視聴率30%ってどんだけすごいこと?

視聴率惨敗でも海外放送権で35億円の収入! 韓国ドラマの数字を読む

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『ラブレイン』/ポニーキャニオン

 韓流ブームと言われて久しい今日。その勢いは下火になるどころか、今も加熱し続けている。韓国での放送からわずか数カ月のタイムラグで「スカパー!」が新作ドラマを放送し、地上波でも韓流ドラマ枠が設けられ、またDVD発売点数も依然として多い状況だ。

 これら韓国ドラマの宣伝文句でよく目にするのが「視聴率○○%を達成」という言葉。○○には、30やら40やら、『NHK紅白歌合戦』か、はたまたサッカー日本代表の試合中継かという数字が入っている。日本のドラマでは、近年モンスターヒットを飛ばした『家政婦のミタ』(日本テレビ系)が最終回でこそ40%超えを達成したものの、全話通しての視聴率は25%ほど。それゆえ、「視聴率30%を超えた人気作」と宣伝されると、国民的人気を博した傑作ドラマという印象を受ける。

 だが、韓国のテレビ局事情を考えると、この数字はそれほど珍しいものではないという。

「韓国の地上波キー局はKBS、MBC、SBSの3局のみであるため、おのずと視聴できる番組は限られてきます。しかもドラマに特化していえば、3局がそれぞれ同じ日、同じ時間帯にドラマを放送するので、視聴者は3本のうちの1本を選んで見ることになる。もちろん韓国にもケーブルテレビ局や衛星放送は存在するので、チャンネル総数としては多い。しかし、それらは設備がなければ視聴ができないので、やはりメインとなるのは、全国民が平等に視聴できる地上波となります。単純に考えて、各局30%は獲得できても不思議ではない計算となりますね」(現地在住の編集者)

 とはいうものの、最近では、視聴率30%は高い壁となりつつあり、10%に届かないドラマも数多くある。ひと昔前に比べたら、韓国内のドラマ市場は苦戦を強いられているといえる。20%を超えられれば、とりあえず成功作ということになり、場合によっては放送回数の延長もされる。韓流四天王の1人、チャン・ドンゴンが12年ぶりにドラマに出演すると話題をさらった、現在、韓国で放送中のドラマ『紳士の品格』も、初回から順調に視聴率を伸ばしているとはいえ、最高視聴率が23.1%(7月8日付)。今後、最終回までに30%を超えるか注目されている。

 これらの事情を踏まえると、韓国における視聴率30%は、日本での14~15%ほどと考えるのが妥当だろう。日本でも、これだけの数字を出せればドラマとしては大成功と言えるので、視聴すべき韓流ドラマ選びの基準に「視聴率○○%達成」の宣伝文句は有効ではある。が、あくまでも○○に入っている数字は、韓国での視聴率であることを念頭に置いておきたい。

 また、日本での韓流の火付け役となった『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督の最新作で、“グンちゃん”ことチャン・グンソク、少女時代のユナ主演の『ラブレイン』は、国内外で注目を集めたが、韓国での最高視聴率はわずか6.5%。しかし、日本をはじめアジア各国で放送権が買われ、その収入額は500億ウォン(約35億円)といわれている。失敗作・駄作でも海外に売れるという風潮は、韓流が生み出した大きな弊害といえるだろう。

オダジョーの『家族のうた』とおんなじくらいかな!

しぃちゃん

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