角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第34回

お受験は“親の趣味”、子どもの仕事は遊ぶことなんです!

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「受験体操」中の園児たち。受験体操と普通の
体操の大きな違いは、名前を呼ばれ1人ずつ行い、
先生のお手本通りにすること。あとはあまり大
差ありません

 年明けの保育園、1発目の営業FAXはローン会社からでした(笑)。「100万円まで無担保、第三者保証人ナシ」と書いてあり、ローン会社のチラシというものを初めて見ましたよ。年末をなんとかやり過ごし、困窮しているとでも思っているのでしょうか。

 以前、「幼稚園・保育園こだわりナビ」というサイトの取材を受けた時、取材してくださった方が「認証を受けるつもりで保育園を作ったのに監査でOKが出ず、次の監査まで1年あるためにお金が続かないので閉園したところがけっこうある」と話していました。認可外は補助が一切出ないので、認証が取れるとアテにしている会社としては大きな誤算だったのかも。ただ、まじめにやっていれば保育園は病院と同じ非課税の施設なので、消費税を払う必要はありません。

 経営難といえば、横浜で認可園をやっている知り合い(法人経営)が、「経営難のため売却したい」と相談してきました。待機児童が多いはずの横浜にもかかわらず、認可園で赤字? よくよく聞いてみると、補助が出ているので気が大きくなり、過剰にスタッフを雇用していることが原因でした。“なんとなく”保育園をやったって、利益なんて出ないですよ。ハートフルでありながら、ビジネスとして考えないと半年で潰れます。うちの園はほかにも作る予定ですが、あえて認可園にはしないつもりなので、もちろん断りましたよ。

■次は受験対応型保育園を作りたい!

 駒沢の森こども園では、娘と同じように幼稚園には行かず、小学校受験する子どもが増えてきました。以前このコラムで書いたように、実は保育園出身者はお受験に不利な面もあります。それにもかかわらず、以前からいた園児だけでなく、受験前提のためにわざわざ入園してきた子もいます。それは、園で「受験絵画」をやっていることと(小学校受験のための対象年齢は年少から)、空手の時間の半分を以前は体操の時間に宛てていましたが、「受験対応体操」に変えたからだと思います。

 日々の保育でもオープン当初から、試験科目の1つである「行動観察」に堪えうる保育を行っています。見学にきた方には「幼稚園には行かず、ここから小学校受験をする子どももいます」と伝え、話に食いついてきた受験に興味ありそうな保護者には、園での受験対応について詳しく説明することにしています。

 1歳であっても小学校受験を決めている家庭もあり、有名お教室が運営している「伸芽’S クラブ」というお受験対応型保育園を見学した上で、うちに契約した方もいます。その方は、「伸芽’S」だと外遊びが少なく不健康な感じがしたので……と言っていました。受験を考えるどの保護者も、「思いっきり外遊びさせて、子どもらしく生活させながら受験させたい」と考えています。私も同感です。子どもは遊ぶことが仕事です。公立小学校に行っても死ぬわけではありません。“親の趣味に付き合ってもらっている”ぐらいの感覚じゃないと、子どもがかわいそうです。あんまりヒステリーにならず、見守るのも大事かと思います。

 駒沢の森こども園は遊び7割受験3割、受験しない園児にもプラスになるよう、楽しんでやることをモットーとしています。だから受験する園児の保護者には、「お教室のグループレッスンには、保育園と別に通わせてください」と言っています。受験は日々の保育で培う部分もすごく大事だけど、志望校別テクニックも重要です。絵画と体操は、駒沢の森こども園だけで充分なレベルに達すると思っていますけど。

 娘の受験が終わった翌年には、もう1園、保育園をオープンしたいと思っています。そこは、最初から受験希望者をターゲットとし、遊び5割受験5割(何度も書きますが受験対策の対象年齢は年少から、それまではいっぱい遊ぶことに集中)にして、某有名お教室の先生に来てもらって、希望者は保育時間内にグループレッスンを受けられるようにするのが理想かなと思っていますね。でも、保育理念は変わらず「強い身体、強い心、優しい心、賢い頭を作る場所」です。

 自分と娘に必要なこと、あればいいなと思ったことをカタチにしたのが駒沢の森こども園なので、次も欲しいモノをカタチにすれば繁盛するんじゃないかな。新園は婿に任せようと思っているけど、なぜかびびって、「見学の対応は全部やってよ」と言います。「角川慶子が対応すると思ったら婿!?」とがっかりされるのではないかと思っているそうです。確かに私のキャラが強いせいか、見学に来た方から「角川さんが対応してくれてうれしい」と言われ、そのまま契約した人が多いこと多いこと。たくさんいます。こうなったら婿を自己啓発セミナーにぶち込み、自信を持たせるしかないなあ。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では4歳の愛娘の子育てに奮闘中。

お受験ってひとつの産業だから!

しぃちゃん

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