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「日経ウーマン」2012年12月号/日経BP社

 前回、前々回に引き続き、「日経ウーマン」(日経BP社)12月号でも、やっぱりその表紙に一言言わずにはいられません。井上真央がその両肩に「恋愛&セックス白書」「心と体のアンチエイジング」の文字を背負う今月号。『キッズ・ウォー~ざけんなよ~』(TBS系)に心躍らせ、『花より男子』(同)に胸ときめかせた人たちとっては、あの井上真央が「日経ウーマン」表紙を飾り、「恋愛(セックス)」・「加齢」という、妙齢女子の2大キーワードに包囲されている姿に、隔世の感を禁じ得ないのでは。

 さて、製薬会社の広告塔のような「付録・ドラッグストア活用ガイド」を適当に読み流していたら、表紙の衝撃も落ち着いてきたので、早速、「働く女性660人の恋愛&セックス白書」特集を見ていくことにしましょう。

<トピック>
◎働く女性660人の恋愛&セックス白書
◎いつのまにか貯まる! 7つのお金習慣
◎心と体のアンチエイジング

■「心は思春期」のウーマン読者を挑発!

 肩の力を抜くことを知らない「日経ウーマン」は、恋愛&セックス特集も大真面目です。「an・an」(マガジンハウス)のセックス特集を始め、女性向けのセックスに関する情報が氾濫するこのご時世なのに、「感じる私になる!セックスを心から楽しむ方法」には、「【基本の体位】正常位…女性が下、男性が上になる形」などという、セックスを楽しむ以前の情報が溢れています。恋愛&セックス白書というよりは、「性の教科書」といった様相です。

 読者アンケートでは、「ドキドキできる(はぁと)彼から言われてうれしい言葉」に「きれい」「好き」「(名前を呼ばれる)」、「試してみて!彼が喜んだ言葉」には「気持ちいい」「大好き」「すごい」という、あまりにベタなワードがランクインしており、ウーマン読者は「セブンティーン」(集英社)を愛読していた思春期の頃から、何も成長していないんじゃないかと思わざるを得ませんでした。

 そんな中で、「日経ウーマン」らしさをひしひしと感じさせられたのは、読者アンケートの「1回のセックスに費やす時間」は「平均50分24秒」、「セックス満足度」は「平均74.1%」と細かに算出されたその数値。さすがは、日々秒刻みのスケジュールで仕事をこなし、収入支出を一円単位でやりくりしている女子のための雑誌なだけありますね!

 さて「日経ウーマン」の各特集の見どころと言えば、「その道のプロが伝授する謎のスキル」、そして「読者による赤裸々告白」の2つです。今回登場する「その道のプロ」は自称・恋愛応援カウンセラーの羽林由鶴さん。「恋を忘れたあなたのための処方箋」と題して、「あえて“出会いの場”にいかない」「曖昧な“いい人”ではなく具体的なイメージを持つ」という逆説的なアドバイスを授けてくれます。そして、「必要なのは魅力ではなくて勇気。人とかかわることを恐れないで」などと、小学生のお友達作りにも転用できそうな、ありがたい名言を連発。「恐れているわけじゃなくて、ただただめんどくさいんですけど……」なんて、口が裂けても言えません!!

 しかもこのコーナーは、「103kg、バツイチ子持ちの私が幸せな結婚をつかむまで」という、羽林さんご自身の体験談で幕を下ろしており、結果的に、自称・恋愛応援カウンセラーが恋を忘れた読者に、自慢話を聞かせるという斬新な構成となっています。この方は、いっそあと5キロ増やして、その体重を人間の煩悩と同じ数値にしてみたら、アドバイスや体験談にももう少し重みが増すのではないでしょうか。と、いうか、編集部は何を思って羽林さんを起用したのか……。世の中には、「恋愛応援カウンセラー」なんて都合のよい職業もあるのよ……ということを伝えたかったのでしょうか。

■処女の苦しみ、非処女の苦み

 そして今回の読者の赤裸々告白「アラサー処女のココロのつぶやき」では「精神的な深い結びつきを求めるあまり、相手に依存し、“重い”と避けられてしまった」「“私は女として劣っているのかな”」「同じ職場の男性から『一度も抱かれたことのない女は、人の気持ちを理解できない』と言われて…」などなど、読んでいるだけで苦しくなるような「つぶやき」が並んでいます。

 それに対して、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)の著者・宋美玄さんは、「“まだ”していないけれど、いつかはすると考えると、気持ちが軽くなるかもしれません」と無責任な見解を述べていますが、その「いつか」が、いつだかわからないから不安なんですよね。

 さらにアラサー処女の不安をかき立てるのは、すでにその「いつか」を迎えている非処女の読者たちも、必ずしも幸福な恋愛&セックスライフを送っているわけではない……ということ。「読者が出会った! ドン引き恋愛&セックスエピソード」では、「ヘンなクセ男」として「元カノが忘れられず目を閉じながらやる」「毎日一緒にいて、セックスもして体の関係もあったのに、恋人どうしにはなれないと言う」「セックスの最中に、ノートパソコンを開きながらエロ動画を見ていた」……などなど、文字通りのドン引きエピソードが。これ全部、彼の「ヘンなクセ」がどうこうっていうより、ウーマン読者が「恋愛対象として見られていない」っていうことなのでは……。 

 読者アンケートによれば、読者がこれまでに付き合った人数3.3人に対して、これまでにセックスした人数は5.6人。財布のヒモの堅さからいって、貞操観念もしっかりしていそうなイメージのある「日経ウーマン」読者ですが、どうやらそうでもないらしいことが今回わかりました。前述のドン引きエピソードを鑑みるに、セックス経験人数が多いのは、「彼氏(夫)以外ともセックスする」というより、「セックスはしたけど付き合わ(え)なかった相手がいる」というパターンが多いのではないかと推測できます。

 貯金が多くてしっかり者の子には、それを察知したダメな男が引き寄せられていくのでしょうか。仕事面も、それ以外も真面目で「いい子」なウーマン読者は、恋愛やセックスにも素直に「いい子」を持ち込むがゆえに、都合の「いい子」、どうでも「いい子」になりがちなのかもしれません。

 そんな迷える読者たちのために用意されているのが、「『本当に私のことが好き?』が分かる10の質問」コーナーです。編集部が、「都合のいい子」になってしまっている読者の目を、覚まさせようとしているとしか思えません。このコーナーの「両想い編」では、「両想い」は「一緒にいることが当たり前になった」状態と定義づけられています。そして、「一緒にいることが当たり前になった」と感じているにもかかわらず、「私のことが本気で好きがどうかをチェック」しなければならないウーマン女子の境遇に、涙を流さずにはいられません。しかもこの10の質問、項目は「彼の方から連絡しようと言う気持ちがある」「悪いことはきちんと叱ってくれる」など、相当ハードル低めです!!

■ロマンチック・ラブより節約・貯蓄!

 付き合う相手とセックスの相手が必ずしも一致せず、30、40代読者の半数以上が「今の彼と結婚をまだ考えていない(したくない/できない)」と回答する「日経ウーマン」においては、性・恋愛・結婚を三位一体のものと考えるロマンチック・ラブ・イデオロギーは、すでに崩壊していると言っても差支えないようです。

 自立したウーマン読者が恋愛に求めているものベスト3は、「安心感」と「自分を認めてくれる存在」、そして「いざというときに味方になってくれること」だそう。それらを与えてくれるのは、付き合ってさえくれないセックス相手や結婚の確証のない恋人ではなく、やはりキャリアやお金なのです。男は裏切っても、節約と貯蓄はウーマン読者を裏切りません。

 「永山千晴のビューティー・ジャーナル」も、クリスマスコフレ特集なのに異様に地味なラインナップ。せっかくのディオールなのに、わざわざ茶色のアイシャドウを持ってきてしまうセンス、「今回紹介するのは実用的な2品」と、「浮かれてナンボ!!」なクリスマスコフレのコンセプトを完全無視する徹底ぶりが「日経ウーマン」らしさ。やっぱりウーマン読者たる者、クリスマスに浮かれて無駄遣いなんてもってのほかですよね!

 今年度を締めくくる来月号では、「日経ウーマン」が勝手に設けた、栄誉以外は何ももらえない賞「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013」の発表があるようです。今号では、セックスに押されて影の薄かったキャリア女性の生き様が堪能できそうで、今から楽しみです!
(早乙女ぐりこ)

『日経ウーマン』 「an・an」の衝撃を超えた amazon_associate_logo.jpg
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