石川敏男の芸能デスクレポート

芸能界からの転落……沢尻エリカとヒロインがリンクする『ヘルタースケルター』

heruta-skeruta-.jpg
『ヘルタースケルター』公式サイトより

 「さあ、さあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。めったにお目にかかれない。大イタチだよ。こんなに大きなイタチは見たことない。見なきゃ損だよ」という呼び込みの声につられて飛び込んだ見世物小屋。しかしそこには、“大きな板に血が付いている”だけのまやかしものがあるだけだった……。

 そんな、後味の悪さだけが残る映画を見た。沢尻エリカ(26)主演の『ヘルタースケルター』だ。主演の沢尻は、体調不良でジャパンプレミアを欠席し、その後も「連絡が取れない」「行方不明」などと報道が過熱。果たして7月14日の映画公開初日の舞台挨拶に「出るか出ないか」と大騒ぎになった。

 結局沢尻は、初日に登場したものの、特に体調不良の一件には触れずじまい。ロングヘアをバッサリ切った金髪のベリーショート姿で「超緊張してる~」と終始上機嫌だった。あの「別に……」という沢尻の発言で注目を集めた映画『クローズド・ノート』以来、実に5年ぶりの主演映画ということで「今日、この場所に来られてとてもうれしい」と笑顔で挨拶をしていた。

 この初日舞台挨拶を、スポーツ紙もワイドショーも、こぞって大きな扱いで報じた。沢尻も関係者も、「計算通り、してやったり」と、ほくそえんだことだろう。公開日からの3連休での観客動員は『BRAVE HEARTS 海猿』『劇場版ポケットモンスター ベストウィッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ』『アメイジング・スパイダーマン』に次いで、第4位。3億7,000万円を売り上げたというから、大成功だ。

 しかし、ジャパンプレミアにも初日舞台挨拶にも、共演した大女優・桃井かおり(61)、寺島しのぶ(39)の姿はなかったことが気にかかる。この映画は、共演者らの関係がギクシャクした中で撮影されたのだろうか。映画会社に勤務したことがある私は、先輩から「撮影現場が、和気あいあいとしていない映画は、それが画面に出てしまい、良い映画にはならない」と聞いたことがあるが、それが、『ヘルタースケルター』鑑賞後の、後味の悪さにつながっているのかもしれない。

 この“後味の悪さ”は、それだけではない。全身整形で大スターになり、欲望丸出しで自由気ままに生きるヒロインが、後輩の追随や整形の崩れを気にして荒れ始め、セックスとドラッグにはまっていく姿が、どこか、沢尻の私生活とリンクするのである。

 ハイパーメディアクリエーターの高城剛(47)との離婚問題が持ち上がり、はや2年。いまだに結論は出ていない。さらに、薬物検査で陽性反応が出たため前所属事務所から契約解除された“証拠”を、「週刊文春」(文藝春秋)に数週にわたって報じられ、夫の高城が「間違いなく本物」と証言。しかし、沢尻は、この疑惑に何も答えていない。大々的に5年ぶりの復帰を掲げるが「復帰=消滅」になってしまうのではと危惧すら感じる。開き直りかやけくそか。離婚も成立していないのに金髪イケメン男性とのツーショットも目撃された。レゲエファッションブランドの人気デザイナー・Aさん(30)だそうで、すでに半同棲とも伝えられる。

 ヒロインの生き様を沢尻とダブらせて見てしまい、痛々しく感じたのは私だけではないのではないだろうか。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

パッと見は派手で面白そうなんだけどね……

しぃちゃん

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク