角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第23回

保育事業を始めてもうすぐ1年、まさか子どもに泣かされるとは……


ふだんお昼寝をしない子でも「疲れてるようだ
な」と判断したら寝かせています。「一斉保育」
と言って、お昼寝が必要ない子まで無理やり
寝かせている保育園もありますが、これは先生
が休憩したいだけ。子どもに合わせた保育では
ありません。

 夏季限定で海外から帰国し、駒沢の森こども園に通っていたお友達が、海外のお家に戻ってしまいました。兄弟だったのですが、どちらもかわいくて、凛々しくて、今を全力で生きている子どもでした。我が子は女の子なんですが、女の子は小さくても「女」なわけで、女ならではの処世術を駆使して生きているように感じます。それに比べて、男の子は真っ直ぐな子どもが多く(もちろんひねくれた男児もいるので、すべての男の子には当てはまりません)、特にこの兄弟は真っ直ぐで、一生懸命にお兄ちゃんになろうとしていてかわいくて仕方ありませんでした。

 弟くんは1歳でしたが、自分のことは自分でやろうとしていました。普通は、「やって」とせがんだり、両手を広げ「だっこ」を要求したり、保育士や私がかがんでいると、猿の腰かけのごとく、太ももに乗ってくる子が多いです。また、2歳を過ぎても食事の介助が当たり前になっている子もいますね。多分お母様が、テーブルや服が汚れるのを嫌がって、手伝い過ぎているのかなと思います。保育園ではどんなに汚しても構わないので、自分でなんとかして食事をするよう指導しています。結局はそれが本人のためになる。小学1年生までには、1人で登校して、トイレに行って大便が拭けて、給食やお弁当を食べて、親が心配しない時間までに家に帰らないといけないのです。そこまでさせるのが、親の仕事であり、保育士や幼稚園教諭の仕事なんです。

 1歳の弟くんは、3歳くらいの知恵と度胸と優しさがあって、小さな紳士といったところでした。お兄ちゃんのほうは最初、弟くんばかり気にしていましたが、うちの娘を含む年中、年長、小学1年生の友達と仲良くなり、園でサッカーをしたり、プールで騒いだり、“ゴーバスターズ”の変身ごっこをしたり、充実した2カ月間を過ごしてくれたと思います。お兄ちゃんもやさしい子で、お友だちが困っているとそっと手を貸してくれて、年下のお友達に物ごとを教えてくれる場面を何度も目撃しました。まさに、理想の子どもです! 4月には立派な小学生になれるよ。保証する!

世の中を斜めから見る私が……

 お別れの日は、やっぱり泣いてしまいました……。引っ越しした子、区立の保育園に行った子、幼稚園に行って退園した子、オープンしてそれなりに子どもたちとのお別れを経験してきましたが、自分が泣くなんて驚きですよ(笑)。世の中を斜めから見ているのが通常の状態で、物ごとを否定から入るような人間がですよ。それが、今や保育園を経営して、子どもとのお別れに泣いちゃうんですからね。やっぱり、子どもの影響力は絶大です。真っ直ぐな瞳にやられちゃうのかな。あー、うちの娘はスレているので、全部が狙いでやっているみたいですが。

 駒沢の森こども園では、月末にお誕生会を催し、保護者を招待しています。そんでもって、今回はいいことがありました♪ この保育園をオープンさせるきっかけ(詳細)となった某保育園から移籍組のお父様から、「キッズ○ーデンの時と全然違って、本当によかったです」というお言葉をいただいたんです。その言葉は私を天に昇らせました(笑)。そこのお父様はうちの娘と同時期に子どもをキッズ○ーデンに通わせていて、そこの急な保育方針の変更に戸惑っていた親御さんの1人。「だったら、私が保育園を作ってやる!」という私の究極の親バカ情熱に賛同してくれ、子どももオープンの日から娘と一緒に登園してくれたありがたいお友達です。普通はシロウト保育園なんかに、大切な子どもを託すことはあり得ません。「角川」といっても、出版でも映画でもなく、保育事業をやっているんですから。

 今は1年たって、お預かりしている子どもも増え、なんとかサマになっているけど、1年前はほんとのシロウトでした。初心を忘れず、これからもやっていきますよ。保育園を始めた時、「子どもの今日という1日は1回しかないので、今日やれることは全部やろう」と決めました。1年経って、子どもたちは親の予想以上に成長していたようです。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの“鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では4歳の愛娘の子育てに奮闘中。

子どもの自立って、親も子どもから自立することなんだよね

しぃちゃん

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