栞子が、客の持ち込む古書にまつわる謎を解いていくというストーリーだ。

 原作で栞子は「色白でお嬢様タイプの顔立ち、黒のロングヘアー、体は華奢だが巨乳」という容姿で描かれており、性格は人見知りで内向的。ショートヘアーで笑顔の印象が強い剛力とは真逆の人物といえるため、キャスティングに関してはネット上で批判の声が集中。剛力と同じ「オスカープロモーション」に所属する声優・池澤春菜がTwitter上で「栞子さんは……違うよね」と発言し、問題となったことも。(その後、ツイートは削除) 初回はまずまずの成績を残したが、ゴリ推しキャスティングは、今後の視聴率にどう反映されるのか、後半の数字が楽しみな作品の1つだ。

 そして3位となったのは嵐・相葉雅紀主演の医療ドラマ『ラストホープ』(同)で、初回視聴率は14.2%だった。最先端の医療技術が集まる大学病院を舞台に、医師たちの葛藤や成長していく姿を描いた「メディカルサスペンスエンタテインメント」。相葉にとって同局で主演を務めるのは初めてで、医師役も初挑戦。第2話で、11.9%と大幅に視聴率が落ちてしまったが、今後再び巻き返せるだろうか。

■あの『家族のうた』と同枠? 初回ワーストは江口洋介主演ドラマの8.8%

 次は、残念ながら視聴率が振るわなかった3作品をご紹介したい。まず、ワースト3位だったのは、『ハンチョウ~警視庁安積班~』(TBS系)の初回11.1%。2009年よりスタートした『ハンチョウ』シリーズの第6弾で、正義感が強く人間味あふれるハンチョウ(班長)を佐々木蔵之介が演じている。

 順位としては低いものの、裏番組の特番『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)が16.4%、『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』(テレビ朝日系)が17.2%を獲得する中、二桁に届く数字を記録した『ハンチョウ』の人気は、まだまだ健在といっていいだろう。

 またワースト2位となったのは、同じくTBSの『あぽやん~走る国際空港』で9.7%。伊藤淳史主演、桐谷美玲、山本裕典、貫地谷しほり、柳葉敏郎がメイン出演しており、旅行代理店「ジャルパック」の成田国際空港支所を舞台に物語が展開する空港ドラマ。

 『あぽやん』の初回も、同日は『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)が15.3%、黒木瞳演じる主人公の姑が、鬼嫁(相武紗季)にいびられるという斬新な設定が話題の『おトメさん』(テレビ朝日系)が13.6%を獲得する裏で苦戦を強いられた。前クールはTBSの『レジデント~5人の研修医』がテレ朝の『ドクターX』に惨敗してしまったが、今回もテレ朝が3%以上も差をつけて一歩リードする形に。

 そして不名誉なワースト1位を獲得してしまったのが、江口洋介が天才シェフを演じる『dinner』(フジテレビ系)で、視聴率は8.8%だった。イタリアンの名店「ロッカビアンカ」を舞台に、同店で働く人々の姿を通じて“働くこと”“生きること”を問う群像劇だ。

 敗因となったのは、やはり初回トップに輝いた『とんび』の裏番組であることや、同日はNHKが世界で初めて動画撮影に成功した「ダイオウイカ」の番組を放送し、視聴率16.8%を獲得したことも影響しているだろう。

 江口は日曜午後9時からの「ドラマチック・サンデー」と呼ばれる同枠に、『スクール!!』以来2年ぶり2度目の再登板となるが、前回も平均視聴率9.2%で終了しており、良い結果は残せていなかった。『スクール!!』の後の『マルモのおきて』がヒットした後は、大コケしたことで注目を浴びた『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』(前田敦子)、『家族のうた』(オダギリジョー)を連発するなど、数字の取れないドラマばかり放送している同枠だけに、低視聴率を獲得しそうな悪条件は揃ってしまっている。そんな中、キャストやスタッフにとって、ただ1つの“救い”と言えるのが、1月20日放送の第2話が11.9%と、初回を上回る数字を獲得できたことだろう。

 以上のように、1月期ドラマの視聴率は日曜午後9時台の作品が命運を分ける結果になった。今回は、初回の視聴率を元に裏番組などとの比較を行ったが、ドラマはまだ始まったばかり。『とんび』がこのまま独走するのか、それとも上記以外の作品が食い込んでくるのか――。今後の数字の変化に注目していきたい。

【2013年冬ドラマ(20~22時台、民放5局)初回視聴率一覧】
1位 『とんび』(TBS系・日曜21時) 17.0%
2位 『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系・月曜21時) 14.3%
3位 『ラストホープ』(フジテレビ系・火曜21時) 14.2%
4位 『おトメさん』(テレビ朝日系・木曜21時) 13.6%
5位 『最高の離婚』(フジテレビ系・木曜22時) 13.5%
6位 『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系・土曜21時) 12.9%
7位 『科捜研の女』(テレビ朝日系・木曜20時) 12.7%
8位 『夜行観覧車』(TBSの系・金曜22時) 11.7%
9位 『シェアハウスの恋人』(日本テレビ系・水曜22時) 11.6%
10位 『サキ』(フジテレビ系・火曜22時) 11.4%
11位 『ハンチョウ~警視庁安積班~』(TBS系・月曜20時) 11.1%
12位 『あぽやん~走る国際航空』(TBS系・木曜21時) 9.7%
13位 『dinner』(フジテレビ系・日曜21時) 8.8%

語り草となった『家族のうた』『イケ☆パラ』……

しぃちゃん

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