[女性誌速攻レビュー]「家庭画報」8月号

「家庭画報」で体操選手のエロスが解禁! “ギャランのドゥ”が脳天直撃

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「家庭画報」2012年8月号(世界文化
社)

 みなさま大変です! 今月号の「家庭画報」は妙に荒ぶっています。先月号まではとても思慮深い若かりし頃の吉永小百合みたいだったのに、今月号は更年期でホルモンに誤作動が起こり、色気というよりエロ気が出てしまったシルク師匠のような様相を呈しています。が、いついかなるときも、表紙は凛とした生け花の写真、特集は「オーベルジュの贅沢」と夢見心地の文字が並びます。読んでみなけりゃわからない、という雑誌の奥深さを体感できる1冊となっていますよ。

<トピック>
◎日本男子体操、栄光を目指して
◎「エイジレス・ボディ」の秘訣
◎初めてのソーシャル・ネットワーク Facebookに挑戦!

■モックンにはかないますまい

 「イケメン」という軽い言葉は使わない「家庭画報」においては、ジャニーズ、韓流などのお手軽な「芸能人」は登場しません。「家庭画報」における「芸能人」は歌舞伎、狂言、能だけ! でも絶妙なポジションに位置するのが、スポーツ選手です。そう、「家庭画報」は“本人ではなく、芸や才能を愛でる”という大義名分で、若いイケメンを登場させるという苦肉の策を取っているのです。ジャニーズはともかく、K-POPの歌手は歌も踊りもうまい人が多いはずなんだけどなー。

 それはさておき、今月号の「家庭画報」にはロンドン五輪企画として、日本男子体操選手を大々的に特集しています。そして、イケメンを登場させるときの最大のエクスキューズ「篠山紀信撮り下ろし」もしっかり添えられています。その篠山センセーが撮ったという写真ですが、なぜか代表選手5人がアイドル誌でよく見かけるジャンピングポーズで登場! 平行棒や鉄棒などで鍛えられた上腕二頭筋のとんでもない太さが、ジャンピングポーズで演出するはずの「かわいらしさ」を台無しにしていますが、そのアンバランスが読者の女性ホルモンに働きかけること間違いナシ! 田中佑典選手にいたっては“ギャランのドゥ”をうっすら垣間見せて、同じく篠山紀信が撮った伝説の本木雅弘氏のヘアヌードまでフラッシュバックしてしまいそうです。これは見ようによっては、50代・60代の「家庭画報」読者に向けたエロ本仕様ですね。躍動する筋肉こそ人類最大のエロスということがよくわかります。

 「努力を重ねている選手に欲情するなんて……」というマダムの罪悪感を打ち消すように、日本男子体操の歴史を振り返ったり、日本体操協会会長・専務理事・総務委員長といった3大干からびジジイの写真を載せたり、「内村航平選手『美しい体操』のルーツは家庭にあり」と感動モノに仕立たり、色欲まみれの脳みそを通常モードに戻すことに必死。某テレビ局のように「イケメンアスリート・美女アスリート」と開き直らず、あくまで「才能もあるのに素敵な男子を応援したい」という恥じらいを見せるところに、「家庭画報」の奥ゆかしさを感じます。選手紹介にも「好物の菓子『ハイチュウプレミアム』持参でロンドンへ」と書いてあり、自宅で着物を着ているような「家庭画報」読者が箱買いのあげくに送り付けないか心配になりました。

■中年の荒ぶり、ホルモンの乱

 日本男子体操選手を見て興奮したのでしょうか、「『エイジレス・ボディ』の秘訣」というページには、「家庭画報」世代の女優・歌手のはっちゃけた姿が収められています。最初に出てきたのは、ピンク・レディーのケイちゃんこと増田恵子。クラシックバレエで体幹を鍛えて若々しさを手に入れたという話の流れで、どうやら踊っているヒトコマを撮ったようなんですが、L字になった両腕で、片足をあげてパンツをチラ見させながらの笑顔という摩訶不思議な写真となっています。クレジットにはご丁寧に「ドレス54万9150円、ベルト18万9000円 黒いアンダーショーツ(参考商品)」と書いてあるのが一層笑えます。黒いアンダーショーツは触れなくてもよかったんじゃないかな!

 「前髪パッツンおばけ」こと大地真央はドルチェ&ガッバーナの変形ドレスを着て、発情期のクジャクのようなポーズをとっており、「よく見ると美人なのに人気がない」で知られる秋野暢子はキャミソールドレスで谷間を強調し登場。全体的に「最近急激に暑くなったから、ホットフラッシュを誘発したのかな」というほどのムンムンな感じ。でも、最後に登場したのは、ピンク・レディーの未唯mie。真っ黒のパンツスーツと緑のワンピース姿で、「TK全盛期の華原朋美か!」とツッコミたくなる露出のなさ。mieってホント、そういうところあるよね~。

読むほどに混乱するFB紹介ページ

 そして、今月号には「初めてのソーシャル・ネットワーク Facebookに挑戦!」という画期的な企画が掲載されています。リードの中には、「もしかしたらソーシャル・ネットワークは高齢化社会の孤立化に対抗する有効なツールになるかもしれません」という一文も。中高年がどのようにネット社会やSNSを駆使していくのか、というのは、確かに現役世代の将来を占ううえでも重要なキーポイント。気になりますね!

 とページをめくってみると、「家庭画報」世代のFacebook(以下、FB)利用者による座談会。その5人が、ライター、カメラマン、放送作家、料理研究家、スタイリストと、読者とはかなりライフスタイルが異なる職業なので、仕事とプライベートの使い分けなど、読者には響かない内容で話が進みます。

 その後はジャーナリストの津田大介氏、思想家の内田樹氏などこの手の話ではおなじみの面々がソーシャルメディアの功罪や可能性という話を広げ、次第に話はTwitterに及んだり、SNSと論争の相性など多方面に飛んでいき、FBを始めようという意欲がどんどん失われる結果に。これならまだ、「FBで刺しゅう仲間を見つけました」「FBを通じて孫の成長を見守ってます」など、FB利用者の生の声を拾った方がやる気が出るってもんです。

 「ネット上で大切なのは、マイナスの感情を発散するのではなく、ポジティブな提案をすること(笑)」と「イー・ウーマン」代表の佐々木かをり氏が進言していますが、これこそFBが若い世代に「ウゼー!」と言われる要因。今年2月にも「FBの利用者のピークは45~49歳」というニュースが報道されましたが、実名でポジティブな発言をすることが良しとされるFBにおいて、それを実現可能なのは確かにバブル世代以上。それは、彼・彼女たちが“若者”だったころに未来の可能性が開けていたからだと思います。それ以下の世代は、大学に入学しても3年後には「就職難」が待ち構えて、閉塞的な時勢を青春時代に送ってしまったから。勝ち組であることを素直に無自覚に口にできる楽観的な世代と、不幸でマウント取り合ったり、自虐を笑いに変える能力がスタンダード世代では、FBひとつとっても向き合い方が違うものだなと思いました。

 楽観的といえば、連載「父と娘の肖像」に登場した奥田瑛二が自身の家族を「世界屈指の映画一族、コッポラ・ファミリーにも引けをとりませんよ」と話していました。「家庭画報」だし、娘と一緒だしで、口がすべっちゃったんですかね? 全体的に浮足立っている今月号の「家庭画報」を象徴しているようでした。
(小島かほり)

3大干からびジジイの写真がステキ☆

しぃちゃん



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