距離が近すぎ?

マザコンか共依存か……“ママ大好きセレブ”のギリギリな言動

2012/12/02 19:00
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大人でセクシーなイメージと違って、実際は甘えん坊で貞
淑なビヨンセ

 毎年11月の第4木曜日は感謝祭の日。アメリカ人にとって家族の絆を確認する、一年で最も特別な日である。大半のハリウッドセレブたちも感謝祭の日は実家を訪ねたり、両親や親族を招いたりして4連休を過ごす。その様子をTwitterやFacebookでファンに向けて発信するセレブも多く、中には母親と仲睦まじい様子を撮影した、「ママ大好きオーラ全開」写真を公開するスターもいる。

 ディズニーアイドルのアシュレイ・ティスデイルはママとのビーチ・ツーショット水着写真を掲載し「この足、ママ譲りなの!」とツイート。クールビューティーのミラ・ジョヴォヴィッチも母親とキッチンに立つ写真を公開し、うれしそうな表情を浮かべていた。

 今回は感謝祭以外にも頻繁に母親と交流を持ち、大きな影響を受けている「ママが大好きセレブ」を厳選してみた。

■レオナルド・ディカプリオ

 ジゼル・ブンチェンやバー・ラファエリなどスーパーモデルと交際してきたレオナルド・ディカプリオは、ママが大好きでたまらないセレブの1人。理想の女性像は母親イルメリンだと公言しており、交際する女性を、どうしても母親と比べてしまうと明かしている。

 インタビューでも「母はボクの人生の中心的存在。人生にそういう特別な女性がいると……強くて正直にいろいろと言ってくれる女性がいるということは宝物なんだよ。ボクは、そういう部分を付き合う女性に求めているんだ」と告白。母親とランチやディナーを楽しむ姿が頻繁にパパラッチされているレオナルドは、レッドカーペットにも母親を連れて登場することが多く、絆は強そうだ。

 レオナルドは母親に、交際する女性についても意見を求めるそうで、母親が気に入らなければ別れることもあるとのこと。昨年の夏交際していたブレイク・ライヴリーも、母親が気に入らなかったため、レオナルドはあっさりと別れを告げたと伝えられている。恋多き男として知られるレオナルドがなかなか結婚しないのは、母親から嫁として認められる女性がいないからという説が強い。このままだと母親のせいで生涯独身の可能性もありえると、陰口を叩かれている。

■ブリトニー・スピアーズ

 ブリトニーが幼い頃から彼女の歌唱力とスター性を信じ、母親兼マネジャーとして彼女を支え続けてきたリン・スピアーズ。二人三脚で成功を勝ち取ったと信じているブリトニーは、を尊敬・信頼し、一時は一卵性母娘と呼ばれるほど密な親子関係であった。しかし、2004年にラスベガスで幼なじみと勢いで結婚する少し前から母娘関係は微妙なものに。

 リンは「ママやパパがクールじゃなくなる時が来たのよね」と理解を示し、無名のバックダンサーとの結婚も認め、彼女が産んだ2人の孫のこともかわいがっていた。しかし、離婚後の奇行を見かねて強引にブリトニーをリハビリ施設に入所させたことで、彼女から恨まれる羽目に。07年6月には、互いをビンタする母娘キャットファイトを展開。リンに「母親失格」と言われ激怒したブリトニーは、自分と子どもたちに近づくなという警告書を突き付け絶縁状態に。08年秋にはリンが「ブリトニーは13歳でアルコール、14歳でセックス、15歳でドラッグを初体験した」と暴露する本を出版。娘をネタにする母親だと叩かれた。

 離婚した両親が10年に突然元さやに戻った時もブリトニーは「何も知らされてなかった」と怒っていたが、11年の『ザ・ファム・ファタール・ツアー』には何事もなかったかのようにぴったりと同行するリンの姿が見かけられた。リハビリも暴露本も父親との復縁も、何もかもブリトニーのためというリンの主張を、ブリトニーが信じたものとみられており、離れられない母娘関係であることを露呈している。

■ビヨンセ

 自分の成功は両親のおかげだと公言している、世界の歌姫ビヨンセ。マネジメントを行った父親マシューに対して、母親ティナは寝る間も惜しんでデスティニーズ・チャイルドの衣装を手縫いするなどファッション面でサポート。売れ始めた19歳の時に天狗になりかけていたビヨンセを公共の場でビンタし、目を覚ませてくれたのもティナであり、ビヨンセは母親ほど自分のことを真剣に考えてくれる人はいないと絶大な信頼を寄せている。

 04年にはテキサスに大豪邸を購入し、名義を母親に移してプレゼント。その翌年から母娘力を合わせたファッション・ブランド「ハウス・オブ・デレオン」を立ち上げ、自ら着用し宣伝することで売り上げを伸ばした。09年に父親が不倫相手から子どもの認知を求められた時にも、熟年離婚を突き付けたティナの味方をし、全面的にサポート。これまで以上に母娘の絆が深まったと伝えられている。

 昨年公開された、08年4月のビヨンセとジェイ・Zの極秘結婚式の写真でも、ティナがデザインしたウェディングドレスを着ていたことが明らかになり、母娘の愛を感じる美談として世間の注目を集めた。また、2人はこの年の秋に「ハウス・オブ・デレオン」のファッションショーを開催。2人は手をつなぎながらランウェイを歩き、拍手喝采を浴びた。ティナの隣を歩くビヨンセは大スターではなく少女のような顔で、うれしそうにはにかんでいたのがとても印象的であった。

 ビヨンセは今年1月8日に帝王切開で第一子ブルー・アイビーを出産しているが、ティナは立ち会ったのではとウワサされているほど。出産後も何かとティナの助けを借りており、祖母、母、孫娘でショッピングに繰り出すことも多い。秋にビヨンセ第二子妊娠説が流れた時もティナがキッパリと否定しており、ビヨンセにとって相変わらず頼もしい存在のようだ。

シャイア・ラブーフ

 『トランスフォーマー』シリーズでおなじみのシャイア・ラブーフも、マザコンを公言するほどのママ大好きセレブ。元ダンサー・バレリーナで、売れないヴィジュアル・アーティスト兼服飾・ジュエリー・デザイナーという特異な経歴を持つ母親は、公園で暮らすなど貧しい思いをシャイアにさせたが、愛情はたっぷり注いだ。その結果、彼は超マザコン男へと成長したのである。

 でっぷりとした体形、ボサボサな髪にノーメイク。ヒッピーのような自由なファッションで歩く母親の横にぴったりと寄り添う姿がパパラッチされているシャイアは、インタビューで、「母は世界で一番セクシーな女性。天使のような人。彼女以上に美しい女性はいないね。もし、ママが他人で、ボクと出会ったのなら確実に結婚している。病的に聞こえるだろうけど」と発言。世間をドン引きさせた。

 この母親だが、シャイアのお金をすべて管理しているとのこと。彼は欲しい物があるとまず母親に買ってよいか相談し、却下されればあっさりとあきらめるという。これまでの彼女たちはさすがに呆れ返り、彼の元を去っていったのだと伝えられている。演技力も人気もあるのに、野望や欲がないためキャリアが下り坂になっていると指摘されるシャイア。しかし母親の大きな愛に包まれてる彼はとても幸せそうである。

リンジー・ローハン

 ここ数年、ゴシップクイーンとして世間を騒がせているリンジー・ローハン。今年6月に交通事故を起こした時も自分は運転していないと警官にウソをつき、再び刑務所送りになるかもという大ピンチに直面している。そんな彼女のウィークポイントは、ずばり母親である。

 リンジーと彼女のマネジャーを務める母ディナは、父マイケル絡みの家庭内のイザコザを共に乗り越えたことで、強い絆で結ばれるようになった。ショッピングや食事だけでなく、一緒にクラブに繰り出すことも多く、母親のバースデーパーティーでは抱き合い、恋人のような濃厚キスをする姿がパパラッチ。異様な関係だと陰口を叩かれた。

 一方でディナは金に厳しく、リンジーは完全にマインドコントロールされているという説もある。今年10月にはクラブ帰りのリンジーが、ディナに「貸したお金を返して」と言ったことで取っ組み合いのケンカに発展。数日後にはあっさりと仲直りし、マスコミを唖然とさせた。

 母娘ともどもアルコール依存症であるともいわれており、リンジーは早くディナから逃げるべきだと心配する声も多い。だがリンジーは「私を一番に理解してくれるのは母」だと言っており、べっとりとした親子関係に浸っている。

 お互いを尊敬し、なんでも相談し合える対等な親子関係を築くことができたら最高だが、現実はなかなか難しい。母親が子どもにべったりとくっついて離れなかったり、子どもが母親のことを気にしすぎてしまったりするケースはハリウッドにも多々ある。依存度の強い親子関係は、子どもの恋愛・夫婦関係に悪影響を与えるケースも多く、今後新たなゴシップの火種にならないことを願うばかりだ。

最終更新:2012/12/02 19:00
『母が重くてたまらない』
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