ゴシックな雰囲気に浸りたい! 黒髪の王と旅する超大作『賢者の石』

2012/10/09 15:00
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 今回紹介する作品は、中世期を舞台にロマンスとミステリーが咲き乱れる超大作『賢者の石』(ぶんか社)。作者・秋乃茉莉の代表作は、ドラマ化もされたミステリー作品『霊感商法株式会社』(宙出版)や、全14巻のSFサスペンス作品『幻獣の星座』(秋田書店)、別名義では白泉社「LaLa」でも作品を発表していました。秋乃の魅力といえば、複雑に絡まり合う伏線や、ロマンティックなストーリー、絵柄の繊細さと色使いですよね。それらすべてが詰まった『賢者の石』は、現在13巻まで出ている話題作です。

 中世ヨーロッパの時代、滅亡したキプロス王家の王・ロレンツォは、錬金術師を生業としながら、不老不死の秘薬「賢者の石」を捜して旅していた。友人のフェデリコの自邸、葡萄畑の城で見たのは、「暁」と「黄昏」の名を持つ美しい双子の姉妹。彼女たちには性格の違いのほかに、大きな秘密が潜んでいた……。

 ロレンツォが旅先で遭遇する事件や恋に翻弄されながら壮大なミステリー。『王家の紋章』(秋田書店)や『日立 世界ふしぎ発見!』(TBS系)に目がない人ならハマってしまうこと請け合いです。歴史モノは苦手だという人も、1話完結型の作品なので前後のストーリーがわからなくなっても大丈夫。今なら「電子書籍Renta!」で、1巻が丸ごと無料で読めるキャンペーンを実施中なので、気軽に読んでみてはいかがでしょうか? 必要なのは簡単な会員登録のみ。ぜひお試しください!

最終更新:2014/04/01 11:27
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