[TVツッコミ道場]

『お願い!ランキング』川越達也シェフからドヤ顔と辛口批評がなくなった!?

kawagoetatsuya.jpg
『絶対味覚』/主婦の友社

 今回ツッコませていただくのは、11月29日放送分『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)~「川越達也の抜き打ち発掘レストラン!~銀座 洋食編~」。川越シェフといえば、真っ先に思い浮かぶキーワードが「ドヤ顔」だろう。ネットの掲示板などで散々バッシングされ、パッケージに顔写真が大きく出たキムチがスーパーで大量に売れ残っていたことなども、かつて話題になった。

 その後、いわゆる「一周まわって面白い」状態になり、川越シェフの顔写真を使ったコラージュなどが続々生み出されると、いつの間にかみんなのオモチャになっていった。ところが……。最近の彼を見ると、ちっとも「ドヤ顔」をしていないし、毒舌でもない。むしろ意外と愉快なのだ。

 それを感じたのは、彼をスターにした「故郷」のような番組『お願い!ランキング』だ。銀座の洋食店にアポなしで行き、料理を採点させてもらうという企画で、飲食店に交渉中の際には、物陰に1人隠れてソワソワする川越シェフ。受け入れてもらい、優しい言葉をかけられると、「良かった~、俺、ほとんどの料理人に嫌われてるから」などと自虐的につぶやく。

 そして、肝心の料理に関する批評は……。ビーフシチューを一口食べ、

「う~~~~~ん、美味しい!」

 完全に声が裏返って、ヨーデルになっている。

「やわらか~~いやさし~~いマイルド~~なビーフシチューなんですよ。要は、ビーフシチュー味の卵かけごはんなんですよ。昨日の夜、たまたま卵かけごはん食べたんですけど」

 饒舌に料理人を持ち上げながら、なぜか貧乏舌みたいな批評になってしまった川越シェフ。
ハライチ・澤部佑に「お金がないんですか」と心配されていたほどだ。その後もこんな調子で、行く店行く店で90点以上の高得点を付けまくり、わずかな減点理由を尋ねられると、

「僕は好きなんですよ。好きなんですけど、もしかしたら、(ハライチの)澤部くんや岩井(勇気)くんくらいの世代にはもっと濃い味付けを期待する人がいるかも……」
「僕は好きなんですよ? 好きなんですけど、もしかしたら生の玉ねぎのピリピリ感が、口の中にまだご在宅かなーって」

 他人になすりつけ、この上なくまわりくどく低姿勢なダメだしをする川越シェフ。自分が減点した料理を、家族で食事に来ていた小学生女子が「100てん」と言うと、急に迎合して「だよね~~~~」と、なぜか今度は、はるな愛になっていた。

 ご本人に下積みはなく、「絶対味覚の持ち主」として辛口批評とドヤ顔を連発していた彼はどこにいってしまったのか。うかつにも「案外悪いやつじゃないのかも」なんて思ってしまい、好感度が上がりそうだけど、ドヤ顔をしない川越シェフなんて、まるでワサビを抜いた寿司みたいな味気なさの気もする。カムバック、ドヤ顔!
(田幸和歌子)

想像以上に耐久性のあるキャラだった

しぃちゃん

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク