[女性誌速攻レビュー]「I LOVE mama」6月号

ヤンチャ懺悔から読み取る、「I LOVE mama」読者母の毒母な一面

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「I LOVE mama」(インフォレスト)
6月号

 今や育児界の一大勢力となりつつある“ギャルママ”。夫の職業(及び年収)、生活環境、年齢や趣味嗜好などがバラバラで心の底から連帯しづらいのがママという生き物ですが、その点この方たちは“ギャル”そして“ちびコ愛”があればOK。門戸が広いような狭いような……とにかく団結力の強い集団です。そこに目をつけたのか、AJINOMOTOはラブママとコラボした「mamaごはん」というイベントを展開させていますが、今号の広告で見つけたのはホンダが発売した新型軽自動車『N BOX』。「ママサー×人気ママモ N BOX移動ショップオープン!!」と題して、おなじみのママサー(ママサークル)とママモの3人がデコデコに盛ったN BOXでその日限りのネイルサロン&メイクサロン&ヘアサロンを開店~。バックドアをオープンにして、レースやらお花やらイチゴやらバルーンやら星条旗やらでモッコモコに。一周廻って、車の新しい使用法かもしれません。きっと多くの企業担当者さんも注目している(に違いない)「I LOVE mama」、今月はどんな盛り技を見せてくれるのでしょうか。

<トピックス>
◎美ママによる美ママのためのママモのお部屋
◎ファッション美ママブロガークローズアップ
◎お母さんありがとう 美ママが贈る、母への手紙10選

■26歳にして赤羽のママの貫録

 あらやだ! 今月号からラブママに目次がついてます。考えてみたら今まで無かったっていうのも雑誌として斬新過ぎますが。

 さてさて、全体的に内容が薄かった先月号に比べて、6月号はコンテンツがギッシリ。まずラブママ初の公開オーディションである「ラブママオーディション」のグランプリ美ママが遂に決定です。応募総数3,465人の中から選ばれたのは川上愛美さん、なんと19歳!

 「私は両親ではなく、祖父母に育ててもらいました。それから17歳で家を出て18歳でダンナと知り合い(中略)私と同じ境遇だったり辛いコトや悲しい気持ちのママたちの太陽になれるような美ママになれるよう頑張ります♪」と、自己紹介にも大物の片鱗が。恒例のツラバナ企画でも大活躍の予感です。大好きなのだはな(野田華子)と一緒に表紙撮影、マジでよかったね!

 さらに今月は気になるママモさんがもうひとり。11名の美ママがそれぞれの得意ジャンルのとっておきテクを披露する巻頭企画「美ママによる美ママのためのママモのお部屋」の、「小悪魔なテク教えます部屋」担当、白井ゆかりさん(26歳)です。ラブママでの26歳は、モー娘。で言うところの中澤姐さんです。さあ、経験に裏打ちされた名言の数々にしばし酔いしれてください。

「“素直”とはこれ以上ないテクニックである」
「ぎゅっと抱きつきながら“嫌い”って言う」
「遠慮せず受け取り、そして遠慮せず頼る!!」
「女は男が変わってくれるコトを望み、男は女が変わらないでいてくれるコトを望む」

 男たちにボトルを何本入れさせれば、この境地にまで達することが出来るのでしょう。ママサー代表&セレクトショップ社長の顔を持つゆかりちゃんが、辛い離婚を乗り越え手にしたテクをこんな簡単に享受してしまって申し訳ないくらいです。しかしこのページ最強の名言は別にありました。

「私にとって“小悪魔テク”は静岡茶と同じくらい必要なものなの」

 これぞラブママ名物“強制ご当地ネタ”。ママの出身地によって、「静岡茶」が「めんたいこ」「お好み焼き」「笹かま」「リンゴ」などに活用されますんでシクヨロです。

 安定の郷土愛はさておき、こういう角度の(男を落とすテク的な)企画は、実はラブママでは珍しいのですよ。「私とちびコをこんなに愛してくれるイケパパ自慢」とか「傷ついて恋に臆病になったシンママの自分語り」はありますが、“男をメロメロにしちゃうぞ”テクは今までほとんど登場しませんでした。若くして結婚し、夫とちびコへの束縛、夫とちびコからの束縛こそ愛と信じて疑わない。そんなラブママの“芯”が少しずつ揺らぎ始めているということでしょうか。メイクやファッション以外で「小悪魔」というキーワードを使ったことも、非常に興味深いです。ママたちの心に小悪魔回帰の願望が芽生え始めているとか……?

■支配したがる母

 5月13日は母の日。ラブママの母の日企画はコチラ「お母さんありがとう 美ママが贈る、母への手紙10選」。勘のいい読者ならお分かりでしょうが、ラブママの“両親に感謝モノ”とは“やんちゃしてた過去への懺悔”とぴったり重なります。今回はどんな言い訳が飛び出すのでしょうか。

 とあるシンママは「3年前の今頃、離婚調停、養育費、親権……聞きなれないそれらの言葉と向かい合って心身ともに疲れた私を、何も言わずに家においてくれたね」と、とあるマタママは「ある日、私がガン黒ギャルになって帰ってきたときは、びっくりした表情で、でも穏やかに『さきちゃんは白いほうがいいよ』って言ってくれた」と、懐深い母の愛を振り返ります。

「昔、家出したとき、あけみは何度切っても、私の携帯に鬼電してきたね。それで怒った私は自分の携帯を壊して、挙句の果てには『おまえのせいだよ、携帯代出せよ!!』なんて罵倒したりしたよね」
「お腹の子の父親とは連絡がつかなくなって、絶望的だったけど、『家族はいつもあなたの味方』とお母さんが毎日励ましてくれたから何があっても通い続けられました」

 なぜにそんな素晴らしいお母さんがいらっしゃるのに、家に帰らない10代を過ごしたり、JKで望まない妊娠するのか、と単純な疑問が残ります。

 一方で、ラブママ母たちはどんな仕打ちをされても耐え忍び、励まし、“いつでも娘の味方”であるわけです。まさに「母は偉大なり」。しかしながら、自分が年頃の娘を持つ親だと仮定しますと……そんな人生はちとキツイなぁ。だって言うことは聞かないわ、勝手に妊娠してくるわ、産んでからも経済的にも頼られるわ、孫の面倒見させられるわ、なんて。壮年期になったらイブファイン付けて友達と温泉旅行とか、のんびり過ごしたいですよねぇ。ヤンチャしてきた美ママの「だからさ、これからは一緒に買い物したり、お茶したり、あのときの埋め合わせをさせて欲しい。ずっとずっと恩返しをし続けるから」という懺悔を読み、これもある意味形を変えた“毒母”だなぁと思った次第です。耐え忍びながらも、最終的には娘を支配下に置く母。“母の愛”という名の下に、娘の本質的な自立を妨げているようにも感じました。

 明らかに若すぎる妊娠や、経済的基盤のない結婚などに対し、「反対する父、守ってくれる母」という構図もハッキリ見て取れたこの母の日ページ。美ママ母たちの現実感の無さがどこから来るのか、新たな疑問も見つかりました。母とギャル娘の関係、気になります。変わるもの、変わらないもの、ラブママの両側面が味わえて、大変読み応えのある6月号でした。
(西澤千央)

「I LOVE mama」

突き放すのも愛

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