素手で……

ジョニー・ルイスが死亡! ドラッグで錯乱し、老女と猫を惨殺か?

2012/09/28 18:30
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真実を明かさぬまま……

 27日、ハリウッドに衝撃が走った。ハードコアなバイク集団を描いた人気ドラマ『Sons of Anarchy』にレギュラー出演していた28歳の若手俳優ジョニー・ルイスが、以前借りていた家の大家を殺害した後、飛び降り自殺をしたというニュースが流れたのだ。殺された大家は81歳の老女で、ジョニーは彼女を殴り殺し、彼女の愛猫も殴り殺した上でバラバラに引き裂いたとのこと。犯行時に覚せい剤を使用していた可能性が非常に高いとも報じられている。

 複数の米メディアによると、ジョニーの遺体が発見されたのは26日朝のこと。アーティストが集まるオシャレな街として有名な、ロサンゼルスのロス・フェリスにある、一軒家のガレージ前のドライブウェイに倒れた状態で発見された。家の中には家主である老女の遺体が横たわっており、警察はジョニーが犯人だと確信していると伝えられている。

 報道によると、老女の叫び声を聞き駆けつけた近隣住民たちは、家の中から出てきたジョニーが木材を振りかざし男性2人に襲いかかった後、屋根によじ登り飛び降りたのを目撃したとのこと。米芸能ゴシップサイト「TMZ」によると、ジョニーは男性2人を3~4分間追い掛け回し、うち1人にケガを負わせたという。彼は最終的に木材を放り投げ、素手で危害を加えたそうで、抵抗した男性は「人間とは思えぬほどすごい力だった」と証言している。ジョニーは男性の家に侵入しようとして止められたため暴行を加え始めたそうで、3人がかりで制止したとも伝えられている。

 ジョニーは事件現場となった家からは引っ越しており、現在は住んでいなかったとのこと。近隣住民は「ジョニーはよい人だったのに」とショックを隠しきれない様子であるという。

 遺体となって発見された老女は頭部を激しく殴られたことが死因だとみられており、彼女がかわいがっていたペットの猫も殴り殺された上、体をバラバラに引き裂かれた状態で発見されたとのこと。ナイフなどの凶器は使われておらず、素手で引き裂いたようだと報じられている。

 警察は、ジョニーは犯行時、幻覚剤として乱用されることが多いPCPか、メタンフェタミン(覚せい剤)を使用していたようだと発表。なお、ジョニーと殺害された老女の間にトラブルがあったのかどうかは明らかになっておらず、警察が捜査を進めている。

 17歳の時に長寿ドラマ『7th Heaven』でデビューし、『マルコム in the middle』『ボストン・パブリック』『The OC』など数多くの人気ドラマに出演してきたジョニーは、21歳でヒラリー・ダフ主演の『ヒラリー・ダフのハート・オブ・ミュージック』(2004年)で映画デビューも果たしており、着実にキャリアを積んできた。シーズン2までレギュラー出演していた『Sons of Anarchy』では、イラク戦争帰還兵のバイカー、ハーフ・サックを熱演。戦地で睾丸を1つ失ったことからハーフ・サック(キンタマ半分)と命名されたこのキャラクターはジョニーにとって当たり役となり、高い人気を得るようになった。

 しかし、次第に番組のクリエイティブな面に不満を抱くようになり、シーズン2の撮影が始まってすぐに降板したいと申し出たとのこと。番組クリエーターのカート・サッターは引き留めようとしたが溝を埋めることはできず、シーズン2の終わりにハーフ・サックが殺害されるという形でジョニーは番組を去っている。

 その後、ジョニーはクリステン・スチュワートとダコタ・ファニング主演の『ランナウェイズ』(10年)に出演。翌年、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を手掛けたエドゥアルド・サンチェス監督の話題作『ラブリー・モリー』に、また各映画祭に出品され高い評価を得ている『Magic Valley』(11年)にも出演した。遺作となった『City of Gardens』(12年)は、先日一般公開されたばかりだった。

 プライベートでは05~06年に、歌手のケイティ・ペリーと交際していた。彼女が大ブレイクする前、まだ“ケイティ・ハドソン”という名で活動していた頃であり、黒髪でちょっとダサいケイティとジョニーの幸せそうなツーショット写真がたくさん撮られている。ケイティと別れた後、女優のカット・デニングスと付き合っているとウワサされたことがあったが、亡くなった時、特定の交際相手はいなかったとされている。

 今回の事件報道を受け、前出のカート・サッターはTwitterで、「素晴らしい才能を持つ男の悲劇的な最後だ。残念なことに彼は道を迷ってしまい、このような最後を迎えるこになった」「このニュースを聞いてショックを受けたと言いたいところだが、実はまったく驚いてない」とツイート。「彼が罪のない命を巻き添えにしながら、破壊的な道を突き進んだことを、本当に悲しく残念に思う。今日は喪に服す日になってしまったが、大事なことに気づかせてくれた日、そして感謝をする日にもなった。悲しいことに、自分の死をもってしか人に伝えることができないメッセージもあるんだよ」と、深い悲しみを表現した。

 「TMZ」によると、ジョニーは今年に入り、次々と法的トラブルを起こしていたとのこと。1月3日に暴行事件を起こし逮捕され、禁錮1年と「精神病の治療、または薬物・アルコールの治療を受けること」を命じられていた。2月10日にも、ヨーグルト店から出た直後に突然側にいた男性に暴行を加え、逮捕された。同18日には泥棒に入ったとして逮捕されており、この2件で禁錮303日の判決を受けた。ジョニーが刑務所に服役したのか、リハビリ施設に入所し治療を受けたのかは定かではないが、今回の事件を起こす6日前の9月21日に出所したばかりだったという。

 『Sons of Anarchy』を降板した後から、頬がげっそりとこけ、重度の薬物依存ではないかと懸念する声も上がっていたジョニー。将来を期待されていた彼が、人をあやめ、ネコを虐殺し、自分の命をも絶った理由は一体何だったのか。単に薬だけのせいなのか。事件の詳細な解明が待たれる。

最終更新:2012/09/28 18:30
『東京ドラッグ・ライフ』
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