幼いころから母乳育児を学ばせる?

アメリカで大ヒンシュクの「授乳人形」、クリスマスに向けて50%オフの強気な展開

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『The Breast Milk Baby』公式HPより

 今年5月、米国大手誌「TIME」の表紙に3歳の男の子がママのおっぱいに吸い付く写真が掲載され、大きな論議を醸した。アメリカでは人前での授乳をタブーとするため、「乳児でない子に授乳することは間違い」ということ以上に、こんなショッキングな写真を表紙にすべきではないという声が多かったといわれている。そんなアメリカで昨年からオンライン販売されている子ども向けの「授乳できるベビードール」に対する風当たりが再び強くなっていると伝えられている。

 アメリカでは10年ほど前まで、出産後数日間分泌される免疫力を向上させたり感染症を予防する初乳以外は、ビタミンK不足になる母乳よりも栄養バランスがよい人工ミルクを与えた方がよいと勧められることが多かった。母乳育児が見直され、推奨されるようになったのは最近のことで、支援センターも増えたため母乳育児者が飛躍的に伸びた、と米国疾病管理予防センターは報告している。しかし、生まれた直後に母乳育児をする母親は全体の76.9%と高いのものの、生後6カ月には47.2%、生後1年になると25.5%に下落。母乳育児は長期間するものではない、離乳食が始まったら人工ミルクにシフトすべき、と考えている母親が今も大半なようである。そんなアメリカの母親たちが、「TIME」誌の「あなたは十分に母親をしていますか?」という大きな文字と共に掲載された、立たせたままの幼児に授乳する写真に敏感に反応したのだった。

 そんなアメリカで昨年、スペインで誕生した「世界初の授乳できるベビードール」がオンラインで販売開始となり、騒動を醸した。「The Breast Milk Baby(母乳ベイビー)」という商品名で売られているこの人形は、「小さいうちから母乳育児の大切さを知り、授乳をシミュレーションさせ母性を育てる」というもの。メーカーの公式サイトには、6歳の少女が、乳首に見立てたピンクの花びらがついたスポーツブラのような布を着用し、リアルな赤ん坊人形に乳を与えるデモンストレーション動画が掲載されており、音を立てて飲む人形も紹介されている。少女たちは、人形が泣いたら授乳をし、授乳後は背中をトントンとしてゲップを出させるという一連の流れを行う。この遊びを行うことで、少女たちが将来母親になった時「赤ん坊は母乳で育てるものだ」と自然に思えるようになり、抵抗なく母乳育児ができるようになるのだと、メーカーは主張する。

 赤ん坊は男の子、女の子、白人、黒人など7種類あり、つり目のアジア人を思わせる赤ん坊もある。気になるお値段だが、89ドル(約7,000円)とかなり高めだ。

 この「母乳ベイビー」、オンラインではあっという間に完売したそうだが、いつまでたっても店頭で販売できずにいる。この人形を開発し販売しているスペインの玩具会社「Berjuan Toys」は、なんとかして大手玩具店で販売してもらおうと奮闘しているのだが、消費者から「変質者!」「幼児性愛者!」「純粋な少女たちを危険にさらす!」と強く非難され、理解を得られずにいるのだという。

 「Berjuan Toys」は、「我々は多くの母乳育児支援団体や母親たち、教育者たちから支持されている」と述べた上で、「しかし、残念ながら、母乳育児自体に抵抗がある人や、性的な目で見る人が多いようだ」と肩を落としている。

 アメリカの人気ブロガー、ペレス・ヒルトンは「性的であるにせよないにせよ、幼児性愛者が強く惹かれ、こだわりを持つ、少女の身体部分に関係した玩具であることが問題なのだ」と指摘。「スムーズに販売できないのはもっともだ」とコメントしている。

 米ABCで放送されている朝の人気情報番組『Good Morning America』には、「セックスの低年齢化が進んでいるという深刻な問題を抱えているこの国で、子どもたちに赤ん坊が欲しい、妊娠したいと思わせるような人形を売るというのはいかがなものか」「6歳の子が理解できるように、陣痛や出産の痛みがわかるシミュレーション人形を作りますか? 作らないでしょう?」という視聴者からの反対意見が多く寄せられている。「この人形を多くの人が購入できるようになったら、母乳育児に抵抗がなくなり、多くの赤ん坊が健康的になる。悪くないのでは?」という意見もあるが、ほとんどが反対派だそうだ。

 「Berjuan Toys」社は英タブロイド紙「Daily Mail」の取材に対して、「アメリカの小売店は厳しい態度をとっているが、商品が気に入らないのではない。論議が巻き起こることを警戒しているのだ」と述べ、商品自体に問題はない、素晴らしい玩具なのだと強調。「乳房と聞くと、みんな、ジャネット・ジャクソンのおっぱいポロリとかを連想する。授乳とは全く関係のないものばかりをね」と、性的なことばかりを考える大人が問題なのだと示唆している。

 「なによりも、母乳を飲む時に出す人形の音が気味悪い」とネットで大不評なこの『母乳ベイビー』。クリスマスシーズンに向け、現在半額でオンライン販売されているとのこと。悪戦苦闘を強いられている「Berjuan Toys」社だが、アメリカでこの人形を普及させることを、まだまだあきらめていないようだ。

だからといって、母乳以外全否定とかやめて!

しぃちゃん

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