[連載]安彦麻理絵のブスと女と人生と

藤原紀香の“どやケツ”VS杉田かおるの“恐縮ケツ”、中年女のTバック勝負

2012/12/09 21:00
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(C)安彦麻理絵

 藤原紀香、40代の尻・解禁。

 どうやら、紀香の新しい写真集の目玉ショットのようである。黒Tバックで背中をのけぞらせた、見事なケツの紀香。ネットでその「ケツ画像」を目にして、「なんか、すげぇ」と、思わず唸ってしまった私だ。なにしろそのケツ、なんていうかこう、ムリっとして、モリモリっと盛り上がってる。その見事な「球体っぷり」は、「ゴムまり」というよりも、なんだか「バレーボール」のようである……。思いっきりアタックしても、全く形が崩れることなく、選手達の顔面を激しく直撃しそうな、そんな力強さが感じられる、紀香のケツ……。平手で叩き付けたこちらの手の平が、赤く腫れ上がりそうな、そんな肉厚感だ。かなり鍛えて作り上げた自慢の一品らしく、まさに「どや顔」ならぬ「どやケツ」感を醸し出している。

 それなのに。この紀香のケツに対する評価は、私の周囲ではあまり良くない。友人の大久保ニュー姐さんいわく「なんか『傲慢なケツ』なのよ!!」。傲慢なケツ……しかも、たて続けに「強欲なケツっていうかさ!!」。傲慢で強欲……そしてトドメに「ゴツいのよ!! とにかく印象が全体的に『ゴ!!!』って感じのケツなのね!!」。「ゴ」なケツ……初めて聞いた、そんなケツ。

 まあ確かに、あまり「カワイイ」とか「まろやか」など、そういう感じの印象は受けないケツではある。それはやはり、彼女の体型があまりにも完璧な、イブニングドレスが似合ってしまいそうな、そんな体型だからだろうか? ネットで世間の評判を見てみると、やはりそんな「傲慢な、どやケツ」に対する風当たりは強いようである。

「完璧なんだけど色気が感じられない」「一体誰狙いなのか?」「もっと早くに解禁しときゃいいものを、なんで今さら」等々。どうしてこうも受け入れられてないのか、その辺の疑問をニュー姐さんにぶつけてみた所、

「……だって結局、紀香って、代表作が『結婚式』じゃない?」

 紀香の代表作は、あの「自分の結婚式」……言い得て妙、である。なんか色々やってるような気がするのだが、思い浮かぶのは結局あれ。世間に見事な「富士額」をさらけ出していた紀香。そんな、空回りっぷりが、せっかくのケツを「台無し」にしてしまってるのだろうか?

 それにつけても、「黒Tバックケツ」といえば、やはり思い出すのは「杉田かおる」である。以前、雑誌「美STORY」(光文社)で見た、杉田かおるの、黒Tバックケツ姿は衝撃だった。そのケツは、今回の紀香のケツとは全く真逆なケツであった。紀香のケツが「どやケツ」なのに対して、杉田かおるのケツは「なんか……こんなケツでごめんなさいね」と、恥じらいながら頭を下げてるような、そんな、随分と「恐縮したケツ」だった。紀香のケツは、「年齢を逆行した見事なケツ」だったが、杉田かおるのそれは「そこらへんの銭湯でよく見かけるような、庶民的な、たるんだ中年女のケツ」。それが、「黒いTバックを深くはき込んでる」もんだから、見る者の心をギョッとさせたわけだが。

 しかしそこから、妙な「哀愁」が漂い、最終的にはそれが「なんとなくエグみのある色気」「世界一臭い缶詰みたいな発酵した色気」を醸し出してたのだから、杉田かおるのケツ出しは、ある意味成功だったのではないかと思われる。私個人の感想を言えば、この2人の「黒Tバックケツ勝負」、迷わず杉田かおるに軍配を上げる。

 藤原紀香、杉田かおる。対称的な2人のケツ比べでわかったのは、結局、「あまりにも完璧なものからは、色気は漂わないのではないか?」ということである。まあ、個人の趣味も反映されるので、一概にこうとは言い切れない。世の中には「フレッシュな、健康的なお色気が好み」という人もいるだろうし。しかし「腐りかけがうまい」という表現もあるように、深い色気は「不完全なもの・腐りかけ」から、そこはかとなく、プ~ンと漂ってくるものなのではないだろうか。なんだか、ハエがたかってそうな色気。

「ああ、私が好きなタイプの色気って、そういう臭みの強い色気なのか」

 ……今回、紀香のケツを見て、それがわかった私なのであった。

最終更新:2019/05/21 16:26
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