石川敏男の芸能デスクレポート

藤森慎吾、酒井法子の会見に見た、“視聴者”を忘れたリポーターの愚行

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あの会見での“笑い”がどれだけ人を
傷つけたか

 「妊娠中絶疑惑を認めた渦中の男性芸人への囲み取材でその話題に触れた途端、報道陣から笑いが…本人もニヤニヤしてる」とエジプト人タレント・フィフィ (36)が、Twitterでつぶやいた。

 オリエンタルラジオの藤森慎吾(29)が、大阪ミナミのクラブで知り合ったモデルと避妊しないで性行為を行い、その後、女性の妊娠が発覚、中絶手術代と慰謝料として350万円を支払ったと、男性週刊誌に素っ破抜かれた。その一件について、会見場で笑いが起こったことが、フィフィの怒りを買ったようだ。「男女の身勝手な行為により人工妊娠中絶に至った場合、それは両者の責任であり、誠実に対応しようが否か胎児の尊い命が奪われた事実に変わりは無く、会見でこの話題に触れた際、笑いが起こった事は信じ難い」と。

 藤森の行動に問題があるのはわかるが、記者会見で笑いが起きたのは、マスコミにも大きな責任がある。最近の囲み取材は、質問者がタレントに媚を売り、「その場を楽しんでしまえばいい」という風潮があるように思う。映像ディレクターや取材経験のないリポーターが、マイクを持って仰々しく質問する。自分も、タレントの1人になった気持ちで、目立とうと思っているのだろう。マイクを持ったリポーターの後ろに、「聞いて」「聞きたい」という思いを持った視聴者が大勢いることを忘れている。もしかしたら、視聴者の存在を知らない、気にしないのかもしれない。

 酒井法子の会見だってしかり。感情論や、彼女自身の復帰への喜びはいらない。「執行猶予が明けて」……なんて質問はいらないのだ。視聴者が本当に聞きたいのは、「覚せい剤にハマった経緯と反省。そして恐怖。覚せい剤を使用して、どこがどうよかったのか。それはどんな気持ちだったか。誰が注射したのか。何時間で薬が切れて、その後はどう過ごしたのか。買いに走りたかったか。自宅にあったか。苦しかったか。いくらで、どこで買ったのか」だ。

 本当ならば、酒井の記者会見では、ここまで聞く必要があったはずである。そこを、きっちり聞いてこその会見。その方が、当事者にもいいはずなのだ。藤森の会見を、記者たちが笑いに持っていってどうする? 藤森のキャラクター“チャラ男”を引き出すことが、目的じゃないだろう。これじゃ、藤森自身も仕事がなくなり、かわいそうだ。今回の一件は、フィフィの感想が正しいジャッジだったんだろうと思う。それと、もう、酒井のような記者会見が開かれないことを願っているが、もし再び起こってしまった際には、リポーターは「何を聞くべきか」を、しっかり考えるべきである。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

突っ込んでいくリポーターさん、最近いないですね

しぃちゃん



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