[女性誌速攻レビュー]「ひよこクラブ」1月号

「ひよこクラブ」は“だっこポスチャリング”よりサボることをはやらせて!

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「ひよこクラブ」2013年1月号(ベネッ
セコーポレーション)

 ほしのあきの育児コラムを連載している「ひよこクラブ」(ベネッセコーポレーション)。今月号で読む「ほしのあきオススメのお役立ち育児グッズ」は、味わい深さもひとしお! 「最近離乳食のためにハンドミキサーを購入しました!」と書いてあれば、本当に買ったんですか? もらったんじゃないですか?(松金ようこに……)とか、「離乳食グッズは、始める前からたくさん買っていました」と書いてあれば、オークションでゲット? と訝んでしまったり、「娘にはいろいろなものを食べさせてあげたいですね。将来的には2人でおいしいごはんを食べにいったり…」とくれば、ちょろっとブログ書いただけで30万円ですもんね……どえらいモン食べられますわなあ! と、庶民目線で邪読してしまい、少しだけ自己嫌悪しました。もともとこのコラムではグッズの詳しい名称は載せてないのですが、ぺニオク騒動のおかげで、ほしのあきがグッズの詳細を“隠す”と「どうせ、私が言っても信用されませんよね。だけど本当にオススメだから、ひっそり紹介します」な感じが醸し出されて、逆に気になってきました! そんな「ひよこクラブ」、生後9カ月の女児をもつママライターが読んでいきます!

<トピック>
◎ほしのあきの“赤ちゃんと私のいちにちいっぽ”
◎安全なお部屋はこうつくる!
◎お世話の姿勢がラクになる!


■正しい30万円の使い道

 「安全なお部屋はこうつくる!」特集では、部屋の中で起こる事故や赤ちゃんのケガ対策を、具体的にレクチャーしています。「家具の角はぶつかってけがをしやすい!」「ゴミ箱のゴミを飲み込む恐れあり」「観葉植物の土を食べちゃうかも!」「電気コードに足をひっかけ転倒、なめて感電!」と、玄関、リビング、寝室、家の中すべての場所が危険・危険・危険! と書いてあり、つか赤ちゃんと大人の共存って無理なんじゃね? としか思えなくなってくる徹底的な仕上がり。もう部屋の中に檻を作ってその中に入れといた方が早いというか、「引きこもり」が生まれるメカニズムの中に、この親側の「危ない目に遭ってほしくない」という気持ちが影響してないとは言いきれないんじゃないか、そんなことにまで思いを馳せました。

 そして「引き出しが開かないようにするグッズ」とか「蒸気が出ない炊飯器」とか、ここでも事故防止「便利グッズ」が大量に紹介されてるので、またいろいろ買うはめに! ほしのあきリコメンドのハンドミキサーも買わなきゃいけないのに! お金が足りないよ! 松金ようこは男性器を連想させる変な名前のオークションで頑張るよりも、良質な赤ちゃん事故防止グッズを仕入れて、庶民ママ60人を5,000円で雇って宣伝させたらいいんですよ! 

旅行用カートは肩に担いで乗れ、って言ってるのと同レベルの無茶ブリ!

 月に1キロレベルでどんどん増える赤ちゃんの体重。しかも赤ちゃんは自力で歩くという能力を持ってない。だからママという立場の人が抱っこしなきゃいけないんですよね! 私も毎日の抱っこで腕とか腰とかバッキバキで、産後2カ月ごろまではちゃんとケアしてたのに、今はもう食欲と共に腰痛も放置。腰をかばうために妙な姿勢で抱っこしてるせいか、二の腕だけに見たことないくらい筋肉がボコボコついちゃって、その上に脂肪が蓄えられて佐々木健介の腕くらいに成長しちゃってます。しかもエレベーターなしの3階に住んでいるので、抱っこして家の前に着いた時は、自分の呼吸がゼーハーどころじゃなくて、平泉成みたいな声になるんですよ。「やっと着いたぁ~」とかが、もう平泉成のうめき声に聞こえるんですね。腕はプロレスラーで声は70歳近い個性派俳優だなんて、ちょっと困っちゃいますよね。

 「腱鞘炎や腰痛がひどくなるのは、抱っこ時の姿勢が悪いんだよ!」ということらしく、「ひよこクラブ」は話題の正しい抱っこメソッド「だっこポスチャリング」を特集してます。なんスか、また新しいあれですか、カーヴィー的な? はやらせたい感がビンビン出てるこのメソッド、まずは「姿勢のくせ」を見直そうってことで、「姿勢を自然に正す魔法の呪文『リスのしっぽ』」を紹介してます。

 「リスになった気持ちで、脚の間にあるしっぽを両手でつかみ、目の前に持ってくるような動作をしてみましょう。自然に背骨がまっすぐになります!」と書いてあるので実際やってみたんですけど、ぜんぜんわかりませんでした。リスの気持ち……脚の間からしっぽ……って、イメージとして難しすぎ! 自分の股間から生えた巨根を抱きしめる、の方がまだ想像しやすいんで、「姿勢を自然に正す魔法の呪文『股間の巨根』」に変更してもらっていいですかね。でも、手のひらを外側に向けた状態でひじを曲げて抱っこする「腕しぼり」は、やってみたら本当にラクでした! ひじを曲げてから、手のひらだけを内側にひっくり返すといいとのこと。これから「腕しぼり」で抱っこしてみようっと!

 それにしても以前、腱鞘炎がひどくて整体に行ったら、韓国人の整体師のオバサンから「腕が痛かったら、抱っこをサボるのが一番! 泣いてても放っておいていいんだよ。赤ちゃんが大きい声で泣くのは歌の練習になって、将来歌がうまくなるよ」と言われ、目からウロコでした。実際、抱っこするのをサボったら治ったんです。韓国がそういう考え方なのかどうかはわからないけど、日本は「抱っこをサボっていい」どころか、電車やエレベーター内では「ベビーカーをたたんで、子どもを抱っこして乗れ」と無茶な“マナー”も存在している始末。私の場合、“マナー”を守って頑張ってると、帰りにドッと疲れがきて体に力が入らなくなったり、めまいがしたりして抱っこして、階段を降りるのが怖くなったりします。そうなったら逆に周りの人に大迷惑な事態を起こすこともあるはずなのに、「母親」は常に何かの「犠牲」になることが美徳とされてる雰囲気はやっぱり漂ってます。「だっこポスチャリング」よりも「抱っこをサボっていい」という言葉が流行してほしいような気分になりました! 

 和田フミエのエッセイ漫画、今月号のテーマは「夫とのギャップ」でした。里帰り中、週末にやってきた夫が明るく言った「ゆうべのテレビ見た!?」という一言に、地面が崩れ落ちるほどの世界の違いを感じたフミエさん。「RPG風に言うと」、自分だけがモンスターと戦い、背後で夫はボーっと立ってるだけで、経験値レベルもゼロのまんまの状態。それからは「パパが沐浴させると気持ち良さそうだね! すごく上手ダヨ~!」と必要以上に夫を褒めて切り抜けたとのこと。もう、絶望ですよね。出産と抱っこ、母乳授乳もかなり体力がいって体がボロボロなのに、風呂入れてる人の横で褒めなきゃいけないなんて、ママの負担が多すぎる! 「夫は大きい息子」的な夫婦関係は、いつの時代になったら廃れるんでしょうか。と思いながらパパ読者の投稿ページ「ママにもの申す」を見ると、「ママお願い! 娘が大きくなっても『パパ大好き!』って言ってくれるよう、僕を立ててくださいね」との投稿が。「自力でやれや!」思わず叫ぶママたちの平泉成ボイスが聞こえてきそうです。
(田房永子)

そのうちに赤ちゃんまでも平泉成に……

しぃちゃん

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