危害を加えられてもおかしくないレベル

「目を開けたら、全裸の男が見下ろしていた」自宅侵入の恐怖!

2012/11/12 11:45
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「オレっちも結構怖かったよ~」とはニコラス・ケイジ

 先日、故カート・コバーンとコートニー・ラブの娘フランシス・ビーン・コバーンの邸宅に男が不法侵入し、洗濯をしているところをハウスシッターに見つかり、通報。駆け付けた警察に逮捕されるという事件が起きた。男はすぐに釈放されたのだが、フランシスはTwitterで「警察はちゃんと仕事をしない」「犯人は私の婚約者を殺すと書き残していたのに。危険な男なのに!」とツイートした。

 熱狂的なファンを持ち、経済的にも裕福なセレブは、自宅に「招かざる客」が侵入することが多い。今回は、在宅中に不審者に侵入され対面したセレブスターたちの中から、印象的なリアクションを見せたケースをご紹介しよう。

■バム・マージェラ

 MTVのお下劣番組『ジャッカス』で知られるプロのスケートボーダー、バム・マージェラ。子犬に銃を突き付けた写真と共に「次、トイレの失敗をしたら命はないからな」とツイートしたことでバッシングを受けている真っ最中だが、そんなブラックジョーク好きの彼もシャレにならない怖い思いをしたことがある。

 今年の9月13日深夜。ペンシルベニア州の自宅のベッドで寝ていたバムが違和感を感じて目を覚ましたところ、見ず知らずの女性にキスされていたとのこと。びっくりした彼は女性を押しのけ、911にダイヤルし警察に通報したのだが、そんな彼を見ながら女性は服を脱ぎ、素っ裸になった。そして、ベッドルームの床に寝そべり、マスターベーションを始めた。パニックになったバムは裸の彼女を家から引きずり出し、女性は駆けつけた警察官により全裸の状態で逮捕された。24歳とまだ若いこの女性はバムの熱狂的なファンであり、不法侵入罪、住居侵入窃盗罪、ストーカーなどで起訴された。

 バムは翌日唇に水泡ができているのを見つけ、「自宅侵入したストーカーに、ヘルペスをうつされたかもしれない」と大騒ぎしたが、結局疲労とストレスによるできものであると診断され、ほっと胸をなで下ろしていた。

サイモン・コーウェル

 アメリカの国民的オーディション番組『アメリカン・アイドル』や『Xファクター』などを手掛け、辛口審査員としても知られる、イギリス人音楽プロデューサーのサイモン・コーウェル。いつもクールな彼も、また、不法侵入者を見てパニックになったセレブである。

 今年3月24日の夜10時半ごろ、ウエスト・ロンドンに位置する邸宅の寝室でサイモンがテレビを見ていたところ、隣の浴室から大きな物音がしたとのこと。何が起こったのかと浴室に入ると、バスルームの窓の外にある屋根の上に若い女性が立っていたという。女性は両手に大きな石を持っており、それを振りかざそうと頭上に上げた状態だった。すでに窓は割れ、床にはガラスが散乱しており、女性は意味不明な言葉を叫んでいたそうだ。

 サイモンはどうにかして彼女を落ち着かせようと必死になってなだめたが、女性は興奮状態にあり、叫びながら再び石で窓を叩き壊した。女性の手が血だらけになっていくのを見たサイモンはパニックに陥り、浴室を飛び出して、家にいたスタッフに至急警察を呼ぶよう命じたとのこと。また、庭や家の周りに女性が潜んでいないかも確認させた。家は24時間セキュリティーシステムで守られており、ガードマンも常駐している。それなのに、いとも簡単に邸宅内に入り込み、家に侵入しようとしている女性の姿を見たサイモンはすっかり脅えてしまい、最も安全だと思われるクローゼットの中に避難した。駆けつけた警察官が銃を構えながら家の中を探したところ、衣装ダンスの棚の中に隠れていた女性を発見。壁一面に女性の血がべっとりとついており、すさまじい光景だったと報道されている。

 サイモンは友人に「とても怖かった……彼女は石でバスルームの窓を叩き割り、何を言ってもやめようとしなかったんだ。それだけじゃなく、家の中に侵入して隠れていたんだ」「不気味で怖かった」と語り、雑誌のインタビューでも「この事件があった1週間後に映画『セブン』を見たが、あの女は連続殺人鬼とまったく同じことをしていたよ」とトラウマになっていることを明かした。

 サイモンはその後、セキュリティーの強化を図り、2度とこのようなことが起こらないように神経をとがらせているとのこと。女性は逮捕、起訴され、精神病の治療と12カ月間公益奉仕労働を伴う執行猶予を命じられた。

ニコラス・ケイジ

 『リービング・ラスベガス』でアカデミー主演男優賞を獲得し、『フェイス/オフ』や『ナショナル・トレジャー』シリーズなど数多くのヒット作に出演しているハリウッドA級スター、ニコラス・ケイジ。私生活では結婚・離婚を繰り返したり、自己破産寸前まで追い込まれたり、妻へのDV容疑で逮捕されるなど波乱に満ちているが、寝ている自分を全裸の不法侵入者がアイスを食べながら見下ろしていたという恐ろしい経験もしている。

 ニコラスは、『ブレイクアウト』(2011)のプロモーションで、少し前に住んでいた邸宅に男が忍び込み、怖い思いをしたことがあると告白。

「あれは深夜2時のことだった。当時、オレはオレンジ郡の邸宅に住んでいて、妻と同じベッドで寝ていた。2歳になる息子は子ども部屋で眠っていた」
「目を覚ましたオレの視界に飛び込んできたのは、ベッドの前に立っている男だった。全裸姿でオレのレザージャケットを身にまとい、ファッジシクル(棒アイス)を食べていたんだ」

 ニコラスはすぐに警察に通報し、平常心を保ち、男と会話しながら玄関まで誘導。ちょうどいいタイミングで到着した警察官に引き渡した。ちなみに、この事件がニュースにならなかったのは、男性が精神病を患っていることを知ったニコラスが気の毒に思い「起訴しない」と決めたから。しかし、やはり気味が悪いため、その邸宅を引き払い、家族と共に別の家に引っ越したとのことだ。

LL・クール・J

 ラッパーとしても俳優としても大成功を収めているLL・クール・J。男性ファンだけでなく、マッチョな体にベビーフェイスというギャップが最高だという女性ファンも多い。そんな彼は不法侵入者を見事ノックダウンさせており、「家族を救った男の中の男」と株を上げている。

 今年の8月22日深夜2時ごろ。ロサンゼルスに位置する邸宅の2階にいたLLは、1階の台所から物音がするのを聞き下に降りたところ、不法侵入した男と出くわした。男はLLに向かってくるそぶりを見せ、LLは迷うことなく男に飛びかかり抵抗できないよう数回殴った。不法侵入した男は警備会社へのアラームを作動させており、LLは警察官が駆けつけるまで男を押さえ込んでいたという。

 不法侵入した56歳の男は鼻やあご、肋骨が折れていたが、警察はLLを過剰防衛による暴力罪で起訴することはしないと発表。LLのスポークスマンも、「彼は家族の安全を確保しただけ。警察の調査にも協力している」との声明を出した。男は病院で治療を受けた後、拘置所に入れられ、起訴された。男は窃盗などの常習犯であり、厳しい刑が下される可能性が高いと伝えられている。

モービー

 レイブ音楽シーンに欠かせない存在でありながら、ドラッグには絶対に手を出さないことで知られているモービー。敬虔なモルモン教徒の彼は、穏やかな性格の持ち主でもあるが、不法侵入していた男に対しても丁寧な対応をしていた。

 昨年1月31日。モービーは公式ブログに「今朝起きたら、リビングに全然面識のない見知らぬ男がいた。ロビーと名乗る男だ」というタイトルの日記を掲載。「7時に起床。リビングへ行って、凍りついてしまった。見知らぬ男がカウチの横に立っていたんだ」とつづり、男との会話を紹介。

モービー「えっと、君は誰なんだい??」男「ロビーだよ」
モービー「ここで何しているんだい?」男「オレは、ここにいるんだ」
モービー「ここから出た方がいいと思うのだけれど」男「OK」(でも動かない)
モービー「君、大丈夫?」男「LSDが、まだ効いてるみたいだ」

 「(極寒だったから)彼にセーターを渡し、朝食用のお金も少し渡し、外に出てもらった。男は大量のLSDをキメたようで、突発的にうちを訪問しようと思ったようだ」「男も自分もラッキーだった。自分は銃を持ってないし、警察に連絡もしなかったし、朝食のお金もあげた。男は暴力的でもクレイジーでもなく、寝ているボクを刺し殺そうとも思わなかった。これからはドアにちゃんと鍵をかけたか、チェックしないといけないね」と淡々とつづり、人のよさでファンを驚かせた。

 ほかにも、在宅中ではなかったものの、セリーヌ・ディオンの邸宅に侵入し、菓子を食べながら風呂の用意をしていたというケース、ガイ・リッチーと住んでいたマドンナの邸宅に侵入、ガイのシャツを試着しレッドブル1本だけを盗んで逃走したケースなどがある。50セント、ジョン・ボン・ジョヴィ、ケイト・モス、ジェイソン・プリーストリー、そしてマイリー・サイラスも邸宅に忍び込まれた経験を持つ。

 ブレイク前のケシャは、デモテープを渡そうとプリンスの邸宅敷地内に忍び込むことに成功したが、家の中に入る前にセキュリティーに捕まり、放り出されてしまったと告白している。また、物がよくなくなるものの「育児に疲れているからだろう」と思い込んでいたパメラ・アンダーソン邸宅のゲストルームに、不法侵入した女性が何日間も気づかれずに居続けていたという恐ろしいケースもある。

 セレブの邸宅にはセキュリティー・トラップが仕掛けられていることが多い。不法侵入するとすぐ警察に連絡が行くようになっており、忍び込む者たちもそのことを知らないわけはないと思うのだが、それでも侵入される事件が後を絶たないのが現状である。

最終更新:2012/11/12 11:45
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