[女性誌速攻レビュー]「an・an」8月15日22日合併号

セックス特集界の女王「an・an」が、ローションプレイをパワープッシュ!

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「an・an」8月15日22日合併号(マガジ
ンハウス)

 今年もやってきました、「an・an」のセックス特集~~! これを読まないことには夏が始まりませんからね。早速AKB48・小嶋陽菜の表紙をめくってみましょう。……って、あれ? ジャニーズのセミヌードグラビアがない! ジャニーズはおろか、イケメン俳優すら脱いでません。代わりに小嶋がホテルでくねくねしたポーズをとってますけど、これ、女には喜びどころがありません。写真だけじゃなくて、添えられたキャッチも文章も、男目線のグラビアですよ。こういうのは「SPA!」(扶桑社)のグラビアン魂でやってください。はぁ、しょっぱなからテンション下がるわ~。

<トピックス>
◎最高に感じるためのオーガズムレッスン
◎セックス緊急事態Q&A
◎いまどき「カップルズホテル」レポート

■「an・an」はこの夏、ローションとフ●ラを推す!
 先日、日本性教育協会が発表したデータによると、女子大学・高校生のセックス体験率が6年前と比べて低下しているとのこと。女子大生で47%、女子高生で24%の体験率。まじか! てっきり女性のセックス観はイケイケ方向に変わったと思ってましたよ! 平成生まれ世代には、「an・an」がいくら「セックスしようぜ、感じようぜ、セックスでキレイになろうぜ」と啓蒙したところで、まったく響いていなかったようです。でも大丈夫、「an・an」のメインターゲットは昭和生まれ。ということで、まずは「an・an」読者には日本性教育協会のデータよりアテになる、いつものセックスアンケートを見てみましょう。サンプルは23~35歳の読者268人(平成世代もボチボチいる)です。

 週1回以上のセックスは42.9%、時間は平均40分、恋人以外とのセックス経験67.5%など、いくつかデータが並んでいます。気になった質問事項は、「フ●ラチオしてあげるのは好き?」(好き38.1%)と、「ローションプレイ、したことある?」(ある47.4%)。この2つだけピンポイントに質問を設けたことに意図を感じますね。なお、ローションプレイは昨年の「してみたいプレイ」部門で1位を獲得していたそうで、これまた、「an・an」の意向をビシビシと感じます! ローションをプッシュするその先には何が待ってるんでしょうか。ソープ嬢予備軍しか思いつきません。そして、おフ●ラに関しては、「半数以上の女性はクンニが好きで フェ●チオが嫌いな女性は2割以下」の見出しに集約されておりました。好きでも嫌いでもないの44%の存在は抹消されたようです。

 さて、AV女優・希志あいのと精神科医・髙木希奈が教鞭を取っている企画「“感じあうキス”24のテクニック。」を見てみます。セックス特集なのにハウトゥ・キスだなんて控え目、なんて思っちゃいけません。額や唇にするチュッチュとする普通のキスから、耳や乳首にする愛撫としてのキス、そしてなんと「彼」にするキス、つまりフ●ラが取り上げられていますよ~。キス企画の中にサラッとフ●ラを混ぜ込むこの巧妙さ。キャッチに「キスは性器に触られるのと同じ快感!」なんて書いちゃって白々しい、っていうか、もう性器触っちゃってるし! 「an・an」のルールに則って、フ●ラをキスの1つとした場合、欧米人のキスカルチャーは目も当てられない状態になりそうです。ヤリたくてたまらない男が「これもキスでしょ?」の言葉でフ●ラに誘導しているような誌面の流れに面喰らいました。きっと「an・an」はアンケートで「フ●ラが嫌いな女性が0割」になるまで、こういう罠を仕掛けてくるでしょうから、気が抜けません!

■隠し切れない下心
 どうしてもローションプレイにもチャレンジしたいようです。「“感じあうSEX”情報ワイド大特集」と、「最高に感じるためのオーガズムレッスン」内にローションネタが転がってましたよ~。オーガズムレッスンでは、外イキを体験するためのサポートアイテムとして、「ぬるっとした質感がいやらしさを演出してくれる効果も」とローションを紹介。これはサラッと読み流せるレベルですが、「ひとりでもふたりでも気持ちいい(はあと)ローションは奇跡のHアイテムです。」というネタには「an・an」の熱意が垣間見えてウケました。

 ヤリたくてたまらない男が、下心を隠そうとするあまり真面目口調になっているが如く、「ローションは別にそういうグッズじゃないのよ」と妙なエクスキューズが前面に出てしまった結果、「ローションの楽しみ方」講座がどういうわけか料理レシピのようになっていました。

「使うのはグリセリンタイプのローション。小さじ1杯程度をペニスに塗ってから挿入して。挿入には2gで十分です」
「前戯にはグリセリンタイプ、ポリアクリル酸タイプの両方が使えます。暑い夏にはローションを冷蔵庫で冷やしてひんやりプレイをするのも楽しいですね」

 なんかフルーチェみたい。このノリで果たして読者が「おっローション試してみっか」となるかは謎ですが、挿入は2gで、という事実だけは届きましたよ。

 こうして目を通しているうちに、段々と「an・an」がいじらしく見えてきました。みんなにセックスをしてもらいたい、フ●ラを好きになってもらいたい、ローションを買ってもらいたい、そんな下心を隠そうとあれやこれやでアプローチしてるなんてかわいいじゃないですか。セックスしない平成世代も「この人、エロばっかり考えてて逆にすごい」ってリスペクトするレベルですよ。そう、「an・an」のセックス特集はトンでてナンボ、過激でナンボ! 勘違い行動ややり過ぎなところがあっても、草食化激しい現代においては必要な存在! セックス特集界のカンフル剤として、「an・an」には今後もイケイケ路線を突っ走ってもらいたいと、切に願ってます。

ラブホ特集は郊外ばかりだった

しぃちゃん

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