[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」1月号

「働くママになりたい」という憧れでデコる「I LOVE mama」WM特集

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「I LOVE mama」2013年1月号
(インフォレスト)

 ギャルママたちの“会報誌”こと「I LOVE mama」(インフォレスト)。今月のレビューはラブママ界で今一番支持されているママモ(ママモデル)野田華子、通称“のだはな”のウェディングパーティー密着レポートからスタートしたいと思います。実はまだ結婚式をしていなかったという“のだはな”。ちびコ2人を引き連れての遅れてきたヴァージンロードです。式にはラブママスタッフたちをはじめ、「小悪魔ageha」(同)編集長の姿も。さらに受付には人気ママモの孫きょうちゃんと仲本沙織ちゃんが立つという、ラブママウォッチャーにとっては盆と正月がいっぺんにキタような祭り状態。

 紫色の超ド派手なカラードレス。新郎友人一同による氣志團の“マブダチ”、西野カナ“Best Friend”に乗せたママモたちによるサプライズVTRなど、ラブママとして一歩もハズさない演出に泣いていたら、最後に「のだはなWEDDING HAPPY INFORMATION」なる項目が。「のだはなの着たウェディングは○○」「のだはなが式を挙げたのは△△」「ちびコの衣裳は××」など詳細情報がズラリ。さすがのだはな、ヴァージンロードを歩きながらお金も産んでいたなんて!

<トピックス>
◎のだはなウェディング完全レポート
◎クリスマス完全A級保存版パーフェクトBOOK
◎今を輝く! 働きmamaドキュメンタリー

■いつにも増して目がチカチカします!

 のだはなの結婚式に日菜あこ御大の姿が見えなかったのが気になりつつ、さっそく特集を……と言いたいところですが、今月号は「我が家はこの冬、このアウターで越冬します」というファッション特集なので割愛します。「オシャMのアウタースナップとコーデの中身も全部私物で初披露」が気になる方は、そのしまむら含有率の高さを、ご自身の目でお確かめください。

 さて、そろそろシーズン到来ということで「クリスマス完全A級保存版パーフェクトBOOK」を見てみましょう。筆者が個人的に楽しみにしているこのページ。というのも美ママたちの日々の鍛練――節約の“心”、デコる“技”、メイクの“体”、このラブママ的心技体――がクリスマスという一大イベントに集約されているからです。例えば手作りクリスマスディナー。三角形のピザ生地を野菜でデコった平面ツリー(1人分88円)、おっ立てたマッシュポテトに尖らせたプチトマトを載せた“ワォ!”なキャンドル(1人分37円)など奇想天外なメニューに唸ります。花やフルーツがあしらわれたテーブルクロスに、レースやリボンで飾り付けされたお皿が並び、さらにその上にはコテコテにデコられた料理が置かれるのです。まるで大屋政子先生を食べているような感覚じゃないですか。おとーちゃーん!!

 “盛り~クリスマス”が合言葉のラブママでは、部屋もしっかりデコるのがお約束。コストコ? IKEA? チッチッチ、イエス“ダイソー”、イエス“ペットボトル”。横半分に切ったペットボトルにセロハンを巻いて、中にロウソクを入れればオリジナルランタンに大変身。でもさすがにキャップは捨てるしかないですよね……という貴女、見て見て見て。両面テープでカワイイ布を貼ったキャップを二つ作り、それを合体させてリボンで結べばあら不思議。ツリーに飾るギフトボックスになるじゃありませんか。折り紙がトナカイやオーナメントに、台所用スポンジに液体ノリでスノードームまで。ラブママ、モノづくり能力が高過ぎです。すべて部品に100均グッズを利用したギャルママ人工衛星“節約一号”を飛ばるのではないかというこの勢い。日本の職人技術がこんな形で継承されていたとは。

■遠くの正社員より、近くの月9万

 ここ1~2年で、ラブママでもWM(ワーキングマザー)関連のページが増えてきました。続きましては「今を輝く! 働きmamaドキュメンタリー」を拝見します。4人の働くママたちの日常とワークヒストリー、ラブママ読者の働きデータなどから、ギャルママたちが仕事に何を求めているのかを探ってみましょう。

 リードに「家族のために、自分の夢のために、働きたいママが急増中!!」とありますように、専業主婦が圧倒的に多かった(イメージの)ラブママにも、働くお母さんの波が押し寄せているようです。ラブママで根強い人気を誇る職業が“アパレル”と“ネイリスト”。冒頭に登場する、「ちびコにかわいい服を着せたい」という思いから、自分のブランドを立ち上げたという元ジュニアモデル現ブランドプロデューサー、都内初の無料託児付きネイルサロンをオープンさせたネイリスト兼ネイルスクール講師は、バックグラウンドにギャルママカルチャーがあるからこその成功例といったところでしょうか。

 しかし「こども服の繊維など専門的なことに関しては栃木にある工場に通い、実際に見て触って学びました」「わからないことはキャンパスノートに箇条書きしてナンバリングし、法務局の方にすべて聞いて解決しました」「開業資金には13歳の頃からはじめたモデル業でコツ2貯めてきた400万円を充てました」というブランドプロデューサーママしかり、「子どもがいても働ける環境がとても少ないことに気づき、それなら自分でその環境を作ろうと独立を決意」「ビジネスサポートセンターに相談し、区の推薦を受けて、保証協会から600万の融資を受けました」というネイリストママしかり、華やかに見える仕事の裏には、もちろんそれ相応の苦労と努力があるようです。

 「働きママRealData★」によりますと、読者WMたちの一日の勤務時間は約4~6時間が53%、週5勤務をしているママが43%、気になる給与は約9~12万円台が30%と、それぞれの項目でトップ。意外だったのは、ちびコが0歳から働き始めたママが最も多く30%だったこと。「結婚・出産とお金がかかることが続き、正直家計がキツイこともあって、ベビを産んですぐ働きはじめるママが多数」とのことです。とにかく1円でも多くお金を貯めたい、家計を助けたいというママたちの気持ちが垣間見えます。

 結婚前にブイブイ遊びまわっていたと話す彼女たちは、一方で家庭回帰の気持ちも強く、“ちびコへの愛”という名のもとに早々と母親業にまい進してきたわけですが、折からの不況が背中を押す形で再び(または初めて)労働者へ。しかし一般社会では失業率問題など「仕事が無い」ことへの不安がどんよりした空気を醸し出す中で、このページの明るさはなんでしょう。雇用形態も「パート、アルバイト」が69%を占め、給与も決していいわけではありません。土日シフトの飲食業に就いているママも多いです。だけど、明るい。もしかしてママたちはちびコを産んだことで「働く意味(のようなもの)」をつかんだのかもしれません。安定や高給や見栄ややりがいだけではない何か。登場する2人のシンママ(シングルマザー)たちの「ちびコが生まれたことが現在の仕事のきっかけ」「ふたりのちびコを育てていくために働くことを決意!」という言葉に、そんなことを感じました。

 このWM特集がキラキラして見えたのは、「家計がキツい」という薄暗さを「働くママになりたい★」という憧れネオンでデコるという、彼女たち一流の幸せ盛りテクニックにほかなりません。ないことを嘆くのではなく、「ないなら作ればいいじゃ~ん」というこの発想。トミーズ雅級のすっぴんを見事神戸蘭子レベルに変えてしまうラブママならではだと、1人納得したラブママ1月号でした。
(西澤千央)

ギャルママにとって「デコる」とは、サバイバル術なのです

しぃちゃん

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