恩田雅世の美魔女[再考]

宇宙スケールでの母性を感じさせる黒柳徹子こそ真・美魔女

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マリー・アントワネット・徹子です!

女性誌から誕生した「美魔女」という女性たち。老いに抵抗し、若く見える外見を手にしようと戦う彼女たちは、果たして本当に美しいのか? 一元化しつつある現代の「美」の基準について、「真の美魔女」像とはなにか、コスティックプランナーの恩田雅世が再考する。

 最近、前にも増して黒柳徹子さんをよくテレビでみかけるようなりとても喜ばしい。ちまたで「美魔女」がもてはやされているが、黒柳さんこそ、真の美魔女ではないかと思っている。今回は、黒柳さんの魅力についてビューティの視点から紐解いていきたいと思う。

■kawaii文化を自然に体現

 黒柳徹子さんというと、あの特徴的な玉ねぎ頭が思い浮かぶが、あのヘアスタイルはなんとマリーアントワネットを参考に考案したものだという。若い頃にNY留学経験があり、ユニセフで親善大使として世界各国を飛び回っている黒柳さんは、さまざまな国の民族衣装から、歴史上のファッションまでうまく取り込みミックスし、オリジナルの徹子スタイルを作り出している。

 何歳になっても自分の「かわいい」と思う感性を信じ、100円ショップで見つけた小物からからオートクチュールまで着こなす。時には手作りすることもあるという。そんな徹子さんは、オシャレについてこう語っている。「服はその人そのもの。自分が似合わないと思って着ていると周りからもそう思われてしまう。人にヘンと思われても恐れる必要はないの、だって迷惑をかけているわけじゃないですから。自分をよく知って、好きな服を好きって思って着ましょう!」。

 まさに、徹子さんにしか着こなせないであろう衣装がある理由がここにある。「自分が好きだと感じる服を着ることが大事」という信念。とはいえ、徹子さんは『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、一度として同じものを着たことはなく、それもゲストに合わせてほぼ自前でスタイリングされていたという。その数はおよそ9,000着におよぶ。ゲストのイメージから着そうな洋服を想定して、2人で並んだ時に目立ちすぎずゲストを引き立たせるコーディネートを考えるこだわりようだ。しかも、ゲストと柄が被ったことはないのが自慢だというからすごい。セルフプロデュース力もさることながら、徹子さんの相手に対する配慮、愛情を感じる。本当にクリエイティビティーの高い女性だと「徹子の部屋」をみると思い知らされる。

■「博識でありながら、ピュア」このふり幅の大きさが最大の魅力

 『徹子の部屋』にはさまざまなゲストが来る。性別、年齢問わず、大御所俳優からお笑い芸人までさまざまなゲストとトークを展開するのは、聞き手側に多様な引き出しがないとできないことだ。黒柳さんは、若い頃に過労で倒れて1カ月間テレビに出られなかったことがあり、それ以降「もう、病気にはなりたくない」と思ったという。そのためにはどうしたらいいかと医者に尋ねると「無理だと思うが、楽しいことだけして生きること」といわれた。それ以降、「自分が楽しいと感じる仕事しかしない」と決めたそうだ。自分が進んでやる仕事をすれば、寝る前に残るのは肉体の疲れだけ。「お金が入る」とか「有名になれる」とかではなく、自分の好きなことだけやってきた。だから何をしていても面白くない時がない、という。常に好奇心と何でも楽しむ精神をもって人と対峙し毎日を過ごしている徹子さんらしいエピソードだ。

 『世界ふしぎ発見!』(TBS系)の番組内でもその勉強熱心さと記憶力の高さには驚かされるが、「世界にはたくさん知らないことがある」と謙虚に、新たな発見を吸収する柔軟さが素晴らしい。自己啓発本に「小さな幸せを見つけることが大切」などとよく書いてあるが、さまざまな世界を見た中で知らないことがまだまだあると思うのと、さまざまなものを見ずして自分の身近なことにしか関心を抱かないのとでは大きく違うのではないだろうか。

■年を重ねるほどに「純度」を増していくという生き方

 美容や健康についても、徹子さんは一度決めたことはやり通す主義だ。ジャイアント馬場さんに教えてもらったスクワットは、毎日欠かさず行なっているという。さらに顔筋マッサージまで。肌のハリやデコルテの美しさからもそれらの努力は透けて見える。美も知性も「継続は力成り」ということを徹子さんに教えてもらった。

 人知れず努力をし、自分が決めたことはきっちりと守る芯の強さを持ちながらも、さまざまな文化を吸収する広い視野と柔軟性を併せ持つ。さらに恵まれない人への慈悲の思いを忘れない。縦にも横にも縦横無尽に広がるエネルギーをもつ徹子さんは、まさに宇宙的美魔女。このスケール感は地球規模ではない。私は、ひそかに宇宙人なのではないかと本気で思っている。母性について、徹子さんから学ぶこともある。自分自身に子どもがいるかどうかは問題ではなく、困っている人や孤児をあたりまえのようにケアできる宇宙規模での母性を感じさせてくれる女性なのだ。

 先日、ある男性に「女は25歳までがピュアさを感じる限界」といわれた。ある意味、オス的な意見としてはその考えもひとつであろう。しかし、私はさまざまな経験や痛みを経験してもなお、純度を保ち続けることこそがその人の本当の魂の純粋さであり無邪気さであり、それは年をとったからといって失われることのない真のピュアさなのではないかと思う。ゼクシィのCMでリリー・フランキーさんと共演している徹子さんは、本当に乙女のようでかわいいと感じた。あのまま、本当に二人は結婚してしまうのではないかとすら思った。

 蓮が泥の中から神々しいまでに美しい花を咲かせるように「年を重ねるほどに純度が増して輝いていく」、そんな女性が真の美魔女なのではないだろうか。

【美魔女から学ぶ格言】
「服はその人そのもの。自分をよく知って、好きな服を好きって思って着ましょう!」

『徹子さんの美になる言葉 その後のトットちゃん』

まさにセンスの塊

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