[ジャニーズ・メディアの裏側]

『ジャニーズ・ワールド』公演前日に当選取り消し! 事務局に電話取材を敢行

2012/11/15 11:45
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帝国劇場『JOHNNYS’ World ‐ジャニーズ・ワー
ルド‐』公式サイトより

 先ごろ帝国劇場で開幕した舞台『ジャニーズ・ワールド』で、チケットに関するトラブルが発生していたことがわかった。今まで、ジャニーズ関連のチケットをめぐっては、その競争率の高さや違反行為とみなされた場合のペナルティなど、さまざまな話題を呼んできたが、今回の一件は、ファンにとってあまりにも気の毒な結果になってしまったと、注目を集めているのだ。

 公演2日目の今月11日、Twitter上で「チケットを持っていたにもかかわらず、入場することができなかったファンがいる」と騒動になった。この一般人女性Rさん(仮名)は、公演前に舞台事務局から、座席の変更を打診されていたという。

「ところが公演の前日になって、事務局から突然『やはり今回は替わりの席が用意できなかった』と連絡を受けたそうなんです。地方在住のRさんはすでにホテルを予約して、会場近くまで遠征しており、怒りのあまりこの一件をTwitter上に書き込んでしまった。そして公演当日、Rさんの知人が確認したところ、彼女が座るはずだった席にはデヴィ夫人が座っていたというんです」(熱心なジャニーズファン)

 招待席に空きができてしまった時などに、スタッフが当日会場で、座席の変更を依頼するケースは度々話題になっている。ただ、これはあくまで、主催者側の都合によるものだけに、該当者は、より良い席になるのが通例とされている。

「チケット代こそ返金処理されるはずですが、土壇場になって当選自体を取り消されるなんて、前代未聞ですよ。Rさんに『消費者センターに相談してみては』とアドバイスをするファンも多く見受けられました。しかし逆に『デヴィ夫人が一般人から席を強奪した』『Rさんはコンサート事務局を訴えるらしい』と、ネット上に面白半分にデマを流す者まで出現した。こうした各ファンの暴走に胸を痛めたRさんは、アカウントを非公開に設定してしまったようです」(同)

 もともとRさんが座るはずだった席は、ジャニーズタレントや業界関係者が多く座る“関係者ゾーン”といわれており、デヴィ夫人は事務局サイドから招待を受けていたとみられる。しかしデヴィ夫人がこのトラブルに直接関与しているはずもなく、こうして名前が取り沙汰されてしまうという点では、デヴィ夫人もまた被害者といえるだろう。

 もしファンがこうしたトラブルに巻き込まれてしまった場合、各相談機関はどう対応してくれるのか。国民生活センター相談情報部に問い合わせると「このケースですと、弁護士の助言を受けるなどといったアドバイスをすることは可能です」とのこと。無駄になってしまった交通費や宿泊費などに関しては、「決めるのは被害者の方ですが、その金額について裁判を行うのが、果たして得策かどうか……」と、返金を求めるのは現実的ではないという。なお、「当日に席を変えられてしまったという相談はここ数年で何件かあるが、一度当選したものが無効化されてしまった例は確認できなかった」とのことだ。

「コンサート事務局に逆らう行動を取るということは、ファンクラブからの除名、つまり今後のコンサートや番組収録なども、すべて出禁になってしまう危険性があるということ。多くのファンは、事務局の判断を恐れながら応援をしているんです」(同)

 ほかのアーティストに比べても、抽選に関するルールは特に厳しいとされるジャニーズ。確かに今回のケースは珍しい事例だったかもしれないが、ファンは事務局の判断に従い続けるしかないのだろうか?

「土壇場でチケットを無効化してしまった事務局が非難されるべき話ですが、チケットの規約には今回のようなケースに関する記載は一切ないため、泣き寝入りしかできないというのが実情でしょう。急な座席の変更を拒否することはできないと、ファンたちの間では“暗黙の了解”となっています。また、規約にない部分では譲渡についても同じで、ケガや病気で当選者がどうしても会場に行けない場合などに、事務局が特例的に家族や知人への譲渡を認めてくれるケースもありますが、原則的には禁止されているはずです」(ジャニーズに詳しい記者)

 やはりRさんは、泣き寝入りすることしかできないのか。サイゾーウーマンは、今回の一件について、ジャニーズファミリークラブに直接電話で取材を行った。電話に出た女性に用件を伝えると、2分ほど保留状態となり、再び電話口から飛び出したのは意外な回答だった。

「お調べしたところ、そうした事実はありませんでした」

――保留の間に、『ジャニーズ・ワールド』の全公演で調べたということですか?

「そうです。当選したものをキャンセルした、ということは一切ありません」

 被害者が存在していること、ネット上で騒ぎになっていることを伝えようとするも、「この窓口はファン専用のものですので、取材はご遠慮ください」と打ち切ろうとされてしまう。こちらが「では、この件で対応できる窓口はどこになるのか」と聞いても、「そういった案内もしていません」と、ついには電話を切られてしまった。

 出禁の恐怖と隣り合わせであれば、ファンが自ら事務局に対して問い合わせを行うことさえ難しいだろう。しかし、ジャニーズを応援したいという気持ちを持つファンのためにも、今後Rさんのような被害者が出てしまわないよう、事務局側が体制や意識を改善してくれることを願いたい。

最終更新:2012/11/16 21:39

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