[TVツッコミ道場]

『Mステ』アイドル特番で気になった、「アイドル」と「アーティスト」の仕分け方

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『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)
公式サイト
より

 6月29日に放送された『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)は、「アイドルシングル売上ベスト30 昭和VS平成」と銘打った2時間SP。

 「アイドルがこれまでにリリースしたシングルの総売上を集計!!」「デビュー年で昭和と平成に分けて上位30組をランキング!!」(いずれも番組テロップより)という内容だ。

 懐かしいVTRとともに番組は進んだわけだが、印象深かったのは、通算2,218万枚を売り上げ、平成ブッチぎりの1位(昭和と合わせても1位)だったSMAPをはじめとする、ジャニーズタレントの無双ぶり。

 嵐(平成2位)、KinKi Kids(平成3位)、V6(平成6位)、TOKIO(平成9位)、KAT-TUN(平成10位)、関ジャニ∞(平成12位)、NEWS(平成14位)、Hey! Say! JUMP(平成18位)、タッキー&翼(平成23位)、Kis-My-Ft2(平成30位)と、平成部門で11組がランクイン。昭和でも、近藤真彦(昭和8位)、光GENJI(昭和16位)、シブがき隊(昭和26位)、少年隊(昭和28位)、さらに郷ひろみ(昭和2位)と田原俊彦(昭和9位)を加えれば、全60組中17組、4分の1ちょっとがジャニーズ関連物件だ。

 昭和と平成のアイドル歌謡界を駆け巡るジャニーズのすごさをあらためて実感、さらに、「へぇ、この人よりこの人の方が売れてたんだ」という発見もあり、楽しんで見ることができた。しかし、少し気になったのが、10代の頃に大活躍し、同世代の若者から、それこそアイドル的な人気を誇っていた、宇多田ヒカルや安室奈美恵、浜崎あゆみあたりが、このランキングには入っていないこと。番組内での「アイドル」というくくりが、どこで線を引いているのかはわからないけれど、彼女たちは、多分「アーティスト」扱いなんだろう。

 一方で、今回ランクインしていた、鈴木亜美(平成11位)や篠原涼子(平成15位)、SPEED(平成6位)、MAX(平成13位)などは「アイドル」扱いということになる。篠原涼子は、後の女優業のイメージも強いから、不思議な印象。ほかにも、内田有紀(平成20位)、森高千里(昭和17位)、吉川晃司(昭和21位)など、「アイドル」扱いになっているのが、どこか違和感がある顔ぶれもちらほらいる。「だったら安室ちゃんだって、アイドルでもいいじゃん! MAXも入ってんだし」と思う人も、それなりにいるはずである。

 「アイドル」の線引きって、どこなんだろう。自分で作詞や作曲をすると「アーティスト」扱いになるのかとも思うが、今回ランキングに入ってる新旧アイドルにも、そういった人はけっこういる。線引きの謎は深い。番組の会議で、「この人はアイドルですかね?」「いや、アーティストにしとこうよ」とか、検討&選定する光景を想像すると、ちょっと楽しそうな気もする。

 ジャニーズ、AKB系、ハロプロなどは、アイドル扱いで何の問題もないだろう。かつて、「新御三家」や「中3トリオ」と呼ばれていた西城秀樹(昭和5位)や郷ひろみ、山口百恵(昭和6位)などは、後の「本業」がどのジャンルであっても、いわば“永遠のアイドル”扱いということになる。とすると、演歌系の大ヒット「越冬つばめ」の印象が強い森昌子(昭和23位)も、やっぱりアイドルでいいわけだ。

 オンエアを見て、「ああ、俺、アイドル扱いされてるよ」と思う人がいたりすると、面白い。そして、それを自己申告なんてしてくれたりすると、なおさら楽しいのだが。どなたか申告してくれないものでしょうか。
(太田サトル)

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しぃちゃん

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