[TVツッコミ道場]

朝ドラで要所要所に出てくる「お便所」という言葉の不思議

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『梅ちゃん先生』公式HPより

 今回ツッコませていただくのは、4月9日放送分の朝の連続テレビ小説小説『梅ちゃん先生』。
不可思議なBGMやとってつけたようなナレーション、「学芸会みたい」とネット上で多数言われている内容云々はさておき、この日、ちょっとドッキリするセリフがあった。

 ヒロイン・下村梅子(堀北真希)が米穀通帳を落としてしまったことでお米の配給に間に合わず、食糧不足に陥る一家。そんな折、「羽振りの良い叔父」にたまたま出会い、親に内緒で盛大にごちそうになったという展開だった。

 だが、空腹続きで急に入ってきたごちそうにお腹がびっくりしたのか、自宅での夕食時に腹痛を感じた梅子は、突然立ち上がり、こう叫ぶ。

「あたたた、あたた、ちょ、ちょっとお便所!」

 何のことはないセリフ・展開だが、驚いたのは、若く美しいヒロインの口から「お便所」という言葉が出たからだけではない。トイレでなく「お便所」という響きが新鮮だっただけでもない。朝ドラにはどういうわけか、この「お便所」という言葉がときどき登場するのだ。 

 例えば、『おひさま』の女学生三人組の会話の中で、「永遠の友情」を誓い合った場所が厠だったという経緯から、いったん命名されかけたのが「お便所同盟」だった(それではあまりに……という理由で、先生への抗議を込めて白紙答案を提出した仲間ということから「白紙同盟」に変更)。

 また、いまでも忘れられないのは、宮崎あおい主演の朝ドラ『純情きらり』での「お便所に行ってきます」というセリフだ。

 同じNHKでも、当然大河ドラマでは聞かないし、一般のドラマでも聞いたことがない気がする。
また、一般のドラマでは、「あたたた……」とお腹を抱えてトイレに駆け込むシーンは見ることがあるけれど、「トイレ!」とも言わないし、まして「お便所!」とは言わない。

 しかも、気のせいか、この「お便所」というセリフを言うヒロインに、何らかの傾向がありそうなのも、ちょっとひっかかる。たとえば、歴代ヒロインの中でも達者な演技&個性派の『カーネーション』尾野真千子や、『ちりとてちん』貫地谷しほり、別格の存在感を放った『芋たこなんきん』藤山直美などは言わない「お便所」という言葉。

 朝ドラはあえて「言わせたい」のではないか……そんな穿った見方もしたくなる。
(田幸和歌子)

『連続テレビ小説 梅ちゃん先生 Part1』

「お便所」萌えとかあるんスか?

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