このおじいさんに何言ってもムダよ

「道徳上の罪だよな」! ウディ・アレンに実子とミア・ファローが軽蔑のツイート

2012/06/23 11:45
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あれ、ジャニーさんそっくりじゃないすか!?

 天才肌の名監督だが、常人離れした変わり者としてバッシングの標的になることが多いウディ・アレン。つい先日も、スン=イーとの間にもうけた養女を抱きしめる写真が公開され、ペドフィリア(小児性愛)のようで気持ち悪いと叩かれたばかりだ。そんな彼の実の息子が、父の日につづったツイートが、機能不全家族の犠牲者の生々しい声だと、世間の注目を集めている。

 ウディとミア・ファローの唯一の実子であるローナン・ファローは、5歳の時に両親の醜い別れを目の当たりにした。破局原因は、ウディがミアの養女スン=イー・プレヴィンと男女関係に陥ったこと。10歳の頃から父親として接してきた養女と性的関係を結んだことから、ウディは世間から激しい批難の声を浴びた。ローナンはミアに引き取られ、ウディは血を分けた息子である彼と「第三者の立会いのもと面会できる」ことになったのだが、会いに来ることはほとんどなかったという。

 機能不全家族の中育ったローナンだが、反社会的な行動を取るなど、人の道をそれることはなかった。頭脳明細だった彼は11歳で大学に入学。15歳で卒業した後、すぐにイェール・ロー・スクールへの入学が許可されたが、外交官で国連大使だったリチャード・ホルブルックの元で働くため、19歳までイェールには通わなかった。24歳になる彼の現在の肩書きは、弁護士、人権活動家、フリーランス・ジャーナリスト。国務省の特別顧問も務めており、グローバル・ユース問題に取り組んでいる。興味がないようなそぶりを見せているウディだが、自慢の息子だと思っているに違いない。

 そんなローナンが、17日の父の日に、ウディに向けた強烈なメッセージをTwitterに掲載した。「父の日おめでとう うちの家族の場合は、義理の兄の日おめでとう、だね」という彼のこのツイートに、ミアは間髪入れず「BOOM(ド~ン)」と勝ち誇ったようにリツイート。母息子揃って、ウディへの嫌味メッセージを送った。

 厳格すぎるユダヤ人家庭に育ったことで性格が歪み、奇妙な癖が多いことから、よく変人扱いをされているウディ。彼は19歳の時に16歳の少女と最初の結婚をしたが、5年後に離婚。31歳で 女優のルイーズ・ラッサーと再婚したものの、こちらも3年という短い期間で破局しており、結婚に懲りたのか、その後交際したダイアン・キートンやステイシー・ネルキン、ミアとは結婚をしなかった。ミアとは、12年間ほど交際し、実子1人と養子2人をもうけた。

 ミアは、ウディと交際する前、フランク・シナトラと離婚した後に再婚したピアニスト、アンドレ・プレヴィンとの間に3人の実子と3人の養子を得ている。この養子の1人が、後にウディと関係を持つスン=イーだ。ウディは、ミアとアンドレの6人の子どもたちを自分の養子にはせず、法的な親子関係は結ばなかった。しかし、すぐ傍で成長を見守っていたため、子どもたちにとっては父親的な存在だったと見られている。ウディは、ミアとは一緒に暮らさなかったが、絶妙な関係を保ち内縁関係といっても過言ではなかった。だが、それも1992年に崩れ落ちることになる。ウディが当時20歳になったスン=イーのヌード写真を持っているのを、ミアが発見したからだ。

 2人は、実子・ローナンと2人の養子をめぐる親権裁判を起こし、養女が7歳の頃にウディが性的虐待したとミアが訴えるなど、泥沼化した。3人の子どもたちの親権は最終的にミアのものとなり、ウディは性的虐待疑惑をかけられた養女とは面会不可、もう1人の養子は面会拒絶、ローナンとは第三者の立会いのもと面会可能となったのだ。

 しかしローナンは、「オレがウディと親しかったことなんてなかったね。自分の子どもたち(スン=イーとの養女2人)や仕事だけに全てを捧げるような人だったから。オレと一緒に過ごしてくれたことなんてなかったし」と述べており、面会はほとんどなかったと暴露。「彼はオレの父親、オレの姉と結婚している父親だ。だから彼にとって、オレは息子であり、義理の弟でもあるんだ。これって、この上ない道徳上の罪だよな」という、実の父親を軽蔑するような、手厳しい発言もしている。

 世間から気持ち悪がられながらも、ウディはスン=イーとの愛を貫き、97年にヴェネツィアで挙式、幸せな家庭を築いているとしている。なおスン=イーは、子どもの頃からウディのことを一度も父親として見たことはなかったと主張。ウディも、「一体、何がスキャンダルなんだ? 女の子と恋に落ち、結婚しただけじゃないか。15年も結婚しているんだぞ。スキャンダルじゃないのに、みんなスキャンダルだって言う。まぁ、それも悪くないけどね。自分にはジューシーなスキャンダルがあったんだぞって言えるしね」とインタビューで述べており、あくまで純愛だったと思っているようである。

 50歳過ぎて生まれた実の息子から送られた手厳しいメッセージを、ウディは一体どのように受け止めたのだろうか。また、彼の側をひと時も離れないスン=イーはどのように感じ、多感な年齢である養女たちにどのように説明したのだろうか。興味を持たずにはいられない。

最終更新:2012/06/23 11:45
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