[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」7月号

付録解禁、読者を年齢で分断! 「I LOVE mama」に起こった地殻変動

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「I LOVE mama」(インフォレスト)
7月号

 ラブママファンのみなさんに、悲しいお知らせをしなければなりません。今月号の「I LOVE mama」は780円です。いつもより200円も高い780円(2回言った)。ベビードールキャンパス地トートがついてます。そう、「ウチら中身で勝負だし」の「I LOVE mama」が、ついに付録という毒まんじゅうに手を出してしまったようです。今までも節目の号で記念的に付録がつくことはありました。しかし、次号予告にも「アイラブママ×ココルル特製フワモコポーチ付き」という文字。100均で「それっぽい」グッズを探し出し、野菜の皮できんぴら作って旦那に食べさせ、日暮里でギャル服を買い漁る。そんな涙ぐましい努力の末、毎月のラブママを手に入れるであろう、すべての節約美ママたちが泣いてます!!

<トピックス>
◎華麗なる初夏のレジェンド5番勝負
◎子育てに自信が持てなくて悩んだこと
◎父の日何するSP

■読者を「姉」「妹」に分断させた意味とは?

 もしや、「小悪魔ageha」(インフォレスト)編集長だった中條寿子さんが同社を退社したことの影響がラブママにまで波及しているのでしょうか。中條さんは昨今の“付録頼み”に異を唱え続けていたお方。「ageha」の姉妹誌であるラブママにもそのポリシーが脈々と受け継がれておりましたから。それよりも何よりも780円って……(3回目)。

 さて気を取り直しまして、中身を拝見して参ります。今月の特集は「姉美ママvs妹美ママの華麗なる初夏のレジェンド5番勝負」です。姉妹といってもこまどり姉妹的なモノホンの血縁関係ではございません。OVER25を「姉美ママ」、UNDER24を「妹美ママ」と称し、ファッション、メイク、インテリア、料理、節約のジャンルで対決するという内容のよう。

 企画意図とは全く異なる部分で面白かったのが、「姉美ママvs妹美ママ炎のキッチンファイト」。いや久しぶりにラブママらしい料理対決です。特に姉美ママのレシピが秀逸。「豆腐で詐欺ってOFFカロ豚カツ」は厚揚げにチーズをインしてトンカツの見た目を、「尻尾も徹底再現!? ちくわdeニセ海老天」は、ちくわの穴に赤ウィンナーを挿入して海老天の見た目を、それぞれ再現しています。食べたら全くの別物というこのサプライズ。辻ちゃんがブログに載せそうなインチキ感が最高でした。そう、見た目。何事も見た目が大切!

 対決の最後には「姉と妹で比べる美ママの平均値」を徹底調査。「服にかける金額は年間いくら?」から「1か月に何回Hする」まで、姉と妹で大きな差はないものの、ラブママたち全体の平均値としてみると非常に興味深いです。マイホームのための節約に心血を注ぎつつ「パパの年収(姉424万円/妹313万円)」の中から「パパのお小遣い(姉4万6,234円/妹4万4,500円)」を捻出。とあるママは「趣味の車の改造に毎月1万円」渡しているとか。浪花節ですね~。若さと見た目から誤解されがちな彼女たちですが、ちびコの習い事は平均3歳半から、お手伝いは2歳弱から、字は3歳から教えるという教育的ママの側面も。夜のライフスタイルに関しては毎日のようにキスはするけど、Hは月平均7回ちょっと。しかも全体の20%が「Hはほぼゼロ」だそうです。少子化対策、ラブママだけが頼みの綱だというのに……。

 私がラブママを読み始めたころは、登場するほとんどのママが20代前半でした。しかし時を経て、ママたちの年齢の幅も広がり、「ギャルママ」と一括りにすることが難しくなってきたと予想されます。「AneCan」(小学館)、「姉ageha」のようなわかりやすい「25歳の壁」は感じられませんでしたが、「姉vs妹」はその前兆と見るべきなのかも。「つけま」と「ちびコ愛」でどこまで読者を共有できるのか、今後も注意深く見ていきたいと思います。

■「ノートの落書き」の内容が気になります

 続きましては、ラブママお得意のしゃべり場企画。今月は「子育てに自信が持てなくて悩んだこと」です。リード「いつも元気で幸せそうなママモも子育てで、ときには泣いたり苦しんだり。でもそれでいーんだよね……」の「いーんだよね」に、若きギャルママたちのもがきが垣間見えるようです。

 のだはな(野田華子)ちゃんは「ママと学生(高校)の二重生活で疲労もピーク&寝不足MAX!」という悩みが、ナニワのシンママ、ミッシーこと三島奈穂ちゃんは「1年遅れでやってきた魔の時期とマタママが重なった最悪の1年」という苦しみが。夜中に突然泣き出す子どもにハラハラしたり、後追いが激しくトイレにも行けず膀胱炎になったり、呑気なダンナにイライラしたり。ママたちの悩みは世代を超えて共通のようです。

「親に電話しても『覚えてない』とか『子どもは泣くのが仕事だから耐えなさい』って逆に怒られる始末。本当にどうすればわからなくて、ちびコと一緒に声をあげて何度も泣いたことがあったんだ」
「甘えてくるちびコにイライラして、感情のまま怒鳴ったり叩いたりしたこともあったんや。そのたびにちびコが泣き出して……。それを見たら強烈な自己嫌悪で落ち込んで、またイライラして」

 快活なイメージを持たれがちなギャルママたちですが、意外にも閉じた育児生活を送っている方が多いんですね。だからこそこんなにもママサーが持てはやされるのでしょう。群れたい気持ちは孤独の裏付け。「外に出る気力もなくて、部屋に閉じこもってノートに落書きしてた」なんてママもいらっしゃいました。もはや尾崎豊の領域です。

 若い時期に子どもを産んだママたちは良くも悪くも“ピュア”であり、他人の何気ない一言や育児書の建前に一喜一憂してしまいがちです。しかし、そんな美ママたちの素直さとフレキシビリティは、変数的要素の高い育児にとって必要な才能だと思うのです。絶対に自分の育児が正しいと思い込んでいるベテランさんよりも、よっぽどに。しかしこれだけさまざまな育児情報が飛び交う昨今、どの情報が有益でどの情報がトンデモであるのか、見極める目は必要ですよね。筆者から見たら全く同じにしか見えないつけまをミリ単位でジャッジする美ママには、ぜひその特殊能力を子育て分野にも応用させていただき、他人の育児にいちゃもんつけるベテランさんたちをぎゃふんと言わせて欲しいです。ぎゃふん!

 ここまで書いても尚「ラブママ780円」という現実を受け入れられていません。お揃いのトートバックなんて、ポーチなんて無くたって、ラブママを愛読するもの同士の共同体意識には何の揺るぎもないと、筆者はずっと信じてきました。「付録」という物理的アイコンが無ければもはやギャルママたちからの求心力を保てないということでしょうか。先月号では「モテ」、今月号では「付録」と、立て続けに禁じ手を発令していく「I LOVE mama」の明日はどっちだ?
(西澤千央)

「I Love mama」

100均で2商品我慢しないといけないんですけどー?

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